■ 回答集計と各ページの分析
*** 【回答集計と分析・高校】 ***
数I/ 数A/ 数II/ 数B/ 数III/ 数C/
[測定条件と信頼性]
■中学3年■ == 素数と素因数分解 ==
■ページ名 「素数」
../math/m3prime2.htm
■主な内容  「エラトステネスのふるい」の考え方で素数を調べるもの
■要約・解説 解説は28行(図あり).
すべて1回目の訪問で「最初の問題に着手するまでの時間」は39.1秒であり,この解説はよく読まれている.
■この集計の作成年月日:2009.10.20 ■集計期間2009.05.02〜2009.10.15 ■期間中のこのペ−ジに対するアンケート回答数/読まれた回数:219件/13,040件=1.7%(時間に関する集計は極端値を除く)
グラフ1

グラフ2

グラフ3

グラフ4

元の表示:問題1 アイウエ→集計:問題1,2,3,4
元の表示:問題2 アイウエ→集計:問題5,6,7,8
■小問数
8題

■ヒント
なし

■入力方式
マウス選択
(3択)

■問題の見え方
一度に全部見える形になっている
回答者の内訳は中3が34%,卒業生が34%
1題当たりの平均所要時間は4秒でほとんど即答している.
 左のグラフ1は問題ごとの正答,誤答,無答の割合(正誤は最初の採点)で,黄色で示したものは初め誤答で再試行の結果正答に変った割合を表わす.
 グラフ2は横軸が問題番号,縦軸は直前の操作以降その問題の採点までの経過時間(秒)を表わす.ただし第1問には初めの解説を読む時間が含まれている.
 グラフ3は問題ごとの試行回数を表わす.(ただし,同一問題を16回以上試行した答案については16回と見なす.)
 グラフ4は横軸が問題番号,縦軸がヘルプ利用率
第3問〜第5問は正答率,所要時間,試行回数の3つのデータがそろっておりやや難しいと受け取られたようである.
 第3問では,81が3や9で割り切れることは気づきやすいから,残り2つに1つで迷ったとすれば平均1.5回となり,グラフ3の結果と一致する.
第4問も同様にして77, 87, 97から素数を選ぶ問題で,77が7で割り切れるのは気づきやすいので,残り2つのどちらが素数かという判断に迷ったと考えられる.所要時間,試行回数はこちらがさらに苦しいことを示している.
 第5問は「素数でないもの」という質問にひるんだのかもしれない.

グラフ5は合計得点によって回答者全体を上位群と下位群(各50%)に分けたときの問題別正答率である.
 これによれば,第3問〜第5問,第7,8問で差が出やすいことが分かる.
 また,表1は各問題と残りの問題の得点との相関係数(I-R相関係数)で,第8問がこの頁全体の得点傾向に最も近いことが分かる.I-R相関係数0.2以下を異質な問題の目安とすれば,削除すべき問題はないが第3問は識別力がやや低い.(他の問題がすべて誤答で第3問だけ正答となる回答者が幾分含まれる・・・まぐれで正答になりやすい?)

学習開始時において回答者の平均正答率は70%台で,この頁の問題は「基本問題の正答率としては普通」である.
この頁の学習により,正答率は75.1%から92.8%へ変化し,ここで扱った項目に関して17.7%の成績アップが見込まれる.
グラフ5

表1
I-R
相関係数
第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 第6問 第7問 第8問
0.39 0.33 0.27 0.32 0.49 0.45 0.48 0.52

■ページ名 「素因数分解」
../math2/prime101.htm
■主な内容  合成数を素因数分解するもの
■要約・解説 解説なし
「最初の問題に着手するまでの時間」は9秒で直ちに問題に着手したものと考えられる.
■この集計の作成年月日:2010.7.6 ■集計期間2009.09.27〜2010.07.05 ■期間中のこのペ−ジに対するアンケート回答数/読まれた回数:710件/10,700件=6.7%
グラフ1

グラフ2
■小問数
5題

■ヒント
なし

■入力方式
マウス選択

■問題の見え方
一度に全部見える形になっている
回答者の内訳は中3が48%,卒業生が22%
1題当たりの平均所要時間は5.8秒
やり直しを含めて平均滞在時間は1分13秒
 左のグラフ1は問題ごとの正答,誤答,無答の割合(正誤は最初の採点)で,黄色で示したものは初め誤答で再試行の結果正答に変った割合を表わす.
 グラフ2は横軸が問題番号,縦軸は直前の操作以降その問題の採点までの経過時間(秒)を表わす.ただし第1問には初めの解説を読む時間が含まれている.
どんな間違いがあるのか
選択肢  第1問 第2問 第3問 第4問 第5問
1 189 104 582 595 22
2 25 18 71 78 20
3 442 563 42 24 653
4 54 24 14 11 13
青字が正答,赤字が最も多い誤答
⇒単なる数字の積と素因数分解の区別がついていない.
間違った回答者は,前の頁に書いてある素数や素因数分解の解説を読まずに「手ぶらで」この頁をやっていると考えられ,単なる数字の積と素因数分解の区別がついていない.しかし,問題をやる中で間違いに気づき,だんだん正答率が上がり,最後には全員できるようになる.
 演習から学ぶというスタイルの理想的な形になっている.(だんだん正答率が上がる頁は珍しい.)
 1つの簡単な原理で正誤に分かれる問題では,演習の中で間違いを直しながら正しい考えに達することができる.
 その場合,小問が5題程度あればほぼ全員習得できる.

学習開始時において回答者の平均正答率は70%台で,多くの回答者はこの頁の問題を処理できる.
この頁の学習により,正答率は79.8%から96.0%へ変化し,ここで扱った項目に関して16.2%の成績アップが見込まれる.

■ページ名 「素因数分解の応用」
../math/m3prime1.htm
■主な内容  なるべく小さな正の整数を掛けて整数の2乗にするもの
■要約・解説 解説7行
「最初の問題に着手するまでの時間」は15秒で,この解説はチラリと見た程度.
■この集計の作成年月日:2009.10.20 ■集計期間2009.09.12〜2009.10.20 ■期間中のこのペ−ジに対するアンケート回答数/読まれた回数:11件/467件=2.4%(時間に関する集計は極端値を除く)
グラフ1

グラフ2

グラフ3

グラフ4

■小問数
6題

■ヒント
あり

■入力方式
マウス選択

■問題の見え方
一度に全部見える形になっている
回答者の内訳は中3が45%,卒業生が36%
1題当たりの平均所要時間は20秒
やり直しを含めて平均滞在時間は5分37秒
 左のグラフ1は問題ごとの正答,誤答,無答の割合(正誤は最初の採点)で,黄色で示したものは初め誤答で再試行の結果正答に変った割合を表わす.
 グラフ2は横軸が問題番号,縦軸は直前の操作以降その問題の採点までの経過時間(秒)を表わす.ただし第1問には初めの解説を読む時間が含まれている.
  グラフ3は問題ごとの試行回数を表わす.(ただし,同一問題を16回以上試行した答案については16回と見なす.)
 グラフ4は横軸が問題番号,縦軸がヘルプ利用率
○どんな間違いがあるのか
第1問:問題 12→2(2乗にならないが?)
第2問:問題 18→6(2乗にならないが?)
第3問:問題 24→2(2乗にならないが?)
第4問:問題 60→6(2乗にならないが?)
第5問:問題 126→2(2乗にならないが?)
各問題の識別力
 各問題が回答者の学力を識別できる力をI−R相関係数で調べると表1のようになり,第3問,第4問が高い.したがって,この頁で行ったテストを1題に集約する場合には,24もしくは60でテストするとき最も期待する結果が得られると考えられる.
 グラフ5は合計得点の上位から27%,下位から27%の回答者を選んだときの問題別正答率である.これによれば,上位群はすべて正答であるのに対して,下位群はどの問題でも正答率が低い.答案の中身を見ても問題の意味が理解できていないと思われる.
【傾向】
 整数の性質に関する問題では,問題を解く以前に問題の意味が通じないことがある.

学習開始時において回答者の平均正答率は70%台で,この頁の問題は「基本問題の正答率としては普通」である.
この頁の学習により,正答率は77.3%から93.9%へ変化し,ここで扱った項目に関して16.7%の成績アップが見込まれる.
表1
I-R相関
係数
第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 第6問
0.40 0.44 0.58 0.58 0.40 0.37
グラフ5

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