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== センター試験 数2・B.ベクトル.三角関数(2013〜) ==
【2013年度センター試験.数学U・B】第4問(選択問題)
(1) OA=5, OC=4, ∠AOC=θである平行四辺形OABCにおいて,線分OAを3 : 2に内分する点をDとする。また,点Aを通り直線BDに垂直な直線と直線OCの交点をEとする。ただし,0<θ<πとする。 以下, とおき,実数tを用いて と表す。 (1) tを用いてcosθを表そう。
となるので,オにより
となる。 |
解説を読む |
(2) 点Eは線分OC上にあるとする。θのとり得る値の範囲を求めよう。ただし,線分OCは両端の点O, Cを含むものとする。以下,r=cosθとおく。
点Eが線分OC上にあることから,0≦t≦1である。0<r<1なので,@の右辺のcosθをrに置き換えた分母ク(r+ケ)は正である。したがって,条件0≦t≦1は 0≦カ(キr+1)≦ク(r+ケ) ・・・A となる。 rについての不等式Aを解くことにより,θのとり得る値の範囲は
であることがわかる。 |
解説を読む |
(3) AEと直線BDの交点をFとし,三角形BEFの面積を求めよう。@により,
とする。直線
となり,
となる。したがって,点Fは線分AEを1 : テに内分する。このことと,平行四辺形OABCの面積は
|
解説を読む
(3)
解説を読むのとき →ス,セ
【2直線の交点を表す位置ベクトル】
Fは直線DB上にあるから,実数0<p<1を用いて,次の形に書けるならば p=r, q=s が成り立つ. ・・・(#1) また,Fは直線AE上にあるから,実数0<q<1を用いて,次の形に書ける ・・・(#2) (#1)(#2)において, は平行でもなく,零ベクトルでもないから,次の関係が成り立つ この連立方程式を解くと したがって →ソ,タ,チ,ツ
AF:FE=1:2→テ
だから,□OABC=OA·OCsinθ ここで だから □OABC=→ト,ナ,ニ,ヌ 右図において,三角形ABEと平行四辺形OABCは底辺ABが共通で,高さの共通だから,三角形ABEの面積は平行四辺形OABCの面積の半分. さらに,三角形ABEと三角形BEFは,底辺の長さの比が三角形AE:FE=3:2で高さが共通だから,三角形BEFの面積は三角形ABEの面積の3分の2 △BEF=□OABC →ネ,ノ,ハ
(参考)
(A) 上記の答案は,FB⊥FEを使わずに解いているように見えるが?
@式の段階で,FB⊥FEが使われており,(3)では がこれに対応している.
(B) FB⊥FEだから,S=FB·FE÷2で求められるはずだが?
確かに,S=FB·FE÷2でも求められるが
などの計算は,そこそこの計算量を要するため,問題文の誘導に沿ってAF:FE=1:2を使って,三角形BEFの面積を求める方が有利なようである. |
【2014年度センター試験.数学U・B】第4問(選択問題)
座標空間において,立方体OABC-DEFGの頂点を
O(0, 0, 0), A(3, 0, 0), B(3, 3, 0), C(0, 3, 0)
とし,ODを2:1に内分する点をK,OAを1:2に内分する点をLとする。BF上の点M,FG上の点NおよびK, Lの4点は同一平面上にあり,四角形KLMNは平行四辺形であるとする。D(0, 0, 3), E(3, 0, 3), F(3, 3, 3), G(0, 3, 3) (1) 四角形KLMNの面積を求めよう。ベクトル を成分で表すと =(アイ,ウ,エ) となり,四角形KLMNが平行四辺形であることにより,=オである。オに当てはまるものを,次の⓪〜Bのうちから一つ選べ。
⓪
ここで, @ A B
M(3, 3, s), N(t, 3, 3)と表すと,=オであるので,s=カ,t=キとなり,NはFGを1:クに内分することがわかる。また, と について ケ,コ , サシ となるので,四角形KLMNの面積はスセ である。 |
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♪∀〜勝手に批評〜個人の感想〜∅♥
(1)いずれも教科書レベルの基本問題であり,問題文の誘導に従って空欄を埋めて行けば,正解できる考えられる.この問題では,受験生間に差は出ないと思われる. K(0, 0, 2), L(1, 0, 0)だから →アイ,ウ,エ 四角形KLMNは平行四辺形であるから →B オ M(3, 3, s), N(t, 3, 3)のとき, だから, となるには
t−3=−1
より,s=1, t=2→カ,キ3−s=2 N(2, 3, 3)となるから,GN=2, NF=1 NはFGを1:2に内分する→ク K(0, 0, 2), L(1, 0, 0), M(3, 3, 1)だから, , →ケ →コ →サシ ケの解答から,LK⊥LMだから □KLMN=LK×LM= →スセ |
(2) 四角形KLMNを含む平面をαとし,点Oを通り平面αと垂直に交わる直線をℓ,αとℓの交点をPとする。 と三角錐OLMNの体積を求めよう。
P(p, q, r)とおくと, は および と垂直であるから,ソとなるので,
求めると
である。 は三角形LMNを底面とする三角錐OLMNの高さであるから,三角錐OLMNの体積はフである。 |
解説を読む において, は および と垂直であるから →ソ より,→タ,チツ,テ , で, だから この式に上記のタ,チ,ツ,テの結果を代入すると この方程式を解くと のときは, となって題意に合わないから,→ト,ナニ →ヌ,ネノ,ハヒ 三角錐OLMNの底面積は平行四辺形KLMNの半分で,高さは共通のOPだから,三角錐OLMNの体積は →フ |
【2015年度センター試験.数学U・B】第4問(選択問題)
1辺の長さが1のひし形OABCにおいて,∠AOC=120°とする。辺ABを2:1に内分する点をPとし,直線BC上に点Qを となるようにとる。以下, とおく。 (1) 三角形OPQの面積を求めよう。
である。実数tを用いて と表されるので,エ である。
である。よって,三角形OPQの面積S1は,
|
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♪∀〜勝手に批評〜個人の感想〜∅♥
→ア,イ,ウ,エ内容的に難しい事柄は扱われていないが,分数計算が込み入っているので,時間を取られてしまったり,計算間違いすることがあり得ます. 次に, だから →ク,ケ
←仮定により,
→コ,サ →シス,セ だから →ソ,タ,チツ |
(2) 辺BCを1:3に内分する点をRとし,直線ORと直線PQとの交点をTとする. を と を用いて表し,三角形OPQと三角形PRTの面積比を求めよう。
Tは直線OR上の点であり,直線PQ上の点でもあるので,実数r, sを用いて
上で求めたr, sの値から,三角形OPQの面積S1と,三角形PRTの面積S2との比は,S1:S2=ヘホ:2である。 |
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(2)
だから より ここで,∦ かつ だから(ベクトルの一次独立により) この連立方程式を解くと →テ,ト,ナ,ニ このとき →ヌネ,ノハ,ヒ,フ △OPQ:△PRT=S1:S2 において PT:TQ=s:(1−s)=1:2, OT:TR=7:2 →ヘホ |
【2016年度センター試験.数学U・B】第4問(選択問題)
四面体OABCにおいて,∠AOB=∠BOC=∠COA=60°であるとする。また,辺OA上に点Pをとり,辺BC上に点Qをとる。以下, とおく。 (1) 0≦s≦1, 0≦t≦1であるような実数s, tを用いて と表す。 =ア,=イであることから ウs−エオt−カキ
る。 |
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(2) 三角形ABCの重心をGとする。シ のとき,三角形GPQの面積を求めよう。
スから,∠APQ=セソ°である。 したがって,三角形APQの面積はタ である。また
であり,点Gは線分AQをナ:1に内分する点である。
である。 |
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(2)
のとき →ス ∠APQ=180°−∠OPQ=90°→セ,ソ △APQ=AP×PQ÷2 =2×→タ △ABCの重心Gは,AとBCの中点Qを結ぶ線分AQを2:1に内分するから→ナ →チ,ツ,テ,ト より しかし,AG:GQ=2:1となることは,高校数学Aの図形,高校数学Uの点と直線,数学Bのベクトルなどの教科書に書かれている基本であるから,上記の答案のように黙って使ってよい.(このように書くと,答案の記述上,内分比が後で書かれることが不自然に見えるが,穴埋め問題だから気にしなくてよい) △OAQ=OA×PQ÷2= △PAQ=△OAQ× さらに △GPQ=△PAQ× したがって △GPQ=→ニ,ヌ |
【2017年度センター試験.数学U・B】第4問(選択問題)
座標平面上に点A(2, 0)をとり,原点Oを中心とする半径が2の円周上に点B, C, D, E, Fを,点A, B, C, D, E, Fが順に正六角形の頂点となるようにとる。ただし,Bは第1象限にあるとする。 (1) 点Bの座標は(ア,イ ),点Dの座標は(−ウ,0)である。 (2) 線分BDの中点をMとし,直線AMと直線CDの交点をNとする。 を求めよう。 は実数r, sを用いて, , と2通りに表すことができる。ここで
= ( ク,ケ ) であるから
である。よって
である。 |
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♪∀〜勝手に批評〜個人の感想〜∅♥
(1)いずれも教科書レベルの基本問題です.この問題では受験生の間で差が出ないので,確実に得点できるようにしましょう. △OABは正三角形であるから →ア,イ OA=ODであるから D(−2, 0)→ウ (2) の中点Mの座標は だから →エ,オ,カ,キ (#1) だから →ク,ケ (#2) (#1)(#2)を に代入すると x, y成分に分けると ・・・(#3) ・・・(#4) (#4)を(#3)に代入 4−10s=−4+2s 12s=8 →シ,ス →コ,サ よって →セ,ソ,タ,チ,ツ |
(3) 線分BF上に点Pをとり,そのy座標をaとする。点Pから直線CEに引いた垂線と,点Cから直線EPに引いた垂線との交点をHとする。
が = ( テ,ト+ナ ) と表せることにより,Hの座標をaを用いて表すと
である。 さらに, と のなす角をθとする。 のとき,aの値は
である。 |
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【2018年度センター試験.数学U・B】第4問(選択問題)
aを0<a<1を満たす定数とする。三角形ABCを考え,辺ABを1:3に内分する点をD,辺BCをa:(1−a)に内分する点をE,直線AEと直線CDの交点をFとする。 とおく。 (1) アであり イ ・・・@ である。ただし,アについては,当てはまるものを,次の⓪〜Bのうちから一つ選べ。
⓪
(2) @ A B
を と を用いて表すと
である。 |
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(3) s, tをそれぞれ となる実数とする。sとtをaを用いて表そう。
であるから,Aにより キクケ ・・・B である。また, であるから
である。BとCにより
t=タチ(コ−サ) である。 |
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(4) aを用いて表そう。
とする。 のとき, と の内積を@により イ である。また ツ(コ−サ)2 +テ(コ−サ) である。したがって
である。 |
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【2019年度センター試験.数学U・B】第4問(選択問題)
四角形ABCDを底面とする四角
(2) オカ, キ ,ク であるから,∠ABC=ケコサ°である。さらに,辺ADと辺BCが平行であるから,∠BAD=∠ADC=シス°である。よって,セ であり ソタ
である。 |
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(1)
だから ∠AOC=90°→アイ さらに, だから →ウ,エ (2) →オカ →キ →ク ∠ ∠ ∠ ∠ →ケコサ AD∥BC, AB=CD,∠ABCだから ∠BAD=180°−∠ABC=60° ∠ADC=∠BAD=60°→シス →セ →ソ,タ 等脚台形ABCDの上底,下底の長さは各々 で高さは だから面積は →チ,ツ,テ |
(3) 三角形OACを底面とする三角錐BOACの体積Vを求めよう。
3点O, A, Cの定める平面α上に,点Hを と が成り立つようにとる。 は三角錐BOACの高さである。Hはα上の点であるから,実数s, tを用いて の形に表される。 ト,トにより,
(4) (3)のVを用いると,四角錘OABCDの体積は フVと表せる。さらに,四角形ABCDを底面とする
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♪∀〜勝手に批評〜個人の感想〜∅♥
(3)とおくと 仮定により →ト だから 以上から →ナ,ニ,ヌ よって となるから →ネ,ノ (1)により →ハ,ヒ (4) 等脚台形ABCDの面積は三角形ABCの面積の3倍→三角形3V→フ (2)のチ,ツ,テの結果から →ヘ,ホ |
【2020年度センター試験.数学U・B】第4問(選択問題)
点Oを原点とする座標空間に2点 をとる。3点O, A, Bの定める平面をαとする。また,αに含まれる点Cは ・・・@ を満たすとする。 (1) アイ ,ウエ であり,オカである。 (2) 点Cは平面α上にあるので,実数s, tを用いて, と表すことができる。このとき,
サシ である。 |
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♪∀〜勝手に批評〜個人の感想〜∅♥
(1)(1)(2)は教科書レベルの基本問題です.確実に得点できるようにしましょう. →ア,イ →ウ,エ →オ,カ (2) だから ・・・(#1) だから ・・・(#2) (#1)(#2)の連立方程式を解くと →キク,ケ,コ このとき だから →サ,シ |
(3) ス,セ,ソタ である。したがって,平面α上の四角形OABCはチ。チに当てはまるものを,次の⓪〜Cのうちから一つ選べ。ただし,少なくとも一組の対辺が平行な四角形を台形という。
⓪ 正方形である
であるので,四角形OABCの面積はツテである。
@ 正方形ではないが,長方形である A 長方形ではないが,平行四辺形である B 平行四辺形ではないが,台形である C 台形ではない |
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(3)
だから →ス,セ,ソタ また, だから CB∥OA, CB≠OA・・・(#3) 一方で , , だから OC∦AB, OC≠AB・・・(#4) (#3)(#4)より四角形OABCは台形→B チ OA⊥OCだから四角形OABCの面積は →ツテ |
(4) z座標が1であるような点Dの座標は
かつ
である。このとき,∠COD=ハヒ°である。 3点O, C, Dの定める平面をβとする。αとβは垂直であるので,三角形ABCを底面とする四面体DABCの高さはフ である。したがって,四面体DABCの体積はヘホ である。 |
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(4)
D(x, y, 1)とおく だから ・・・(#5) だから ・・・(#6) (#5)(#6)より x+y=2 x−y= →ト,ナ,ニ,ヌ,ネ,ノ を =OC·OD·cos∠COD に代入すると cos∠COD cos∠COD= ∠COD=60°→ハ,ヒ ∠COD=60°, OD=2だから,DからOCに降ろした垂線の足をHとおくと これが三角形ABCを底面とする四面体DABCの高さになる→フ 四角錐ODABCの体積は 求める四面体DABCは,高さが四角錐ODABCと共通で,底面積が だから四面体DABCの体積は →ヘ,ホ |
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