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■ 対数の計算

≪解説≫
[要点] 対数の計算公式
(3)(4)(5)で変形して(1)(2)で締めくくるのが基本です。

○ 数値に直す公式

loga1=0・・・(1)
logaa=1・・・(2) ・・・(2')
○ 変形するための公式
(ただし,a>0,a≠1,M,N>0)
(証明)
次の対数の定義を用いると(1)〜(5)が示せます。
(1)←
a>0 のとき,a0=1 だから,これを対数の形に直すと 0=loga1 となります。
(2)←
a>0 のとき a1=a だから ,これを対数の形に直すと 1=logaa となります。
(2')←
loga1 - logaa → 0 - 1 → -1
または,logaa-1 → - logaa → -1
(3)←
ap=M,aq=N ・・・(*)
のとき 
MN = ap・aq = ap+q
だから、これを対数の形で表わすと
p+q=logaMN・・・(**)
(*) よりp=logaM,q=logaN だから(**)に代入すると
logaM+logaN=logaMN
変形は「分ける」のでなく「集める」方が多い
(3)(4)(5)
  通常の教科書、歴史上の意義:右辺→左辺
  高校生が出会う問題:    左辺→右辺

 通常、教科書や参考書においては(3)(4)(5)は、左辺と右辺が逆になっています。しかし、高校レベルの対数計算、対数方程式、対数不等式などを解く上では、左辺を右辺に変形する場面の方が多く、このページでは、通常の書き方と左右を逆にしています。

数値計算の変形例 log62+log63 → log66 → 1
対数方程式の変形例 log2x+log2(x-1)=1
             → log2x(x-1)=log22
(例外)
「log518をlog52とlog53で表せ」というような問題では「分ける」方向で変形しますが、高校生が出会う問題の中ではわずかな量です。

※対数の歴史から言えば、かけ算、割り算(累乗)の計算が足し算、引き算などに直せること、すなわち、右辺を左辺に直して計算できることが重要でしたが、今日では対数を用いずに、電子計算機で大きな桁数のかけ算、割り算などができます。

(4)←

ap=M,aq=N ・・・(*)
のとき 
M/N = ap÷aq = ap-q
だから、これを対数の形で表わすと
p-q=loga(M/N)・・・(**)
(*) よりp=logaM,q=logaN だから(**)に代入すると
logaM-logaN=loga(M/N)
(5)←
ap=M
のとき
apn=Mn
だから、これを対数の形で表わすと
pn=logaMn
p=logaM だから
nlogaM=logaMn


[参考]
(3)(4)
○ 「和 → 積, 差 → 商」 ということですが
  
ではないことに注意。(この式の変形は、後で出てくる底の変換が考えられる程度。)
(5)
 一見むずかしそうですが、ダイナミックなジャンプに「味をしめて」使いこなせるようにしましょう。
 また,次のように「対数にする」変形もよく使います。
2 = 2log33 = log39
2 = 2log22 = log24

■問題1・・・次の空欄を埋めなさい。
(1)(2)(2')を使う[即答問題]
log33 = 
log31 = 


(5)を使う即答問題
log28 = 
log10100 = 




■問題2・・・次の計算をしなさい。
※ヒントは下の方に出ます

[計算用紙を使って、各問題1分程度が目安]
○和
log62 + log63 = 
log64 + log69 = 
○差
log345 - log35 = 

log103 - log10300 = 
○3項
log550-log56+log515=
log235-log228-log210=
○分数




 



 



 


○累乗根
[ア]=,[イ]=
[ウ]=,[エ]=
○係数付き
=
[オ]=

[ヒントの出る場所]

 


 
 


■問題3・・・次の計算をしなさい。
○(1)〜(5)の総合問題
[計算用紙を使って、各問題5分程度が目安]
(1) =




(2) =





















(3) =




(4) =



















■[個別の頁からの質問に対する回答][対数の計算について/17.5.9]
途中でlog/logやlog×logは当てはまらないと出て来ますがその場合の計算方法も載せて欲しい。
=>[作者]:連絡ありがとう.そこに書いていますように「この式の変形は、後で出てくる底の変換が考えられる程度」です.すなわち,
…(1)や…(2)の形になっていたら,それを変形する公式はないということです.
ただし,そこに書いていますように「底の変換の頁」を見てもらうと(2)はに変形することはできます.・・・この質問は少々ずれています.「後に出てくる底の変換が考えられる」と書いてあるのだから,後に出てくる底の変換の頁を見るのが普通です.
もう1点,どんな式でも変形できる公式があるに違いないと思い込んでいませんか?上記の(1)のような式は,もっと複雑にすることはできますが,これ以上簡単にする公式はありません.ないからないと書いているのです.
■[個別の頁からの質問に対する回答][対数の計算について/17.3.22]
累乗根の問題で分母をアとウ、分子をイとエとするとわかりやすいと思います
=>[作者]:連絡ありがとう.例えば「3分の2」の場合,3を先に読むじゃないかという話のようですが,センター試験問題などマークシート方式の問題で分母と分子を空欄にする場合は,分子から分母への順に名前を付けていくのが普通です.単なる習慣の違いで間違う生徒が出ないように,広く用いられる流儀に合わしています.なお,英語,コンピュータでは分子を先に読むようです:「3分の2」の場合,two thirds; 2 over 3; 2 by 3; fraction{2}{3}
■[個別の頁からの質問に対する回答][対数の計算について/17.4.3]
√の外し方教えてください
=>[作者]:連絡ありがとう.「√の外し方」と言えば中学校の話になりますが,対数計算とのかかわりで言えば,あなたが今やらなければならないのは対数関数の真数部分を累乗根から分数指数(有理指数)に直す変形です…(*1).(急がばまわれ:この頁とかこの頁を先に読まなければなりません)
もう一つは,蚤の三段跳びの変形です…(*2).
すなわち

とかのような式を簡単にするには,対数計算の前に累乗根を分数指数(有理指数)に変形できなければなりません.
具合的には,(*1)により

のように分数(有理数)の指数に直すこと.
次に「蚤の三段跳びの変形」(*2)
を使って

のように変形します.

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