== 漸化式の極限 ==(はさみうち論法の応用)
《例題1》
《解説》 グラフで見る
のグラフでx=1(a1=1)のときのyの値を求めると,a2の値が分かります.さらに,a2,a3,a4,...と限りなく求めていくためには,求めたyの値をxに直して のグラフを繰り返し利用します.a2の値をx座標に持つ点を 上で捜すためにはy=xのグラフを補助的に利用します.
1
a1=1に対応してy=x上でx=1の点(P1)から垂線を引いて, との交点(Q1)を求めます.
Q1のy座標がa2です.
2
a2からa3を求めるには,まず,Q1から水平線を引いてy=xとの交点(P2)を求めます.
こうすれば,a2のy座標に等しいx座標が求まるので,a2をx座標として対応するy座標(a3)を求めることができます.
(このように,グラフを用いて数列の極限を求めるには,y軸に沿って進む(=次の項を求める)だけでなく,x軸に沿って進んで,y=x上の点に戻して体制を立て直すことが重要です.)
P2から垂線を引き との交点をQ2とします.
3
以下同様に,P3,Q3,P4,Q4,P5,Q5,...を作図するとき,P1,P2,P3,...のx座標がa1,a2,a3,...の値です.(Q1,Q2,Q3,...のy座標がa2,a3,a4,...の値であるといっても同じことです.)
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P1から階段状に進んで行くと,数列は, とy=xの交点(のx座標:x=2)に収束することが分かります.
《解説》実際の答案を見る
《例題2》
《解説》 グラフで見る
考え方は,例題1のときと同じです.x=2から出発して垂直→水平→垂直→水平→・・・と進みます.
このとき,数列は,交点のx座標(y座標と考えても同じ)に収束します.
《解説》実際の答案を見る
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