〇高校数学で三角不等式という用語は2つの場面で登場します.
(1) 絶対値記号や距離に関して成り立つ不等式
|x+y|≦|x|+|y|
(2) 三角関数で角度θの範囲を未知数とする不等式もしくは,三角形の「2辺の長さの和」が「他の1辺の長さ」よりも大きいという関係式 c<a+b (ベクトルで書くときは ) や
#危険な落とし穴に注意#
〇この項目を三角比のグラフで説明する立場もある. 〇しかし,例えば三角比のグラフ が正確に書ければ,三角不等式 は解けるはずであるが,このグラフを正確に描こうとすると「ほとんどの生徒は時間がかかり過ぎ,テスト時間内に何個もできない.」 もっと意地悪く のような問題にすると,もう時間内にグラフが書ける生徒はほとんどいなくなる.
【例】
(0°≦θ≦180°) に変形して,単位円の図を見ながら解くとよい. 右図により, となるθの値の範囲は 120°<θ≦180° が答になる. ※単位円では180°が左に120°が右にあるように見えるので,180°≦θ<120°のような初歩的な間違い答案が多く見られる. 角度は不等号の向きに合わせて120°<θ≦180°のように書く. |
《問題》 0°≦θ≦180°のとき,次の不等式を解きなさい.
○はじめに左の問題から一つクリックし,続けて右の答から1つをクリックしたとき,合っていれば消えます.間違いの場合は1秒後に元に戻ります.
○ヒントは下の方に出ます. ○左の問題を選択したら,右の答を選ばない限り次の問題には進めません. |
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