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ここでは月単位に劇場で鑑賞した作品の一言感想を載せています。

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
鑑賞総本数 原題(英題)
感想(ネタバレは反転させています)
3D作品の深度
前売り(その他)特典(リンク先はs-thingブログでの紹介記事)
点数 ★ or ★☆ or ★★ クズ、観る価値なし、観る必要なし
★★☆ イマイチ、観ても保障しません
★★★ マシ、まぁまぁかな
★★★☆ 普通、悪くはない
★★★★ いい感じ、とりあえずお勧め
★★★★☆ ほぼ完璧、いい映画です
★★★★★ 傑作、オヌヌメ!!

2020年10月 


31/ イオンシネマ京都桂川 ザ・グラッジ
5930 The Grudge
ニコラス・ペッシェ監督脚本原案作品。サム・ライミ、一瀬隆重製作。
アンドレア・ライズボロー主演。デミアン・ビチル、ジョン・チョウ、ベティ・ギルピン、リン・シェイ、ジャッキー・ウィーバーほか。
「呪怨」の呪いの家からアメリカに帰った女性が呪いを持ち帰って、その家に起こる悲劇を捜査している主演の刑事が巻き込まれるというストーリー。
冒頭に例の家の前から始まってちょっとびっくり。しっかり「呪怨」シリーズを引きずってて、いい意味でも悪い意味でも「呪怨」らしい。
特に怖くもない白塗りのブリーフ少年と、汚い髪の女は出てこないので、ある意味悪くない。けど、このシリーズはそもそもなんで呪われなきゃならないの?で終わる。
★★★
31/ TOHOシネマズ二条 ザ・ハント
5929 The Hunt
クレイグ・ゾベル監督製作総指揮作品。
ベティ・ギルピン主演。ヒラリー・スワンク、アイク・バリンホルツ、ウェイン・デュバル、イーサン・サプリー、エマ・ロバーツほか。
「パージ」のジェイソン・ブラム製作らしい、同じような展開の作品。
気が付くとどこかの森に武器と共に捨てられた12人。続々と殺されて、残る1人になってやっと核心にたどり着ける展開。
それが富裕層の人間狩りという。
ヒラリー・スワンクがこんな映画(失礼w)に出演したことがとにかくすごい。
★★★
30/ MOVIX京都 罪の声
5928
「麒麟の翼」の土井裕泰監督作品。
小栗旬、星野源主演。松重豊、古館寛治、宇野祥平、尾上寛之、市川実和子、火野正平、宇崎竜童、梶芽衣子、原菜乃華ほか。
グリコ森永事件をベースに独自の解釈で展開していくクライムドラマ。
35年目の真実を明かそうとする在阪の新聞記者と、京都の事件のカギを握るテーラーが徐々に重なり合って事実に近づいて行く様を描いている。
取材する中の登場人物と、現代と過去の登場事物が入り乱れて、すごい数の出演者。そこにズーンと脳の奥に沈む不愉快な空気感。それがWOWOWドラマらしかったり。
京都に住むものとしては、見知った場所が続々と出てくるのがゾクゾクする。
★★★★★
25/ アップリンク京都 メイキング・オブ・モータウン
5927 Hitsville:The Making of Motown
ベンジャミン&ゲイブ・ターナー監督作品。
アメリカはデトロイトが本拠地のレーベル「モータウン」の成り立ちをドキュメンタリーでベリー・ゴーディとスモーキー・ロビンソンを中心にインタビューと過去の映像を合わせて映画化。
今となってはスタンダードとも言える名曲に数々。それを作ったモータウンは、人種差別も性差別もない、みんなでヒット曲を作りあげる会社だった。
不協和音はあっただろうけど、こんなにファミリーな会社ってある?!ってほど。ある意味、コミューンな感じも受けた。
あー聞きたい曲がいっぱいだ。
★★★★
24/ T-JOY京都 朝が来る
5926
河瀨直美監督脚本撮影作品。
永作博美主演。井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子、中島ひろ子、佐藤令旺、田中偉登、平原テツ、利重剛ほか。
不妊夫婦と中学生妊娠が運命で重なったとき、それぞれの人生が動き出す。
メインの4人の人生と演技が素晴らしすぎて、クライマックスの一筋の光(朝が来るということか)が緊張してた全身が緩んでいくのがわかる。
これは名作。
★★★★★
24/ TOHOシネマズ二条 ストレイ・ドッグ
5925 Destroyer
カリン・クサマ監督作品。
ニコール・キッドマン主演。トビー・ケベル、タチアナ・マズラニー、セバスチャン・スタン、スクート・マクネイリー、ブラッドリー・ウィットフォードほか。
脚本の勝利。素晴らしすぎ。冒頭の事件がキーワードになっていてそこに巻き戻す演出ではなく、その間にもいっぱい仕掛けを用意してすべて回収するという技を見せてくれる。
銀行強盗を行っている一味に潜入捜査をすることになった主人公。その顛末が主人公の心に傷を残すことになり、それを回収すべく帰ってきた銀行強盗の主犯を追うことに…。
はじめニコール・キッドマンもここまで年取ったかーと思ったら、こっちが特殊メイクだったのね。けど現状の顔がほとんどなく、潜入捜査の若い顔と、現状の老刑事の顔とがメインになってる。
とにかくニコール・キッドマン渾身の名演技です。
★★★★★
23/ MOVIX京都 空に住む
5924
青山真治監督脚本作品。
多部未華子主演。岩田剛典、岸井ゆきの、美村里江、鶴見辰吾、大森南朋、岩下尚史、高橋洋、永瀬正敏ほか。
EXILEの会社の製作映画。
弱小出版社編集者の主人公は、不慮の事故で両親を亡くし49日前に、浮世離れした叔父夫婦に託された高層マンションの一室に越してくる。そこから見えるビルボードのアイドルが同じ高層マンションに住んでいて、関係を持って…。
SEXするのに理由はいらないという海外の姿勢ぽい主演2人と、職場恋愛で結婚間近の女性の出来ちゃったは実は、お抱え作家(妻子持ち)の種だったという設定がクソすぎて共感できないわ。
そのせいで叔父夫婦の主人公を逆なでするシーンや、老猫の死が全然入ってこなかった。
★★☆
21/ TOHOシネマズ二条 鬼滅の刃 無限列車編
IMAX 2Dver.
5923
外崎春雄監督作品。
TVシリーズ26話の完全続編。
無限列車で帰ってこない人が多発する事件を、竈門炭治郎と仲間3人と鬼殺隊柱の一人、煉獄杏寿郎が列車に乗り込んで解決しに行くというストーリー。しかし、その後の方が恐ろしくエモーショナルな展開で、こここそが映画らしくて感動できる。
そもそも、なんでここまでこの作品が市民権を得たのかが謎ではある。とにかく斬首しまくるのだ。相手が鬼としても人型には違いないので、いくら人を喰うからとか、罪を償えとかって意味で血みどろになるのはさすがに…とは思ってしまう。いや、その分主人公も傷ついてますよ、と言われても「そこまで傷ついてないよ?」としか思えないし。
TVシリーズでは、心情とか状況とかをキャラクターがいちいち説明してて、残念な演出だなー、と思ってたけどそこは映画らしく一切なく、心地よく観られた。
本編とは関係ないけど、こういうマスマーケットな作品は映画の見方を知らないやつが多くて困る。
★★★★☆
20/ MOVIX京都 スパイの妻
5922
黒沢清監督脚本作品。
蒼井優主演。高橋一生、東出昌大、坂東龍汰、恒松祐里、みのすけ、玄理、笹野高史ほか。
NHKドラマとして撮られたドラマを劇場用にブローアップした作品。
蒼井優の台詞がすごい様式美にあふれていて違和感しかない。その違和感が劇中の事件からほど遠く感じられて、眩暈するほどの和洋折衷感が得られる。
そうかー戦前はこういう感じだったのか、と思わせてくれる。
もしアメリカが貿易規制しなければ、日本が軍事帝国にならなければ、今の日本はどうなってたんだろうか、とつくづく思う。
けどこれフィクションなんだよね。すごいリアルだけど。
★★★★☆
16/ MOVIX京都 みをつくし料理帖
5921
1000円クーポンで鑑賞。
角川春樹監督製作作品。
松本穂香主演。窪塚洋介、奈緒、若村麻由美、藤井隆、中村獅童、石坂浩二、浅野温子、鹿賀丈史、反町隆史ほか。
2度のドラマ化のあとの映画化。そもそも監督の出版社からの小説で、それを監督が最後の作品として演出することになったとか。
2時間超えの内容だけど、監督が監督なので不思議な間の取り方(「愛情物語」ぽい)と、時代劇には似つかわしくないフィルムパターンをOPとEDに入れる変な演出が、妙に納得w
薬師丸ひろ子と渡辺典子の出演が角川監督の繋がりを感じて暖かくなる。原田知世が出てたら完璧なんだけどね。
石坂浩二の演技がすばらしい。
★★★★☆
11/ TOHOシネマズ二条 星の子
5920
ムビチケ当日券(500ポイント利用)1400円で鑑賞。
大森立嗣監督脚本作品。
芦田愛菜主演。永瀬正敏、原田知世、蒔田彩珠、大友康平、岡田将生、赤澤巴菜乃、新音、高良健吾、黒木華ほか。
未熟児で生まれ体調の悪かった主人公を助けるために親が縋ったのが新興宗教。その新興宗教を信じる親と、反抗する長女に親戚、教師。
そんな狭間で揺れ動く主人公を描いている。
キワキワのラインで自分の道を選ぶ主人公と、何気ない青春がリアルで、ある時は痛く、ある時は笑えたりする。
芦田愛菜の演技がすばらしい。
アニメーションパートがあるけど、1シーンなんでいらないんじゃなかったかな。
★★★☆
10/ イオンシネマ京都桂川 小説の神様
5919
久保茂昭監督作品。
佐藤大樹主演。橋本環奈、佐藤流司、杏花、莉子、坂口涼太郎、山本未來、片岡愛之助、和久井映見ほか。
EXILE印の映画で初の満点。
脚本もよく出来てるけど、「HIGH&LOW」や数多くのPVを撮ってきた監督らしい面白い絵作りがすばらしい。若くして小説家デビューした主人公のスランプ状態をモノクロで表現したり、小説の良さを再確認したシーンではVFXも織り交ぜ、背景の彩度を上げ、まるでファンタジーの世界のように仕上げている。
登場人物も魅力的で、もがく少年少女を若々しく叙情的に描いている。
劇中も章節に分けてあり、そのたびに印象的なPOPSが効果的に使われているのが、往年のPV映画作品ぽくてあがる。
★★★★★
10/ イオンシネマ京都桂川 望み
5918
堤幸彦監督作品。
堤真一主演。石田ゆり子、岡田健史、清原果耶、三浦貴大、加藤雅也、松田翔太、竜雷太、市毛良枝、渡辺哲ほか。
よく題材になる青年犯罪を家族目線で描いた作品。
正直、事件が起こってからの母親である石田ゆり子の演技がすげーめんどくさいと思った。と思ってたら、それが母性愛の表れであるということが徐々に分かって、どんどん感情移入できるようになった。
劇中の事件の顛末は必ずしもいいものではないけれど、結局そこを見せたいわけではなく、そのあとの目線(生き方)なんだと思わされた作品。
★★★★
9/ アップリンク京都 オン・ザ・ロック
5917 On the Rocks
ソフィア・コッポラ監督脚本作品。
ラシダ・ジョーンズ主演。ビル・マーレイ、マーロン・ウェイアンズほか。
ビル・マーレイが大好き(だとしか思えないw)なソフィアの最新作。
夫の挙動に不信感を募らせる主人公が、自由奔放な画商の父親に振り回されて、逆にほんとの愛を知るという展開。
ウディ・アレンにも似たライトコメディで、ある意味めんどくさいすでに離婚している父親をピエロ役に夫婦の関係を軽く、しかし問題視しているところが面白い。
★★★☆
3/ イオンシネマ久御山 フェアウェル
5916 The Farewell
ルル・ワン監督脚本作品。
オークワフィナ主演。ツィ・マー、ダイアナ・リン、チャオ・シュウチェン、ダイアナ・リン、水原碧衣ほか。
余命3ヶ月の祖母を見舞うためにアメリカから中国に舞い戻った主人公。中国では余命宣告はしないという習慣に慣れないまま、親の兄弟の喧嘩や、従兄の結婚などいろいろなしがらみにからめとられながら生きていく。
オークワフィナの存在感がとにかくいい。共演者も芸達者ですごくいい。
あの人口のため、どんどん海外に出ている様子も描かれていて、主人公はアメリカに、兄家族は日本に移住してるという設定。当然ながら在中の人には出ていくことに異論もあるわけで。
最近、中国を舞台にした映画をよく観てるけど、やっぱ独特の空気感があるなー。あまりいうと失礼かもしれないけど、土とか下水とかそういう感じの匂いを感じる。
人の厚さと、食べ物のおいそうさ。饅頭と平麺が食べたいわー。
★★★
3/ イオンシネマ久御山 浅田家!
5915
中野量太監督脚本作品。
二宮和也主演。妻夫木聡、風吹ジュン、平田満、黒木華、菅田将暉、渡辺真起子、北村有起哉、野波麻帆ほか。
実在の写真家、浅田政志の半生を描いた作品。
写真家になった主人公の撮りたい絵を通して「家族」という括りの人の生き死にを優しく描いている。
黒木華との関係、主人公の親子の距離感などが興味深い。
シアターのせいか音が反響してなんだか懐かしい劇場だった。
★★★

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