. 空間図形(高校入試問題3)
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== 空間図形(高校入試問題3) ==
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高校入試の基本〜標準
相似比と体積比
【公式】
(1) 2つの図形の相似比がm : nであるとき,それらの面積比は,m2 : n2
(2) 2つの立体の相似比がm : nであるとき,それらの体積比は,m3 : n3

【例】
• 右図1において,桃色の円錐と水色の円錐が,
r:R=:L=1:2の相似図形であるとき
 表面積の比は1:4
 体積の比は1:8
• 右図2において,桃色の球と水色の球が,
r:R=2:3の相似図形であるとき
 表面積の比は4:9
 体積の比は8:27

体積比:やさしい★
【問題1】

 右の図で,四角錘しかくすいPと四角錘Qは相似で,相似比が2 : 1です。
 このとき,四角錘Pと四角錘Qの体積比を求めなさい。
(2022年度 岩手県公立高校入試問題)
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体積比:やさしい★
【問題2】

 右の図のように,三角すいABCDがあり,辺AB, AC, ADの中点をそれぞれE, F, Gとする。このとき,三角すいABCDの体積は,三角すいAEFGの体積の何倍か。
(2022年度 鹿児島県公立高校入試問題)
解説を読む

体積比:やさしい★
【問題3】

 右の図のように三角錐OABCの辺上に3点D, E, Fがあり,三角錐OABCが平面DEFで2つの部分P, Qに分けられている。底面ABCと平面DEFが平行で,AB : DE=5 : 2であるとき,Qの体積はPの体積の何倍か,求めなさい。
(2018年度 徳島県公立高校入試問題)
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体積比:やさしい★
【問題4】

 右のの2つの円すいA, Bは相似で,その相似比は2 : 3です。円すいAの体積が40cm3のとき,円すいBの体積を求めなさい。
(2017年度 滋賀県公立高校入試問題)
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計算量が多い★★
【問題5】

 図のような,底面が直角三角形となる三角柱Pがあります。三角柱Pは,高さが8cmで底面の直角三角形は斜辺の長さが8cm,直角をはさむ2辺のうちの,1辺の長さが6cmです。
 次の(1),(2)の問いに答えなさい。
(1) 三角柱Pの体積を求めなさい。
(2) 三角柱Pの側面のうち,面積が最大となる四角形と合同な四角形を底面としとする四角すいQとします。四角錘Qの体積が三角柱Pの体積と等しいとき,四角錘Qの高さを求めなさい。
(2019年度 宮城県公立高校入試問題)
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計算量が多い★★
【問題6】

 図Tは,1辺の長さが10cmの立方体である。
 このとき,次の1〜4の問いに答えなさい。
 図Uは,図Tの立方体から,三角すいABDEを切り取った立体である。

 このとき,三角形BDEの図形の名称を答えなさい。


 図Vは,図Uの立体から,3つの三角錐CBDG, FBEG, HDEGを切り取った立体である。
 このとき,4点B, D, E, Gを頂点とする立体の表面積を求めなさい。

 図Wは,図Vの立体において,辺BD, DE, BE, BG, DG, EGのそれぞれの中点をI, J, K, L, M, Nとし,この立体から4つの三角錐BIKL, DIJM, EJKN, GLMNを切り取った立体である。
 このとき,6点I, J, K, L, M, Nを頂点とする立体の体積を求めなさい.
 略
(2018年度 宮崎県公立高校入試問題)
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【三角錐の体積を2通りの求め方で書く】

 三角錐の体積は,
  (底面積)×(高さ)÷3
で求められるので,右図のような三角錐の場合は,

が成り立つ.
 これを利用すれば,高さh2が未知数のとき

によって求められる.

簡単ではない★★★
【問題7】

 右の図のような,底面が1辺6cmの正三角形で,高さが8cmの正三角柱がある。
 このとき,次の(1),(2)の問いに答えなさい。
(1) DEFの面積を求めなさい。
(2) 線分BD上に点Gを,BG : GD=1 : 3となるようにとる。
 また,辺CF上に点Hを,(cm)となるようにとる。
@ 4点D, E, F, Gを結んでできる三角すいの体積を求めなさい。
A 3点D, E, Hを通る平面と点Gとの距離を求めなさい。
(2018年度 福島県公立高校入試問題)
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基本★
【問題8】

 右の図のような,三角すいA−BCDがある。点P,点Qは,それぞれ辺AC,辺AD上にある。
 AP : PC=AQ : QD=3 : 1であるとする。このとき,三角錐A−BPQの体積は,四角錘B−PCDQの体積の何倍か,求めなさい。
(2019年度 秋田県公立高校入試問題)
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(1) 右図1のような三角錘OABCにおいて,OA : OP=a : pとなる点をPとするとき,三角錐OABCと三角錐OPBCの体積比は
a : p
に等しい.
(1)の考え方
 右図のように,OABOPBを底面として,CHを共通の高さとする三角錐三角錐OABCと三角錐OPBCを考えると,高さが共通だから,体積比は底面積の比になる.
 底面積OABOPBは,三角形としての高さがBIで共通だから,面積比は底辺の長さの比OA : OP=a : pになる.
 したがって,三角錐OABCと三角錐OPBCの体積比は,a : pになる.
(2) 右図2のような三角錐OABCにおいて,OA : OP=a : pとなる点をPとし,OB : OQ=b : qとなる点をQとするとき,三角錐OABCと三角錐OPQCの体積比は
ab : pq
に等しい.
(2)の考え方
 (1)のときと同様にして,三角錐OPBCと三角錐OPQCの体積比を考えると,CからOABにひいた垂線の長さが共通の高さになるから,体積比はOPBOPQの面積比b : qに等しい.
 三角錐OABCと三角錐OPBCは,a : p
 三角錐OPBCと三角錐OPQCは,b : q
であるから
 OABC : OPQC=ab : pq
に等しい.
• (三角錐OPBC)=(三角錐OABC
 (三角錐OPQC)=(三角錐OPBC
 (三角錐OPQC)=(三角錐OABC

(3) 右図2のような三角錐OABCにおいて,OA : OP=a : pとなる点をPOB : OQ=b : qとなる点をQOC : OR=c : rとなる点をRとするとき,三角錐OABCと三角錐OPQRの体積比は
abc : pqr
に等しい.

• 体積は
 (三角錐OPQR)=(三角錐OABC
と書いてもよい.
※この式は教科書に書かれていないから,「覚えているからガラガラポン当たり前」という感じで入試の答案に書くと,減点の可能性あり.すなわち,穴埋め問題や選択問題では,途中経過が見えないから,黙って使っても分からないが,記述式答案では,「高さが共通な場合は,体積比は底面積の比に等しい」などの簡単な根拠,少なくとも分数計算程度は示す必要がある.
【例1】
 右図の三角錐OABCにおいて,OP:PA=1:1, OQ:QB=2:1, OR:RC=3:1のとき,
 体積について
(OPQR)
=(OABC)×

(OPQR):(PQR-ABC)=1:(4−1)=1:3
※台形のような形に惑わされずに,2つの三角錐の体積の差を考えるとよい.
【例2】
 右図の三角錐OABCにおいて,OP:PA=5:4, OQ:QB=4:3のとき,
 体積について
(OPQC)
=(OABC)×

(OPQC):(PQCAB)=20:(63−20)=20:43
※台形のような形に惑わされずに,2つの三角錐の体積の差を考えるとよい.
【問題8】
 体積について
(ABPQ):(BPCDQ)=9:(16−9)=9:7


基本★★
【問題9】

 右の図のように,三角柱ABC−DEFがあり,AB=8cm, BC=4cm, AC=AD, ABC=90°である。
 このとき,次の問い(1)・(2)に答えよ。
(1) 次の文は,点Bと平面ADFCとの距離について述べたものである。文中の   に当てはまるものを,下の(ア)〜(オ)から1つ選べ。
    Gとするとき,線分BGの長さが,点Bと平面ADFCとの距離である。
(ア) 辺ACの中点
(イ) 辺CFの中点
(ウ) 線分AFと線分CDとの交点
(エ) CBEの二等分線と辺CFとの交点
(オ) 点Bから辺ACにひいた垂線と辺ACとの交点
(2) 2点H, Iをそれぞれ辺AC, DF上にCH=DI=cmとなるようにとるとき,四角すいBCHDIの体積を求めよ。
(2022年度 京都府公立高校入試問題)
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基本★★
【問題10】

 右の図の正四面体は,1辺の長さが8cmである。
 辺BC, CDの中点をそれぞれP, Q,点QからAPにひいた垂線とAPとの交点をRとする.次のア〜エに答えなさい。
 AQの長さを求めなさい。
イ APQの面積を求めなさい。
ウ QRの長さを求めなさい。
 三角すいRBCDの体積は,正四面体ABCDの体積の何倍か,求めなさい。
(2018年度 青森県公立高校入試問題)
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