■集合の要素の個数
           ◇正しい値をクリックせよ.◇(採点は,下端でまとめて行う.)  (※過去問ではありません.)
(1)
 70 人の学生について通学手段を調査したところ,電車を利用する学生は 24 人,バスを利用する学生は 27 人,自転車を利用する学生は 32 人,電車もバスも利用する学生は 7 人,バスも自転車も利用する学生は 11 人,自転車も電車も利用する学生は 9 人,3種類とも利用する学生は 3 人で,他は徒歩だけで通学していた.
 徒歩だけで通学している学生は何人か.



11__ 13__ 14__ 56__ 59






(2)
 50 人の学生が食堂でトーストを食べたとき,トーストに何をつけたか尋ねたところ,バターをつけた学生は 18 人,ハチミツをつけた学生は 27 人,ジャムをつけた学生は 25 人,バターもハチミツもつけた学生は 6 人,ハチミツもジャムもつけた学生は 12 人,ジャムもバターもつけた学生は 7 人,3種類ともつけた学生は 2 人であった.
 バターだけをつけた学生は何人か.



5__ 7__ 9__ 11__ 13
(3)
 200 以下の正の整数で 6 , 7 , 8 のいずれでも割り切れないものは何個あるか.



71__ 72__ 114__ 128__ 129








(4)
 3 桁の正の整数で 3 , 4 , 5 のうち2つ以上で割り切れるものは何個あるか.


135__ 145__ 150__ 165__ 183










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《基本の要約》
■集合の図示・・・ベン図(またはオイラー図)

 集合の関係を分かりやすく示すには,右のような図が用いられる.これをベン図(またはオイラー図)という.

■集合の要素の個数

 集合 A の要素の個数を n(A) で表わす.
 右の図において n(A)=3 , n(B)=2
※ベン,オイラーは各々集合を研究した数学者の人名
■個数定理
有限集合(要素数が有限である集合)の要素の個数については,次の関係が成り立つ.
  n(AB)=n(A)+n(B) - n(AB)
  n()=n(U) - n(A)
(解説)
 AB の要素の個数を求めるときに,単純に,n(A)+n(B) で計算すると共通部分を2回数えてしまうことになるので,共通部分の個数 n(AB) を1回分引くとよい.

 A でないもの の個数を求めるには,全体の個数 n(U) から A の個数を引けばよい.
 AB の共通部分を AB で表わす.
 AB の少なくとも一方に含まれるものの集合を A , B の和集合といい, AB で表わす.
(コップを∪向きに置くと水はたくさん入り,∩向きに置くと少ししか入らない.この記号は,視覚的に分かりやすい.)
■3個の集合についての個数定理
  n(ABC)
=n(A)+n(B)+n(C) - n(AB) - n(BC) - n(CA)
+n(ABC)
(解説)
 ABC の要素の個数を求めるときに,n(A)+n(B)+n(C) から2重の部分を引くと,
n(A)+n(B)+n(C) - n(AB) - n(BC) - n(CA)
になるが,このように計算すると元は3重になっていた部分 ABC を3回もぎ取ってしまうことになり,一度も数えていないこととなるのでもう一度貼り付けるとよい.
+n(ABC)
※ この公式に当てはめれば直ちに解ける問題も多いので,この公式はすぐに使えるようにしておくとよい.
※ 少し込み入った問題では,次のような図に分かる数値を入れていけばよい.(分かるところから数値に変えるのがコツ.)
■備考

 2つ又は3つの集合について,上に示した図は「すべての場合」に対応できる一般的な図となっている.

例1 AB であるような特別な場合は,右図1のように一般の図において空集合となる場所を×で示せば表せる.

例2  AB= であるような特別な場合は,右図2のように一般の図において空集合となる場所を×で示せば表せる.

例3 右図3は AB かつ AC のときに空集合となる箇所を示している.
図1

図2

図3
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