■解説 ※中学校の教科書では,単項式の乗法・除法の単元において「指数法則」という用語は使われていないが,その内容は実際には使われている.高校入試の問題では,かなり複雑な形のものも出題されている.
【要約】
解説(I) am×an=am+n (II) (am)n=amn (III) (ab)n=anbn (IV) am÷an =
am - n (m>nのとき)
1 のとき)
(m=n
のとき )
(n>m
(I)を例で示す a2×a3=(a×a)×(a×a×a)=a×a×a×a×a=a5 (「掛けてある個数」は足し算で求められる.) (II)を例で示す (a3)2=(a×a×a)×(a×a×a)=a×a×a×a×a×a=a6 (「3個の束」が2組あれば3×2個になる.) (III)を例で示す (ab)3= (a×b)× (a×b)× (a×b) =a×a×a×b×b×b =a3b3 (並べ替えると3個ずつの積になる.) (IV)を例で示す ア)割る方が小さいとき a5÷a2= =a×a×a=a3 (約分できて分子が残る.) イ)割る方が大きいとき a2÷a5= = = (約分できて分母が残る.) ウ)同じ次数で割るとき a3÷a3= = 1 (約分できて1になる.) |
※ 公式としてまとめた形は高校で習う.ここでは,幾つかの例から直感的に身につけるとよい. (I)の例 a2×a4=a6 x3×x4=x7 ただし,a1=a と書くので,a×a2=a1×a2=a3 となる (II)の例 (a2)3=a6 (x2)4=x8 (III)の例 (ab)2=a2b2 (2xy)3=23x3y3=8x3y3 (IV)の例 a6÷a2=a4 x2÷x6= a2÷a2=1 |
例題 次の式を計算しなさい. (1) 2a×3a2 (2) ( - x2)4 (3) (3x2y)2 (4) ( - 2xy2)3×( - 3x2y) (5) ( - ab2)2÷a3b |
(答案) (1) 2a×3a2=(2×3)×(a×a2)=6a3 (2) ( - x2)4=( - 1)4x8=x8 (3) (3x2y)2=32(x2)2y2=9x4y2 (4) ( - 2xy2)3×( - 3x2y)=( - 2)3x3y6×( - 3x2y)=24x5y7 (5) ( - ab2)2÷a3b= = |
問題 次の計算をしなさい. 初めに [ ? ] を1つ選び,続いて右の欄から解答を1つ選びなさい.正しければ解答が入り,間違っていればもとに戻ります. (※計算用紙を使ってもよい.) |
解説を見るには,問題欄が選択されて[?]の表示になっている間に解説をクリックしてください.再び解答するには,問題をクリックしてください.
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