■連立方程式の文章題2 [個数]
例題1-150円切手と80円切手を合計15枚買うと代金は1020円でした.50円切手と80円切手をそれぞれ何枚買いましたか.
(1)50円切手をx枚,80円切手をy枚買ったとして連立方程式を作ると,50x+80y=1020 …(1) ←代金の関係から
x+y=15 …(2) ←枚数の関係から
(2)50円切手と80円切手をそれぞれ何枚買いましたか. (加減法で解く場合)
(1)−(2)×50によりxを消去すると
(代入法で解く場合)50x+80y=1020 …(1) −)50x+50y=750 …(2) 30y=270 y=9 …(3) (3)を(2)に代入すると x+9=15 x=6 50円切手6枚,80円切手9枚…(答)
(2)よりy=15−x …(2)’
(2)’を(1)に代入してyを消去すると 50x+80(15−x)=1020 50x+1200−80x=1020 −30x=−180 x=6 …(3) (3)を(2)’に代入すると y=9 50円切手6枚,80円切手9枚…(答) |
問題1-180円切手と120円切手を合計10枚買うと代金は1080円でした.
(1)(1)80円切手をx枚,120円切手をy枚買うとして方程式を作ると,次のうちどの式になりますか. 解説 80x+120y=10 …(1)
x+y=1080 …(2)
80x+120y=1080 …(1)
x+y=10 …(2)
120x+80y=10 …(1)
x+y=1080 …(2)
120x+80y=1080 …(1)
x+y=10 …(2)
80x+120y=1080 …(1) ←代金の関係から
x+y=10 …(2) ←枚数の関係から
(2) (加減法で解く場合)
(1)−(2)×80によりxを消去すると 80x+120y=1080 …(1) −)80x+80y=800 …(2)’ 40y=280 y=7 …(3) (3)を(2)に代入すると x+7=10 x=3 80円切手3枚,120円切手7枚…(答) |
[速さ]
例題1-2家から学校まで1020mあります.途中の橋まで毎分50mの速さで歩き,橋から学校まで毎分80mの速さで歩いたら,合計で15分かかりました.家から橋まで,橋から学校までそれぞれ何分歩きましたか.
(1)家から橋までx分,橋から学校までy分歩いたとして連立方程式を作ると,
(距離)は(速さ)×(時間)で求めます.
50x+80y=1020 …(1) ←距離の関係から
x+y=15 …(2) ←時間の関係から
(2)家から橋まで,橋から学校までそれぞれ何分歩きましたか. (加減法で解く場合)
(1)−(2)×50によりxを消去すると
※代入法で解くこともできます.50x+80y=1020 …(1) −)50x+50y=750 …(2) 30y=270 y=9 …(3) (3)を(2)に代入すると x+9=15 x=6 家から橋まで6分,橋から学校まで9分…(答) |
問題1-2家から学校まで2850mあります.途中の橋まで毎分90mの速さで歩き,橋から学校まで毎分150mの自転車で行ったら,合計で25分かかりました.家から橋まで,橋から学校までそれぞれ何分かかりましたか.
(1)家から橋までx分,橋から学校までy分かかったとして連立方程式を作ると,次のうちどの式になりますか. 解説 x+y=2850 …(1)
150x+90y=25 …(2)
x+y=2850 …(1)
90x+150y=25 …(2)
x+y=25 …(1)
150x+90y=2850 …(2)
x+y=25 …(1)
90x+150y=2850 …(2)
(距離)は(速さ)×(時間)で求めます.
(1)x+y=25 …(1) ←時間の関係から
90x+150y=2850 …(2) ←距離の関係から
(2) (加減法で解く場合)
(1)×90−(2)によりxを消去すると 90x+90y=2250 …(1)’ −)90x+150y=2850 …(2) −60y=−600 y=10 …(3) (3)を(1)に代入すると x+10=25 x=15 家から橋まで15分,橋から学校まで10分…(答) |
[割合]
例題1-3ある学校の全校生徒150人のうちで徒歩で通学しているのは,男子生徒の50%,女子生徒の80%で,徒歩通学者は合計で102人です.
(1)男子生徒の総数をx人,女子生徒の総数をy人として連立方程式を作ると,x+y=150 …(1) ←生徒総数の関係から
0.5x+0.8y=102 …(2) ←徒歩通学者の関係から
(2)男子生徒の総数,女子生徒の総数はそれぞれ何人ですか. (加減法で解く場合) x+y=150 …(1)
5x+8y=1020 …(2)’
(1)×5−(2)’によりxを消去すると
※代入法で解くこともできます.5x+5y=750 −)5x+8y=1020 −3y=−270 y=90 …(3) (3)を(1)に代入すると x+90=150 x=60 男子総数60人,女子総数90人…(答) |
問題1-3ある学校の全校生徒240人のうちで徒歩で通学しているのは,男子生徒の60%,女子生徒の40%で,徒歩通学者は合計で122人です.
(1)(1)男子生徒の総数をx人,女子生徒の総数をy人として連立方程式を作ると,次のうちどの式になりますか. 解説 x+y=240 …(1)
60x+40y=122 …(2)
x+y=122 …(1)
60x+40y=240 …(2)
x+y=240 …(1)
0.6x+0.4y=122 …(2)
x+y=122 …(1)
0.6x+0.4y=240 …(2)
x+y=240 …(1) ←生徒総数の関係から
0.6x+0.4y=122 …(2) ←徒歩通学者の関係から
(2) x+y=240 …(1)
6x+4y=1220 …(2)’
(1)×4−(2)’によりyを消去すると
※代入法で解くこともできます.4x+4y=960 −)6x+4y=1220 −2x=−260 x=130 …(3) (3)を(1)に代入すると 130+y=240 y=110 男子総数130人,女子総数110人…(答) |
[濃度]
例題1-45%の食塩水と8%の食塩水を混ぜて6%の食塩水を450g作りたい.
(1)5%の食塩水をxg,8%の食塩水をyg使うとして連立方程式を作ると,x+y=450 …(1) ←食塩水の重さから
0.05x+0.08y=0.06×450 …(2) ←食塩の重さから
(2)5%の食塩水,8%の食塩水をそれぞれ何g使うとよいですか. (加減法で解く場合) x+y=450 …(1)
5x+8y=6×450 …(2)’ ←(2)×100
(1)×5−(2)’によりxを消去すると
※代入法で解くこともできます.5x+5y=2250 −)5x+8y=2700 −3y=−450 y=150 …(3) (3)を(1)に代入すると x+150=450 x=300 5%の食塩水300g,8%の食塩水150g…(答) |
問題1-44%の食塩水と10%の食塩水を混ぜて9%の食塩水を180g作りたい.
(1)4%の食塩水をxg,10%の食塩水をyg使うとして,x, yの連立方程式を作ると,次のうちどの式になりますか. 解説 x+y=180 …(1)
0.04x+0.1y=0.09 …(2)
x+y=180 …(1)
0.04x+0.1y=0.09×180 …(2)
x+y=180 …(1)
4x+10y=9 …(2)
x+y=9 …(1)
4x+10y=180 …(2)
(濃度の小数表示)×(食塩水の重さ)により(食塩の重さ)を計算します.
(1)x+y=180 …(1) ←食塩水の重さから
0.04x+0.1y=0.09×180 …(2) ←食塩の重さから
(2) x+y=180 …(1)
4x+10y=9×180 …(2)’ ←(2)×100
(1)×4−(2)’によりxを消去すると
※代入法で解くこともできます.4x+4y=720 −)4x+10y=1620 −6y=−900 y=150 …(3) (3)を(1)に代入すると x+150=180 x=30 4%の食塩水30g,10%の食塩水150g…(答) |
[個数]
例題2-1りんごとみかんを買うときに,りんご2個とみかん5個を買うと代金は710円になり,りんご4個とみかん3個を買うと代金は790円になります.
(1)りんご1個の値段をx円,みかん1個の値段をy円としてx , yを求めるための連立方程式を作ると,2x+5y=710 …(1)
4x+3y=790 …(2)
(2)りんご1個の値段,みかん1個の値段はそれぞれ何円ですか. (加減法で解く場合)
(1)×2−(2)によりxを消去すると
4x+10y=1420 −)4x+3y=790 7y=630 y=90 …(3) (3)を(1)に代入すると 2x+450=710 2x=260 x=130 りんご1個の値段は130円,みかん1個の値段は90円…(答) |
問題2-1りんごとみかんを買うときに,りんご6個とみかん4個を買うと代金は980円になり,りんご3個とみかん7個を買うと代金は890円になります.
(1)(1)りんご1個の値段をx円,みかん1個の値段をy円としてx , yを求めるための連立方程式を作ると,次のうちどの式になりますか. 解説 6x+4y=980 …(1)
3x+7y=890 …(2)
6x+4y=10 …(1)
3x+7y=10 …(2)
6x+3y=980 …(1)
4x+7y=890 …(2)
6x+3y=9 …(1)
4x+7y=11 …(2)
6x+4y=980 …(1)
3x+7y=890 …(2)
(2) (加減法で解く場合)
(1)−(2)×2によりxを消去すると
6x+4y=980 −)6x+14y=1780 −10y=−800 y=80 …(3) (3)を(1)に代入すると 6x+320=980 6x=660 x=110 りんご1個の値段は110円,みかん1個の値段は80円…(答) |
[食品成分]
例題2-2りんご1gには0.54kcalの熱量と0.04mgのビタミンCが含まれており,みかん1gには0.45kcalの熱量と0.3mgのビタミンCが含まれているとします.1回のデザートでりんごとみかんを組み合わせて,熱量72kcal,ビタミンC16mgが含まれるようにしたいと思います.
(1)りんごをxg,みかんをyg使うものとしてx , yを求めるための連立方程式を作ると,0.54x+0.45y=72 …(1) ←熱量の関係から
0.04x+0.3y=16 …(2) ←ビタミンCの関係から
(2)りんごとみかんをそれぞれ何g使うとよいでしょう. (加減法で解く場合)
(1)×100,(2)×100により整数係数に直す
54x+45y=7200 …(1)’ ←熱量の関係から
4x+30y=1600 …(2)’ ←ビタミンCの関係から
1620x+1350y=216000 −)180x+1350y=72000 1440x=144000 x=100 …(3) (3)を(2)’に代入すると 400+30y=1600 30y=1200 y=40 りんご100g,みかん40g…(答) |
問題2-2りんご1gには0.54kcalの熱量と0.04mgのビタミンCが含まれており,みかん1gには0.45kcalの熱量と0.3mgのビタミンCが含まれているとします.1回のデザートでりんごとみかんを組み合わせて,熱量117kcal,ビタミンC30mgが含まれるようにしたいと思います.
(1)(1)りんごをxg,みかんをyg使うものとしてx , yを求めるための連立方程式を作ると,次のうちどの式になりますか. 解説 0.54x+0.04y=117 …(1)
0.45x+0.3y=30 …(2)
0.54x+0.45y=117 …(1)
0.04x+0.3y=30 …(2)
0.54x+0.45y=0.59 …(1)
0.45x+0.3y=0.75 …(2)
0.54x+0.45y=0.99 …(1)
0.04x+0.3y=0.34 …(2)
0.54x+0.45y=117 …(1) ←熱量の関係から
0.04x+0.3y=30 …(2) ←ビタミンCの関係から
(2)
(1)×100,(2)×100により整数係数に直す
54x+45y=11700 …(1)’
4x+30y=3000 …(2)’
1620x+1350y=351000 −)180x+1350y=135000 1440x=216000 x=150 …(3) (3)を(2)に代入すると 600+30y=3000 30y=2400 y=80 りんご150g,みかん80g…(答) |
[濃度]
例題2-3Aの容器に入った食塩水30gとBの容器に入った40gを混ぜると7%の食塩水になり,Aの容器に入った食塩水50gとBの容器に入った食塩水20gを混ぜると5%の食塩水になることから,元のAの容器,Bの容器の食塩水の濃度を求めたい.
(1)Aの容器に入った食塩水の濃度がx%,Bの容器に入った食塩水の濃度がy%としてx, yの連立方程式を作ると,
○濃度がx% → 小数で表すと0.01×x
→ 食塩水30gには30×0.01×x=0.3xgの食塩が含まれる ○濃度y%についても同様に考えます. ○できあがった溶液は30+40=70gで濃度が7%だから,食塩は0.07×70=4.9g含まれます. 0.3x+0.4y=4.9 …(1)
0.5x+0.2y=3.5 …(2)
(2)元のAの容器に入った食塩水,Bの容器に入った食塩水の濃度はそれぞれ何%ですか. (加減法で解く場合) (1)×10,(2)×10により整数係数に直すと 3x+4y=49 …(1)’
5x+2y=35 …(2)’
(1)’−(2)’×2によりyを消去すると
3x+4y=49 −)10x+4y=70 −7x=−21 x=3 …(3) (3)を(1)’に代入すると 9+4y=49 4y=40 y=10 Aの容器に入った食塩水3%,Bの容器に入った食塩水10%…(答) |
問題2-3Aの容器に入った食塩水20gとBの容器に入った60gを混ぜると10%の食塩水になり,Aの容器に入った食塩水50gとBの容器に入った食塩水30gを混ぜると7%の食塩水になるとき,元のAの容器,Bの容器の食塩水の濃度を求めたい.
(1)Aの容器に入った食塩水の濃度がx%,Bの容器に入った食塩水の濃度がy%としてx, yの連立方程式を作ると,次のうちどの式になりますか. 解説 20x+60y=0.1 …(1)
50x+30y=0.07 …(2)
20x+60y=8 …(1)
50x+30y=5.6 …(2)
0.2x+0.6y=0.1 …(1)
0.5x+0.3y=0.07 …(2)
0.2x+0.6y=8 …(1)
0.5x+0.3y=5.6 …(2)
○濃度がx% → 小数で表すと0.01×x
(1)→ 食塩水20gには20×0.01×x=0.2xgの食塩が含まれる ○濃度y%についても同様に考えます. ○できあがった溶液は20+60=80gで濃度が10%だから,食塩は0.1×80=8g含まれます. 0.2x+0.6y=8 …(1)
0.5x+0.3y=5.6 …(2)
(2) (1)×10,(2)×10により整数係数に直すと 2x+6y=80 …(1)’
5x+3y=56 …(2)’
(1)’−(2)’×2によりyを消去すると 2x+6y=80 −)10x+6y=112 −8x=−32 x=4 …(3) (3)を(1)’に代入すると 8+6y=80 6y=72 y=12 Aの容器に入った食塩水4%,Bの容器に入った食塩水12%…(答) |