■ 「かつ」「または」の確率 ○ この頁では,「かつ」「または」「少なくとも1つ」という用語で表わされる確率を求める練習をします.【例1】・・・「AかつB」「AもBも」「両方とも」
2つのさいころを同時に投げるとき,両方とも偶数の目が出る確率を求めなさい.
(答案)目の出方は全部で N=36通り. そのうち,両方とも偶数となるのは,次の図のようにn=9通り.
求める確率は p= = = 【例2】・・・「AまたはB」「少なくとも1つが」
2つの10円硬貨を同時に投げるとき,少なくとも1つは表が出る確率を求めなさい.
[重要]数学用語で「AまたはBが表」という場合,次の表で示すように「Aが表でBが裏」「Aが裏でBが表」の場合だけでなく「AもBも表」の場合も含まれます.だめなのは「AもBも裏」の場合だけです.
※ 日常用語で「または」というときは,「どちらか一方だけ」という意味に使われることが多く,数学用語の「または」と違う意味になります. 例 「コーヒーまたは紅茶が無料でもらえる」というとき 日常用語 → どちらか一方だけが無料でもらえる. 数学用語 → 一方だけでも,両方でも無料でもらえる. 例 「○○県南部または北部に暴風警報が出たら休校」というとき 日常用語 → 南部も北部も両方(県全部)に出たときは決まっていないと考える人もある. 数学用語 → 南部も北部も両方(県全部)に出たときは休校 (答案) 「AまたはBが表」「ABの少なくとも1つが表」となるのは,上の表のように3つの場合があって(この問題では簡単であるが)一般に計算が複雑になることが多い.このような場合は,(全体=確率1)から(両方とも裏となる確率)を引くと求められる. 求める確率は p=1 - =
⇒【重要】
少なくとも1つが〜である確率=1−(両方とも〜でない確率) (全体の場合の数)−(両方とも〜でない場合の数) を計算してから,あとで確率に直してもよい. |
【例3】
2つのさいころを同時に投げるとき,出た目の積が偶数となる確率を求めなさい.
偶数×偶数=偶数,偶数×奇数=偶数,奇数×偶数=偶数,奇数×奇数=奇数 となることに注意すると,「目の積が偶数」となるのは「少なくとも一方が偶数」の場合で,だめなのは「両方とも奇数」の場合だけです. (答案)
そのうち,目の積が奇数となるのはm=9通り. その確率は = = 目の積が偶数となる確率は p=1 - = ※ 次のように「全体の場合の数 N」から「目の積が奇数になる場合の数」を引いてから,あとで確率の計算にしてもよい.(たぶん,中学生にはこちらの方が分かりやすい.) 目の出方は全部で N=36通り. そのうち,目の積が奇数となるのは9通りだから,目の積が偶数となるのはn=36-9=27通り. 求める確率は p = = = |
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