(1) 3進法で 201 と表わされる数を4進法で表わすと,次のうちどれになるか. |
(1)3進法の 201(3) は,10進法では
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(2) 4進法で表わした2つの数 123 , 231 の和を4進法で表わすと,次のうちどれになるか. |
(2) 4進法で表わした 123(4) , 231(4) は,10進法では各々
2×42 +3×4+1×1=45 |
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(3) 次のうち8進法で表わした数と16進法で表わした数が等しい組(I〜V)を選べ.
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(3) 10進法で表わすと各々次のようになるから I が等しい
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※以下は3桁の場合について解説するが,他の場合も同様.負の数,小数,分数も定義できるが,ここでは基本として正の整数のみを扱う. ■n進法とは
正の整数 n(≧2)について,0≦a , b , c≦n - 1 となる整数 a , b , c を用いて
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例1 3×102+4×10+5 は 10 進法で 345 と書く. 例2 1×22+1×2+0 は 2 進法で 110 と書く. (これは 10 進法の 6 に等しい.) 例3 2×82+0×8+1 は 8 進法で 201 と書く. (これは 10 進法の 129 に等しい.) ※文脈から何進法で書かれたものか分かるときはそのまま書けばよいが,紛らわしいときは,2進法の数は 1101(2) ,3進法の数は 1201(3) などと書けばよい. |
■n進法で表わすときの各位の数
n進法では,nになると位が上がるので,各位の数にn以上の数は使わず 0〜n - 1 までの数を使って表わす.
ただし,最高位の数(先頭)が 0 のときは,桁数が減るので通常は最高位の数は 0 以外と考えてよい. |
例1 10進法では,0〜9 までの数を使って表わす. 3桁の数を abc と書くとき,1≦a ≦9 , 0≦b , c≦9 となる. 例2 2進法では,0〜1 までの数を使って表わす. 3桁の数を abc と書くとき,a=1 , 0≦b , c≦1 となる. 例3 8進法では,0〜7 までの数を使って表わす. 3桁の数を abc と書くとき,1≦a ≦7 , 0≦b , c≦7 となる. 例4 16進法では,1つの数で 10〜15 を表わすために a〜f を用い, 0〜15 までの数を 0〜f を使って表わす. 3桁の数を pqr と書くとき,1≦p≦f , 0≦q , r≦f となる. |
■n進法で表わされた数を10進法で表わすには
n進法で書かれた数 abc を10進法に直すには
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例1 7進法の 123 を 10 進法に直すと 1×72+2×7+3=66 例2 2進法の 1101 を 10 進法に直すと |
■10進法で表わされた数 X をn進法で表わすには X=a×n2+b×n+c となる整数 0≦a , b , c≦n - 1 を求めればよいが,これには通常次のような方法が用いられる. ![]() ※割り算の裏向きのようなこの形の解説が多いが,この方法では末尾の桁から順に求まっている点に注意.n進数の定義に当てはめて,横書きのまま,上から順に求めるには右のようにすればよい. |
(解説) X=(a×n+b)n+c と書けるから, ○X をnで割ったときの余りが c となる・・・末尾の位(右端)は c ○次に商 a×n+b をnで割ったときの余りが b となる・・・次に大きな位は b ○2回目の割り算では,商は a となっているから,この商をnで割った余りは a となる ・・・最高位の数は a (ここで商が0になるので止める) n進法での表記 abc が求まった. (横書きで定義に忠実に行うには) 43=64 , 42=16 , 41=4 , 40=1 を考えておく. 31 の中に 64 は入らないから 16 から考える. 31 から 16 を取れるだけ取ると 1 回取れて,余りは 15 15 から 4 を取れるだけ取ると 3 回取れて,余りは 3 3 から 1 を取れるだけ取ると 3 回取れて,余りは 0 4進法での表記 133 が求まった. |
![]() (1) 図のように10進法を経由して行えば確実にできる. 例 2進法で 1101+1011 の和を求めよ.(結果は2進法で表せ) 答 1101(2)+1011(2)=13+11=24 24=1·16+1·8+0·4+0·2+0=11000(2) |
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