こまっちゃクレズマ

96年から始動する、梅津和時(cl,sax)が率いる純生・アコースティックな音楽一座。
クラリネット、サックス、ヴァイオリン、アコーディオン、テューバ、ドラムの6人
編成で、クレズマーや東欧のジプシー音楽のテイストを盛り込んだ音楽を中心に、映
画音楽のカバー、オリジナル曲まで多彩なレパートリーを展開する。ライブでは観衆
一体となって歌い踊り楽しめる庶民性、大衆性、劇場性を発揮し、また路上からホー
ルまでどこにでも入り込める身の軽さも身上である。97年夏にはモンゴル遠征、国内
ではロマ映画『ガッジョ・ディーロ』『ラッチョ・ドローム』上映記念イベントや、
ワールドカップ記念プレイベント、大学祭、松本『氷彫まつり』『縄手祭り』等、各
地のイベントへの出演要請も多い。01年の一大イベント『ジプシーサマー』では、タ
ラフ・ハイドゥークス等ロマの音楽家たちと共演。昨02年は福岡天満宮「第3回全国
ちんどん博覧会」にも出演するなど、雑多な「世界音楽交流」を通して、さらにどん
なオリジナル音楽を育んでいくか、今後がさらに楽しみである。
1stアルバムは01年『こまっちゃくれ/こまっちゃクレズマ』。本年は2ndアルバム
の発売を6月にも予定し、さらに国内各地へのツアーを精力的に行なう予定である。

メンバーは、リーダーの梅津和時(sax,cl)以下、
COMPOSTELA 以降、現在 「Strada」、「栗コーダーカルテット」、「THE THRILL 」
他多数のバンドに参加するテューバの関島岳郎。原マスミ、「レッド・ウォーリアー
ズ」、「シノラマ」、友川かずき、福島泰樹、パンタ等のバックサポートやレコーディ
ングに参加し現在「パスカルズ」でも活躍中のヴァイオリン、松井亜由美。林海象作
品や昨年の「GO」をはじめ、映画音楽を多数手がける映像音楽監督、作・編曲家、ま
たキーボード奏者として、多方面で活躍中の張 紅陽。「ベツニ・ナンモ・クレズマ
ー」「HOBOサックス・カルテット」のメンバー、ちんどん屋でもある多田葉子。の5
名。さらに、かつて「RC SUCCESSION」に在籍し、現在も引き手あまたのキング・オ
ブ・ロックドラマー、新井田耕造(ds)がサポートとして参加し6名で演奏活動を行なっ

ている。

*ゲスト共演に山下洋輔(98年金沢芸術村)、歌手を迎えたこまっちゃ特別ヴァージョ
ンとして、おおたか静流、巻上公一、東京ナミィ、オルティンドーの三枝彩子等。VJ
の共演に千葉耕三(映像作家)がある。

ミニ解説
*クレズマーは東欧ユダヤの伝統音楽で、主に結婚式等の宴席で、旅の楽師によって
演奏されてきた。民衆歌から東欧各地の民謡までを取り込んだ、流浪の民の音楽であ
る。
はじめて聴いてもどこか懐かしさを感じる、明るさと哀愁を併せ持つ独特のメロディ
ライン。日本では『ドナドナ』『素敵なあなた』等がよく知られる。ジャズのベニー・
グッドマンもクレズマー音楽をルーツとする。

梅津和時(うめづ・かずとき)

サックス、クラリネット奏者。
国立音楽大学在学中よりプロ活動を始める。70年代後半「生活向上委員会」を経て、
80年代「D.U.B.(ドクトル梅津バンド)」、「RC SUCCESION」にて人気を不動と成す。
90年代「シャクシャイン」を経て、現在、主宰するバンドに「こまっちゃクレズマ」
「梅津和時 KIKI BAND」等。ロック、フォーク、ブルース、ジャズ、民謡、民族音楽、
現代音楽、実験音楽など、ジャンルを超越した無差別共演ぶりには定評がある。また
詩やダンス、舞踏、ペインティング、語り、等、他分野とのコラボレーションも多く、
そのパフォーマンスにおける多彩な表現力、演奏技術の高さ、独創的なアプローチは、
欧米のメディアにも高く評価されている。80年代より、欧州各国でのジャズ・フェス
ティバル出演多数。さらにアジア各国との音楽交流も広く、タイやヴェトナム、シン
ガポール、マレーシア、インドネシア、韓国といった国々で公演を行なう他、日本と
アジア各国の音楽家たちから成る<Asian Fantasy Orchestra>では、音楽監督の一
員を務める。2000年には『梅津和時“KIKI” BAND』でアフリカ3か国を外遊。昨2002
年にはKIKI BANDでパリ、ケルン公演、続けてシンガポール、マレーシアでの公演も
成功させ、その勢いは留まることを知らない。

こまっちゃクレズマ
梅津和時(cl,ss,as) 多田葉子(ss,as)  松井亜由美(vl)
張 紅陽(acc)    関島岳郎(tuba)   新井田耕造(ds)

u-shi(多田) tel&fax 03-3398-8769 
        E-mail   u-shi@mc.kcom.ne.jp
information:「こまっちゃクレズマ」サイト  http://webclub.kcom.ne.jp/mc/u-shi/