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ここでは2004年に劇場で鑑賞した作品の一言感想を載せています。

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
鑑賞総本数 原題(英題)
感想(ネタバレは反転させています)
3D作品の深度
前売り(その他)特典(リンク先はs-thingブログでの紹介記事)
点数 ★ or ★☆ or ★★ クズ、観る価値なし、観る必要なし
★★☆ イマイチ、観ても保障しません
★★★ マシ、まぁまぁかな
★★★☆ 普通、悪くはない
★★★★ いい感じ、とりあえずお勧め
★★★★☆ ほぼ完璧、いい映画です
★★★★★ 傑作、オヌヌメ!!

2002年10月〜12月 


12/31 ピーター・パン2 ネバーランドの秘密
2672 RETURN to NEVER LAND
ロビン・バッド監督作品。
ハリエット・オーウェン主演。ブレイン・ウィーバー、コーリー・バートン」、ジェフ・ベネット、キャス・スーシーほか。
12/28 火山高
2671 VOLCANO HIGH
キム・テギュン監督作品。
チャン・ヒョク主演。シン・ミナ、クォン・サンウ、キム・スロ、コン・ヒョジン、チェ・シアほか。
前売り特典:校章
12/21 ゴジラ×メカゴジラ 機龍
劇場版とっとこハム太郎 ハムハムハムージャ!幻のプリンセス
2670
手塚昌明監督作品。
釈由美子主演。宅麻伸、中尾彬、水野久美、喜多川務、石垣広文ほか。
前売り特典:ゴジハム君
入場者特典:メカゴジハム
12/14 サンタクロース・リターンズ!クリスマス危機一髪
2669 THE SANTA CLAUSE 2
マイケル・レンベック監督作品。
ティムアレン主演。ジャッジ・ラインホルド、ウェンディ・クルーソン、エリザベス・ミッチェル、デビッド・クラムホルツほか。
12/13 ギャング・オブ・ニューヨーク
2668 GANGS of NEW YORK
試写会
マーティン・スコセッシ監督製作作品。
レオナルド・ディカプリオ主演。ダニエル・デイ=ルイス、キャメロン・ディアス、ジム・ブロードベント、リーアム・ニーソン、ヘンリー・トーマス、ブレンダン・グリーソンほか。
12/8 アイキ
2667
人って神様が操作して人生を歩んでると思いますか?そんなことはないと思います。必ずしも何かに縛られる必要なんてないのです。縛られたい人は別ですが。
主人公は形勢不利の状況で逆転勝ちを決めた、新人王前のアマチュアボクサー。その自分にとって劇的な結末を迎えた後、彼女乗せた2ストのバイクは、飛び出してきた乗用車に、ぶつけられたあと3日意識不明の重体になる。そして気が付いたあとの外科医の宣告は、下半身不随、一生車椅子生活、という今までの人生をすべて無にする状況だった。自暴自棄になるのは当然。自殺も考え彼女を捨て職に就けない。すべてが負の方向を向かっていく時、元々格闘技を好んでいた主人公は、その怒りとやるせなさを紛らわす道場を探していた。しかし車椅子で門下生にしてくれるところなどない。そんな時、ひょな事で知り合った、イカサマを得意とする女ギャンブラーが昼間勤めている神社で開催された、お祭りの余興で見た「大東流合気柔術」に何かを感じることになる。そして入門を許された主人公が体感していく、人としての力のあり方、寄り方。
実話を元にされている。「大東流合気柔術」は実在して、車椅子の黒帯もデンマークに実在する人物である。その彼の実話を元に、今村正平の息子、天願大介が脚本、監督した。
主演は加藤晴彦、ともさかりえ。共演に石橋凌、火野正平、原千晶、桑名正博。カメオが超豪華。 田口トモロヲ、ミッキー・カーチス、佐野史郎、永瀬正敏、松岡俊介、我修院達也、神戸浩、角替和枝など。主人公格の役者すべて、あまり好きではないんです。正直、安っぽく感じてしまって。「○曜サスペンス劇場」とかの常連さんでしょ。そういう偏見は一気に吹っ飛びました。
本当に初々しい加藤晴彦と、熱演ともさかりえって感じです。車椅子の方の日常も描いています。自分が思っている以上に大変で、自分が思っている以上に日常から不便な環境なんだと言う事。道は絶対平らではないし、段があればその時点で動けなくなる。目線は低く、恐怖感を煽り、かさばる車椅子にいらだつ。下半身ネタでもそう。麻痺してる訳だから、ウンチひとつするにしても30分掛かり、ちんこは勃たなくなる事もある。いままで普通に生きてきて(ここで言う普通は、健常者です)突然それが出来なくなったら、どうする??それでも、めげずに生きていけますか??そのより所と選んだ合気道は、まるでマジックのような「柔よく剛を制する」というように、ボクシングのようにあらぶらずに人を制する事の出来る技、それを学ぶことによって自分自身の「剛」を打ち負かしていく。
演舞のシーンは本物の古武術の達人達も交えて、見事な出来栄えです。またエンディングには、この映画の師匠と呼ばれる方の演舞もあり、それはもう演技!?としか言い様のない見事なものである。
「青春」を描いていると監督は言っていたけど、それならこれは誰にでも当てはまる青春なのではないかと、思ったりした。勇気と感動と生きる意味を考えさせてくれるいい映画です。
前売り特典:卓上カレンダー
★★★★★
12/7 ブラッド・ワーク
2666 BLOOD WORK
クリント・イーストウッド監督製作主演作品。
シェフ・ダニエルズ、アンジェリカ・ヒューストン、ワンダ・デ・ジーザスほか。
★★★★
12/1 ダーク・ブルー
2665 DARK BLUE WORLD
ヤン・スベラーク監督製作作品。
オンドジェイ・ベトヒー主演。タラ・フィッツジェラルド、クリシュトフ・ハーディック、チャールズ・ダンス、オールドリッチ・カイザーほか。
12/1 恋に唄えば♪
2664
金子修介監督作品。
優香主演。竹中直人、玉山鉄二、古田新太、篠原ともえ、梅宮万紗子、田口浩正、石田太郎ほか。
前売り特典:キーホルダー
11/30 ゴスフォード・パーク
2663 GOSFORD PARK
ロバート・アルトマン監督製作原案作品。
アイリーン・アトキンス主演。、ボブ・バラバン、アラン・ベイツ、チャールズ・ダンス、マイケル・ガンボン、スティーブン・フライほか。
11/29 K-19
2662 K-19:THE WINDOWMAKER
試写会
キャサリーン・ビグロー監督製作作品。
ハリソン・フォード主演製作総指揮。リーアム・ニソン、ピーター・サースガード、クリスチャン・カマルゴほか。
★★★★★
11/28 スパイダーパニック
2661 CAMEL SPIDERS
試写会
ジム・ウィノースキー監督脚本作品。
ブライアン・クラウズ主演。C・トーマス・ハウエル、メリッサ・ブラッセリー、フランキー・カレンほか。
11/23 ハリー・ポッターと秘密の部屋
2660 HARRY POTTER and the CHAMBER of SECRETS
クリス・コロンバス監督製作総指揮作品。
ダニエル・ラドクリフ主演。エマ・ワトソン、ルパート・グリント、リチャード・ハリス、マギー・スミス、アラン・リックマン、ケネス・ブラナーほか。
前売り特典:ポスター
★★★★☆
11/23 たそがれ清兵衛
2659
山田洋次監督脚本作品。
真田広之主演。宮沢りえ、田中泯、岸恵子、伊藤未希、樋口恵莉奈、草村礼子ほか。
★★★★☆
11/17 マイノリティ・リポート
2658 MINORITY REPORT
試写会
スティーブン・スピルバーグ監督最新作。原作は、「ブレードランナー」以外、ほとんどがこける運命のようなフィリップ・K・ディック。
主演に熱烈なラブコールで成ったトム・クルーズ。共演にコリン・ファレル。音楽は当たり前のようにジョン・ウィリアムズ。
2054年ワシントンD.C.。犯罪が増加の一途を辿る中、特殊な方法によって犯罪を未然に防ぐシステムが仮施行された。それは3人の予知能力者のよって、犯罪の現場に発生より前にたどり着き、犯罪者に犯罪者になりうる人物を拿捕するというものである。そんなある日、捜査官アンダートンが犯罪者として予知されることになってしまい、身に覚えのない事に従えず逃亡する羽目になってしまう…。そして殺人の発生時間は刻一刻と近づいていく。また自分を調べていくうち、あらたな謎が…。
共演に重鎮マックス・フォン・シドー、サマンサ・モートン。名バイプレイヤー、ペーター・ストーメイヤー他。
製作にヤン・デ・ボン。撮影はスピルバーグ組のヤヌス・カミンスキー。脚本が「アウト・オブ・サイト」のスコット・フランク。当然の事ながらVFXはILM。現代の建築物や道具は現存しつつも、中央集権地区には最新のテクノロジーを導入したモノが平然と使われている。
高層ビルのエレベーターを個人化し、なおかつそのエレベーターが縦横無尽に可動する移動コミューターにもなりうるというモノ。記憶デバイスは、アクリルにレーザー照射によってレコーディングするので、ほんの5cm四方の板を携帯するだけでOK。すべての公共施設や、セキュリティには、網膜情報により成り立つ。警察の機動隊には、標準装備で小型ジェットバックパック、嘔吐棒(警棒型のげぼを誘発する棒)、網膜をチェックする小型クモ型自走ロボット「スパイダー」、犯罪者を無気力化するヘッドレストなど。またトヨタと提携した自動車「レクサス」が、主要メカとしても登場する。この自動車は本当にトヨタがコンセプトカーとして開発したもので、思うに一番SF味があったように思う。
世界観は統一されているようで結構アナが多い(笑)。今までに出尽くしたという感もあるし、そうではなく発想の貧困さとも取れるかもしれない。えてして一昔や四半世紀前の映画の「SF」と言えばよくある情景が浮かんだものだが、その時代というのが「現代」(2000年過ぎ)となってしまった今、表現の難しさを改めて感じる。
しかし普遍なものも存在しているはずだし、存在していないとそれは全く違う世界になってしまうとも思うのだが、その感じは十分満たせているのではないかと思う。ダウンタウンの土壁のアパートや、麻薬の売買。人の求める安らぎは、ぬくもりを感じる古風な建築様式。トム・ソーヤに南北戦争(この辺が発想が貧困…)。
フィリップ・K・ディックの映像化では、「ブレード・ランナー」以来のリアリティではないかと思ったり。
入場者特典:プレスシート
★★★★☆
11/16 ショウタイム
2657 SHOWTIME
トム・デイ監督作品。
ロバート・デ・ニーロ主演。エディ・マーフィー、レネ・ルッソ、フランキー・フェイゾン、ウィリアム・シャトナー、ドレナ・デ・ニーロほか。
★★★★☆
11/10 TRICK 劇場版
2656
堤幸彦監督作品。
仲間由紀恵主演。阿部寛、生瀬勝久、山下真司、芳本美代子、竹中直人、ベンガル、石橋蓮司ほか。
11/9 チェンジング・レーン
2655 CHANGING LANES
ロジャー・ミッチェル監督作品。
ベン・アフレック主演。サミュエル・L・ジャクソン、キム・スタウントン、トニ・コレット、シドニー・ポラック、リチャード・ジェンキンス、アマンダ・ピート、ウィリアム・ハートほか。
11/9 ザ・リング
2654 THE RING
ゴア・バービンスキー監督作品。
ナオミ・ワッツ主演。マーティン・ヘンダーソン、ブライアン・コックス、デビッド・ドーフマン、リンゼイ・フロスト、アンバー・タンブリンほか。
前売り特典:3Dビデオレーベル
11/8 トリプルX
2653 XXX
ロブ・コーエン監督作品。
ヴィン・ディーゼル主演製作総指揮。アーシア・アルジェント、サミュエル・L・ジャクソン、マートン・ソーカス、マイケル・ルーフ、イブ、ダニー・トレホほか。
前売り特典:ペーパータトゥ
11/4 9デイズ
2652 BAD COMPANY
ジョエル・シュマッカー監督作品。ジェリー・ブラッカイマー製作。
アンソニー・ホプキンス主演。クリス・ロック、ガブリエル・マクト、ピーター・ストーメア、ジョン・スラッテリーほか。
★★★★
11/4 アマデウス ディレクターズ・カット版
2652 AMADEUS DIRECTOR'S CUT
ミロス・フォアマン監督作品。ピーター・シェイファー原作脚本。
F・マーレイ・エイブラハム主演。トム・ハルス、エリザベス・ベリッジ、サイモン・キャロウ、ロイ・ドートリス、クリスティーン・エバーソールほか。
前売り特典:ポストカード
11/3 ザ・ロイヤル・テネンバウム
2651 THE ROYAL TENENBAUMS
ウェス・アンダーソン監督脚本製作作品。オーウェン・ウィルソン脚本製作総指揮出演。
ジーン・ハックマン主演。アンジェリカ・ヒューストン、ベン・スティラー、グウィネス・パルトロウ、ルーク・ウィルソン、ダニー・グローバー、ビル・マーレイほか。
11/2 プロフェシー
2650 THE MOTHMAN PROPHECIES
最近監督自身に「オタ」要素がたぶんに入ったり、思い入れが満載したりした人が多くなってきたおかげで、以前だとB級映画の典型ってな題材を正々堂々と、しっかりした脚本で、魅力的なキャストで撮ってたりする。M・ナイト・シャマランの「サイン」なんて最右翼。他では「UMA」とか、「X-FILES THE MOVIE」とか。
ジャーナリストである主人公は最愛の妻と新しい家を購入した日に、妻の運転で事故を起こし妻の脳内の奇病を宣告される。入院してからの妻の挙動不審は、彼女が亡くなってからも気がかりで、2年後のある日、移動中に気がつくと1時間半で6時間分の距離を進むと言う事態を体験してしまう。その移動で着てしまった町、ポイントプレザントではまさに亡くなった妻が体験したことと同じモノを見た人が続出していた…。
実話の実体験談を元にひとつの話に練り上げていて、その主軸となるのが原題にも使われている「モスマン」つまり蛾男である。モスマンはアメリカ先住民族の伝説にも登場していて、1960年代から各地で目撃体験している、2m50cmもある人型の異形のもので、腕の代わりに大きな翼を持っており(腕があるのもあるらしい)、頭の代わりに肩から盛り上がったそこに、丸い大きな赤い目が2つついている。電波のような人間の言葉を発し、翼を羽ばたかせないで飛ぶと言う。人によってはエイリアンだとか、エイリアン・アニマル(エイリアンの飼っている動物)だとか、神だとかと言われている。
主人公にリチャード・ギア。共演にローラ・リネイ。ウィル・パットン。アラン・ベイツ。
監督は前作「隣人は静かに笑う」で砂と銀紙を一緒に噛まされた様な後味の悪い映画を撮った、マーク・ペリントン。「隣人は〜」でもそうだったが、その映像スタイルは元々のMTV時代のものを彷彿とさせ、不安定でありながら魅力的な絵を撮っているのではないかと思う。
特にタイトルロールでは、クレジットのたびにその背景に溶け込むように工夫した絵を演出した様は見事。伏線と言うか小技というか、そういう面白い絵を一所懸命撮ってるって感じだ。
★★★★★
11/1 ロード・トゥ・パーディション
2649 ROAD to PERDITION
サム・メンデス監督製作作品。
トム・ハンクス主演。ポール・ニューマン、タイラー・ホークリン、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグ、スタンリー・トゥッチ、ジェニファー・ジェイソン・リーほか。
★★★★☆
10/27 スズメバチ
2648 NID de GUEPES
フローラン・エミリオ・シリ監督脚本作品。
ナディア・ファレス主演。リシャール・サムエル、バレリオ・マスタンドレア、ブノア・マジメル、サミー・ナセリほか。
前売り特典:コースター
10/26 凶気の桜
2647
薗田賢次監督作品。
窪塚洋介主演。高橋マリ子、RIKIYA、須藤元気、haradayosio、江口洋介、本田博太郎、成瀬正孝ほか。
★★★★☆
10/26 ジョンQ 最後の決断
2646 JOHN Q
試写会
アメリカのブルーカラーと呼ばれる層の家族の突然襲う悲劇から始まる犯罪劇。先天性の心臓疾患があったにもかかわらず、保険会社の方針で必要以上には検査されないまま小学生になった主人公「ジョンQ」の一人息子。彼が草野球の最中についに発作で倒れてしまう。救うすべは心臓移植のみ。危険な上に、ブルーカラーであるジョンQの給料と、その保険では手術など夢のまた夢状態だった。刻一刻と、心圧が下がっていく最愛の息子。そこでジョンQの執った行動は…病院占拠だった…。
社会派ジョン・カサベテス監督の息子、ニック・カサベテス監督作品。自分が観た過去作は、実の母親ジーナ・ローランズとマリサ・トメイを起用した「ミルドレッド」のみ。この作品でのキーパーソンになっているシングルマザーのマリサ・トメイの息子役が、あのジェイク・ロイドなんですね。これは結構面白かったです。その他ではというか、代表作が「シーズ・ソー・ラブリー」。
今回の主人公は、アカデミー主演助演両方獲得した黒人俳優デンゼル・ワシントン。共演にロバート・デュバル、ジェイムズ・ウッズ、アン・ヘッシュ、レイ・リオッタ等。演技派個性派勢ぞろいと言ったところ。子を持つ親の究極の選択、と言えば一言で表せるでしょうか。悪人でない人の、切羽詰った時のパワーのはけ口がこういう形で表れて、ドラマチックに展開していくといういかにもハリウッド的な映画です。
最後までそれを通すのかと思っていたら、そこはデンゼルが出演しただけの脚本でした。納得のラストシーン。
主人公以外で際立ってたのは、スパイク・リーがデンゼルに推薦したと言う、オヤジ顔の心臓病を患う主人公の息子。それに血も涙もない病院サイドの大人、ジィエムズ・ウッズとアン・ヘッシュ。
★★★★☆
10/24 抹殺者
2645 THE BODY
ジョナス・マッコード監督脚本作品。
アントニオ・バンデラス主演。オリビア・ウィリアムズ、ジョン・シュラプネル、ジェイソン・フレミング、ジョン・ウッドほか。
10/19 DOLLS
2644
北野武監督脚本作品。
菅野美穂主演。西島秀俊、三橋達也、松原智恵子、深田恭子ほか。
★★★★
10/19 容疑者
2643 CITY by the SEA
マイケル・ケイトン=ジョーンズ監督製作作品。
ロバート・デ・ニーロ主演。フランシス・マクドーマンド、ジェームズ・フランコ、エリザ・ドゥシュク、ウィリアム・フォーサイスほか。
10/19 OUT
2642
平山秀幸監督作品。自分が観た作品は、デビュー作である、邦画のモンスタースプラッターを本格的に扱った「マリアの胃袋」、淡々とした語り口を初めて披露した「ザ・中学教師」、コミック原作の「人間交差点」、WOWOWで放映の「よい子と遊ぼう」そして、「学校の怪談」シリーズ1,2,4。他には「愛を乞うひと」「ターン」など。アイドル主演だとか子供向けだとか、関係なしに常に自分の思った世界を描いているように感じる作風である。
主演は女性4人。原田美枝子、倍賞美津子、室井滋、西田尚美。その他では香川照之、千石規子、間寛平、大森南朋。
原作は桐野夏生の同名小説。何らかの問題を抱える主婦4人は、弁当工場の仲間。その中の一人が家庭内暴力に耐えかね夫を殺害してしまう。そしてその処理に友達である他の3人を巻き込んだことから、すべての歯車が廻りだす。「廻りだす」と書いて「狂いだす」と書かなかったのは、それが正しい道だったかも知れないと思ったから。結果的に「犯罪」と名のつく行為に手(身)を染めても、それが彼女たちの拠り所だとしたら、間違っているとは言い切れないと観ていて思った。だから、ラストシーンは観客に委ねている。良い終わり方である。
自分で作った箱庭にしか生きられない、奇妙な女の友情。奇妙と書いたのは、こういう状況で男である自分はどうするだろうと考えたとき、そうそう簡単にこういう展開にはならないだろうなぁ、と思ったから。それにはもろくもあり強靭でもある「女らしい」精神力であり、連帯感なのでないのかなぁと感じたからだ。
出演者の演技合戦も見所のひとつだと思う。特に主演の原田美枝子と、香川照之にはもう感心しまくり。抑揚のない抑えたしゃべり方を、事務的な立場のときに使っていたかと思うと、家族に対して激しい感情を出す原田美枝子。義務感の仕事口調と、ずる賢い目付きと素直な表情などを使っていた香川照之。
★★★★★
10/18 宣戦布告
2641
石侍露堂監督脚本製作作品。
古谷一行主演。夏八木勲、杉本哲太、佐藤慶、夏木マリ、財津一郎、多岐川裕美ほか。
★★★★
10/14 赤毛のアン アンの結婚
2640 ANNE of GREEN GABLES:THE CONTINUING STORY
ステファン・スケイニ監督作品。
ミーガン・フォローズ主演。ジョナサン・クロンビー、シュイラー・グラント、グレッグ・スポッティスウッド、ジャネット=レイン・グリーンほか。
10/12 クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア
2639 QUEEN of the DAMNED
マイケル・ライマー監督作品。
スチュアート・タウンゼント主演。アリーヤ、マーガリート・モロー、ヴァンサン・ペレーズ、ポール・マッギャン、レナ・オリンほか。
★★★★
10/12 明日があるさ THE MOVIE
2638
岩本仁志監督作品。
浜田雅功主演。中村嘉葎雄、相楽晴子、酒井美紀、柳葉敏郎、東野幸治、藤井隆、遠藤章造ほか。
★★★★
10/11 完全犯罪クラブ
2637 MURDER by NUMBERS
バーベット・シュローダー監督製作作品。
サンドラ・ブロック主演。ベン・チャップリン、ライアン・ゴスリング、マイケル・ピット、アグネス・ブルックナーほか。
10/3 千年女優
2636
今敏監督脚本キャラクターデザイン原案作品。
声の出演に荘司美代子、小山茉美、折笠冨美子、飯塚昭三、津田匠子ほか。
★★★★☆

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