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ここでは2004年に劇場で鑑賞した作品の一言感想を載せています。

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
鑑賞総本数 原題(英題)
感想(ネタバレは反転させています)
3D作品の深度
前売り(その他)特典(リンク先はs-thingブログでの紹介記事)
点数 ★ or ★☆ or ★★ クズ、観る価値なし、観る必要なし
★★☆ イマイチ、観ても保障しません
★★★ マシ、まぁまぁかな
★★★☆ 普通、悪くはない
★★★★ いい感じ、とりあえずお勧め
★★★★☆ ほぼ完璧、いい映画です
★★★★★ 傑作、オヌヌメ!!

2001年10月〜12月 


12/31 テアトル梅田 アメリ
2531 Le fabuleux destin d'Amelie Poulain
ジャン=ピエール・ジュネ監督脚本作品。
オドレイ・トトゥ主演。マチュー・カソビッツ、ヨランド・モロー、ドミニク・ピノンほか。
12/30 京都宝塚劇場 ゴジラ モスラ キングギドラ 第怪獣総攻撃
劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険
2530
金子修介監督脚本作品。
新山千春主演。宇崎竜童、吉田瑞穂、大橋明、太田理愛、佐野史郎、南果歩、大和田伸也ほか。
前売り特典:ボトルキャップ
入場者特典:ゴジハム
★★★★★
12/29 OS劇場 耳に残るは君の歌声
2529 THE MAN WHO CRIED
サリー・ポッター監督脚本音楽監修作品。
クリスティーナ・リッチ主演。ジョニー・デップ、ケイト・ブランシェット、ジョン・タトゥーロ、ハリー・ディーン・スタントンほか。
前売り特典:涙壺
12/29 シネシーブル 殺し屋1(イチ)
2528
三池崇史監督作品。
浅野忠信主演。大森南朋、エイリアン・サン、SABU、塚本晋也、松尾スズキ、國村隼、寺島進ほか。
★★★★☆
12/28 ガーデンシネマ メメント
2527 MEMENTO
クリストファー・ノーラン監督脚本作品。
ガイ・ピアーズ主演。キャリー=アン・モス、ジョー・パントリアーノ、マーク・ブーン・ジュニア、ジョージャ・フォックスほか。
12/22 梅田ピカデリー アトランティス
2526 ATLANTIS
リュック・ベッソン監督撮影作品。
ドキュメンタリー。
前売り特典:ストラップ
12/16 三番街シネマ シュレック
2525 SHREK
アンドリュー・アダムソン&ビッキー・ジェイソン監督作品。
声の出演にッマイク・マイヤーズ、エデイ・マーフィー、キャメロン・ディアス、ジョン・リスゴー、ヴァンサン・カッセルほか。
★★★★☆
12/16 シネリーブル 怪獣大決戦ヤンガリー
2524 2001 YONGGARY
Hyung-rae Shim監督製作作品。
ハリソン・ヤング主演。リチャード・B・リブングストン、ドナ・フィリップス、ダン・キャッシュマン、エリック・ブライアント・ウェルズほか。
★★
12/8 OS CAP アニバーサリーの夜に
2523 THE ANNIVERSARY PARTY
ジェニファー・ジェイソン・リー&アラン・カミング監督脚本製作主演作品。
ジェーン・アダムス、ジョン・C・ライリー、グウィネス・パルトロウほか。
12/8 OS劇場 ロードキラー
2522 JOY RIDE
ジョイ・ダール監督作品。J・J・エイブラムス脚本製作。
スティーブ・ザーン主演。ポール・ウォーカー、リリー・ソビエスキー、ジェシカ・ボーマン、スチュアート・ストーンほか。
12/2 テアトル梅田 ピストルオペラ
2521
鈴木清順監督作品。
江角マキコ主演。山口小夜子、韓英恵、平幹二朗、永瀬正敏、樹木希林、沢田研二ほか。
12/2 三番街シネマ かあちゃん
2520
市川崑監督作品。
岸恵子主演。原田龍二、うじきつよし、勝野雅奈恵、山崎裕太、飯泉征貴ほか。
★★★★★
11/24 梅田ピカデリー ヤング・ブラッド
2519 THE MUSKETEER
ピーター・ハイアムズ監督作品。
ジャスティン・・チャンバース主演。カトリーヌ・ドヌーブ、ミーナ・スバーリ、スティーブン・レイ、ティム・ロス、ニック・モランほか。
11/17 三番街シネマ ムーランルージュ!
2518 MOULIN ROUGE !
パリ1900年。ボヘミアンの集う芸術の街。赤い風車が目印のキャバレー「ムーラン・ルージュ」。
「ダンシング・ヒーロー」「ロミオ+ジュリエット」のバズ・ラーマンが描き出した大人の絵本のような幻想的な作品。
オールセットにCG合成が見事にマッチして、得も言われぬ世界観に仕上がっている。それに色取りを添えているのが数々の名曲群である。エルトン・ジョン、ビートルズ 、T-REX、ナットキングコール、「ボディガード」主題曲、マドンナ、ベック等。
あらすじはシェイクスピアの1篇を映像化した古典的な内容。人によっては陳腐にさえ感じるかもしれない。しかしそれを補って余りある映像美が、観る者を魅了するだろう。縦横無尽に動き回るカメラと、それに答えるかのような出演者の熱演。特にジョン・レグイザモのロートレックと、ジム・ブロードベンドのムーランルージュの支配人の曲者っぷりは必見。主演のニコール・キッドマンと、ユアン・マクレガーも存在感ばっちり。衣装デザインはキャサリン・マーティン。プロダクション・デザインも手掛けている為、トータルデザインとして映えるのは当然か。その衣装のゴージャスさは、「SWE1」でファッション雑誌が特集した様に、今回も特集されているようである。
★★★★☆
11/17 シネリーブル タイガーランド
1517 TIGERLAND
”映画は幻想ではない” 現場主義、音声は同時録音、カメラは手持ち、照明禁止のカラー撮影、光学仕上げ禁止、浅はかな筋を内容にしない、時間的、地理的ずれは認めない、ジャンル分けされる作品を作らない、35mmフィルム、監督名をメインタイトルに記さない、この戒律をいくつか守った作品が、ジョエル・シューマッハー監督作品の「タイガーランド」である。
ベトナム戦争はアメリカの汚点として語り継がれているが、この時代のサブカルチャーはいまだに持てはやされ、ある意味「ベトナム戦争」があったから産まれたものも少なくはないのではないだろうか。そんな若者達が泥沼化した戦争に終止符を打たされるべく徴兵されたり、志願したりした。そんな時期の話である。
ベトナム戦争と聞いて、「プラトーン」や「ハンバーガーヒル」のような作品かと思えば、全くベトナムは出て来ず、それはアメリカ国内で起きた狂気を描いている。ベトナムの内乱に、アメリカが介入して共産主義国家を打破しようとしたのが間違い。
世論と国民に猛反対を受け、結局負け戦のまま退く事になるのだが、そのもうどう考えても勝てはしないだろう戦争に行く為の訓練を受けるハメになる主人公は、ことごとく上官にたてつき、懲罰を受け続ける。 そして最終目的地「タイガーランド」という、ベトナムの気候や立地条件の似た場所に本国での最終訓練場を作り、その過酷なシミュレーション戦場に否応無しに新兵は送りこまれ、言わば狂気を植え付ける様にして戦地に送り込まれるのである。その狂気は嫉妬を憎しみに、逆恨みを殺人に変えていく。
冒頭で記した「ドグマ95」のシステムに則った作品作りは、今作では全編手持ちカメラ、照明なし、16mmのブロウアップという形で表現され、結果それがドキュメンタリーのような作風に仕上がった。ベトナム戦争映画は数々あるが、痛いほどアメリカの過ちが浮彫りされている映画である。見事な青春映画でもある。
★★★★☆
11/16 梅田東映パラス ソードフィッシュ
2516 SWORDFISH
ドミニク・セナ監督作品。
ジョン・トラボルタ主演。ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、ドン・チードル、サム・シェパード、ビニー・ジョーンズほか。
11/9 梅田ピカデリー スウィート・ノベンバー
2515 SWEET NOVEMBER
パット・オコナー監督作品。
キアヌ・リーブス主演。シャーリーズ・セロン、ジェイソン・アイザック、グレッグ・ジャーマン、リアム・エイケン、ローレン・グレアムほか。
11/4 北野劇場 エヴィリューション
2514 EVOLUTION
アイバン・ライトマン監督製作作品。
デビッド・ドゥカブニー主演。ジュリアン・ムーア、オーランド・ジョーンズ、ショーン・ウィリアム・スコット、テッド・レビン、イーサン・サプリーほか。
前売り特典:缶バッチ
★★★★
11/4 ガーデンシネマ おいしい生活
2513 SMALL TIME CROOKS
ウディ・アレン監督脚本主演作品。
トレイシー・ウルマン、ヒュー・グラント、エレイン・メイ、トニー・ダロウ、ジョン・ロビッツ、マイケル・ラパポート、エレイン・ストリッチほか。
★★★★☆
11/3 ガーデンシネマ リリィ・シュシュのすべて
2512
岩井俊二監督脚本編集原作作品。
市川隼人主演。忍成修吾、伊藤歩、蒼井優、大沢たかお、稲森いずみ、市川実和子ほか。
前売り特典:ポストカード
11/2 OS劇場 ロック・ユー!
2511 A KNIGHT'S TALE
予告でも使われてたクイーンの名曲「WeWillRockYou!」。これなくしては、この映画は語れません。冒頭からそのロックに併せて中世の騎士が、貧しい町民が、貴族が、こぞって手拍子や、手足を踏み鳴らしたりしている。ここはロックな世界なんだ。
JOUSTING(ジュースティング)馬上槍試合の事で対面の馬上の防具を付けた騎士が、壊れやすい木のランス(槍)を持って、駆け抜け、すれ違いざまにその槍で相手を突く、というスポーツ。当然死者が出ない様にランスの先端には、衝撃緩和出来る素材を付けている。合計3回で1試合。突いた場所で得点が変わるというもの。この時代その騎士になれるのは貴族か王族しかなく、一般市民は観戦のみを許されていた。
主人公は、名だたる名士の付き人。当然一般市民である。 ある日、その名士が試合の休憩中に突然亡くなってしまう。主人公は長年この騎士にあこがれ続けてきていた。そして迷うことなく、その騎士に化け試合に出場。優勢だったものを一気に優勝まで持っていく。ここから主人公のサクセスストーリーが始まる…。付き人として3人いた仲間は、快く(でもないが)主人公の夢に荷担する事に。その道中、サギまがいの詩人、女鍛冶屋と、友達に恵まれ、また主人公の思いを寄せる貴族の娘ともねんごろになり、順風満帆と思えた、が…。
主人公にヒース・レジャー(「パトリオット」)。仲間の付き人に、マーク・アディ(「フル・モンティ」)と、アラン・テュディック(「ワンダーボーイズ」)。胡散臭い詩人に、ポール・ベタニー(「ベント」)。誰からも相手にされてなかった女鍛冶屋にローラ・フレイザー(「タイタス」)。貴族の貴婦人に、新人シャニン・ソサモン。そしてずる賢い敵役に、ルーファス・シーウェル(「ダーク・シティ」)が演じている。
詩人で文書書きのチョーサーの付き慕う主人の為の試合前の前口上は、最高にクールでゾクゾクさせられる言葉のエロティシズムだったり、主人公ウィリアムが喧嘩してしまった貴婦人ジョスリンの為にみんなで持ち寄った感動の恋文は純文学だったりと、抜け目ない脚本は最高。2時間少しあるうちの前半のコメディタッチの演出も面白いが、中盤から後半に掛けての感動と高揚は、オーソドックスな作りだからこそ光ったのではないかと思える。
時代は中世だが全く現代にも当てはまる人間模様は、納得の作品に仕上がっている。打ち震えるほど感動して欲しい。
★★★★★
10/28 梅田ピカデリー クローン
2510 IMPOSTOR
ゲイリー・フレダー監督製作作品。フィリップ・K・ディック原作。
ゲイリー・シニーズ主演。マデリーン・ストウ、ヴィンセント・ドノフリオ、トニー・シャループ、メキー・ファイファーほか。
10/27 テアトル梅田 オー・ブラザー!
2509 O BROTHER,WHERE ART THOU ?
ジョエル&イーサン・コーエン監督脚本編集作品。
ジョージ・クルーニー主演。ジョン・タトゥーロ、ティム・ブレイク・ネルソン、ホリー・ハンター、ジョン・グッドマン、チャールズ・ダーニングほか。
前売り特典:トレーディングカード
★★★★☆
10/26 三番街シネマ ワイルド・スピード
2508 THE FAST and the FURIOUS
ロブ・コーエン監督作品。
ポール・ウォーカー主演。ヴィン・ディーゼル、ミッシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、リック・ユーン、チャド・リンドバーグほか。
★★★★☆
10/21 美松劇場 トレーニング・デイ
2507 TRAINING DAY
先のアメリカ無差別同時多発テロの影響でハリウッドは混乱を極め、上映作品や制作作品の延期が相次いでいる。その中で同じようにとばっちりを受けたのが、シュワちゃんの「コラテラル・ダメージ」。内容にビル爆破のシーンがあるとかで、延期になってしまったようです。その代わりに日本でも正月映画として公開予定だった「トレーニング・デイ」が繰り上げ公開されました。本国アメリカでも同じ理由で上映した為、こちらではあまりに情報不足。それがアメリカで公開2週連続首位。意外な拾い物と言う感じでしょうか。とにかくアメリカでは歓迎されての公開だった様です。
デンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク主演の、言わばバディムービー。しかし今回の触れ込みは、そんな「48時間」や、「ラッシュアワー」のような生やさしいものではないのです。
主人公の新米刑事が、麻薬捜査官になって一旗揚げるぞと意気込む所から始まります。麻薬捜査官はそうそうなれるものではないのか、給料が良いから人気なのかは定かではありませんが、とにかく主人公は憧れの麻薬捜査官の卵になれるわけです。そのバディを組まされるのが、黒人ベテラン捜査官。「トレーニングの日」に次々に出される難問、奇問。それを戸惑いながらもクリアして行く様に見えていたのだが…。
デンゼル・ワシントンが、ほんまもんの悪徳刑事を熱演しています。それに触発されたのか、イーサン・ホークも負けないほどの存在感を出しています。デンゼル・ワシントンは、もう何も心配要りませんね。今回の性悪極悪警官を熱演する事で、またアカデミーに一歩近づいたと言っても過言ではありません。この作品でオスカーを狙えるかは別ですが…。
最近の黒人俳優は、しっかり個性を前面に出した役者が増えてきて嬉しい限りです。ウェズリー・スナイプスはアクション。モーガン・フリーマンは善良で機転の効く老人。ダニー・グローバーは、コメディ路線のアクションもこなせる。ウェイアンズ兄弟は、黒人では珍しいコメディ製作者になりました。その中で、たぶん一番オスカーに近いのがデンゼル・ワシントンだと思えます。文芸(「から騒ぎ」)から、アクション(「リコシェ」)、問題作(「フィラデルフィア」「マルコムX」)、SF(「ヴァーチュオシティ」)など、ジャンルが彼を呼んでいるって感じです。舌をちょっと出した感じで喋る、喋り方も印象的で、とにかく男前。
イーサン・ホークはデビューが「エクスプローラーズ」で、共演したリバー・フェニックスがどんどん売れっ子になっていく様を嫉妬したと言っています。それほど演技に掛けている様で、作品の選び方はしっかりしていて、堅実な内容の作品に出演しています。その最たるものが「ヒマラヤ杉に降る雪」ではないかと思います。ハリウッドにあって確立されていない日系主導の映画で、問題提議している。今回は精悍な顔つきで、新米刑事を演じています。
アメリカの腐敗した警察というか、刑事の不祥事。こんなのは昨今の日本でも当然のように起こってますよね。とにかく、デンゼルの映画、見て損はしないと思いますよ。
★★★★☆
10/21 大宮東映 GO
2506
行定勲監督作品。宮藤官九郎脚本。
窪塚洋介、柴咲コウ、大竹しのぶ、山崎努、新井浩文ほか。
前売り特典:ポスター
★★★★☆
10/20 梅田ピカデリー キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争
2505 CATS & DOGS:THE REVENGE of KITTY GALORE
ブラッド・ペイトン監督作品。
声の出演にクリスティーナ・アップルゲート、マイケル・クラーク・ダンカン、ニール・パトリック・ハリス、ショーン・ヘイズ、ジェームズ・マースデン、ベット・ミドラー、ニック・ノルティほか。
10/20 梅田ピカデリー ドラキュリア
2504 DRACULA 2000
パトリック・ルシエ監督。
ジェラルド・バトラー主演。クリストファー・プラマー、ジョニー・リー・ミラー、ジャスティン・ワデル、ジェニファー・エスポジート、オマー・エップスほか。
★★★★☆
10/19 ガーデンシネマ 夜になるまえに
2503 BEFORE NIGHT FALLS
ジュリアン・シュナーベル監督脚本製作総指揮作品。
ハビエル・バルデム主演。オリヴィエ・マルティネス、アンドレア・デイ・ステファノ、ジョニー・デップ、ショーン・ペン、マイケル・ウィンコットほか。
前売り特典:ポストカード
★★★★☆
10/14 大宮東映 仮面ライダーアギト PROJECT G4
ガオレンジャー
10/13 梅田ピカデリー コレリ大尉のマンドリン
2502 CAPTEAIN CORELLI'S MANDOLIN
ジョン・マッデン監督作品。
ニコラス・ケイジ主演。ペネロペ・クルス、ジョン・ハート、クリスチャン・ベール、デビッド・モリッシー、イレーネ・パパスほか。
★★★★★
10/13 OS劇場 少女 an adolescent
2501
奥田瑛二監督製作企画主演作品。成島出脚本。
小沢まゆ、小路晃、夏木マリ、室田日出男、浦里晴美、日比野克彦、笹野高史、吉村明宏ほか。
前売り特典:ポスター
★★★★☆
10/12 OS劇場 ブロウ
2500 BLOW
テッド・デミ監督製作作品。
ジョニー・デップ主演。ペネロペ・クルス、ポール・ルーベンス、フランカ・ポテンテ、レイチェル・グリフィス、レイ・リオッタほか。
10/8 北野劇場 トゥームレイダー
2499 LARA CROFT:TOMB RAIDER
サイモン・ウエスト監督脚本作品。
アンジェリーナ・ジョリー主演。イアン・グレン、ダニエル・クレイグ、レスリー・フィリップス、ジョン・ボイド、ノア・テイラーほか。
★★★★☆
10/6 梅田劇場 陰陽師
2498
原作は夢枕 獏の同名シリーズ。平安京の闇を闇として、その闇には魑魅魍魎が徘徊していると信じられた時代。その人としての慣しを欠いた「鬼」と言われる妖怪が、人を惑わし、取り付き、呪うというので、それに対抗すべく「陰陽師」なる現代で言う祈祷師が、政府お抱えで存在した。そもそもその頃の、奈良平城京、長岡京(後の帝都もしかり)とも風水なくしては、なりえなかった訳で、都市自体を支えていたのが「陰陽師」達のパワーであった。
映画を先立つ事数ヶ月前。某国営TVで放映された「陰陽師」は主演稲垣吾郎を迎え、原作とはまるでかけ離れた恋愛ドラマに仕上がっていて幻滅したが、今作はその悲しい思い出を断ち切ってくれる様な見事な出来映えである。
主演の「陰陽師」安倍靖明に狂言師であり俳優もこなす野村萬斎。後の親友であり、今回はその出会いと友情を育んだ源博雅には伊藤英明。歪んだ野望の持ち主、導尊には真田広之。長岡京の時代から150年生き続ける女に小泉今日子。靖明の片腕とも言うべき式神蜜虫に今井絵里子など。
監督は滝田洋二郎。特撮には原口智生。ヴィジュアルコンセプト、衣装デザインには天野喜孝。映画らしい特撮(メイク、CGI、造形等)のオンパレード。全体の出来映えは最高である。特にオールCGで表現した鬼、蜜虫の変化などの出来映えは、ハリウッドに遅れをとっていたCG部門に光が見えてきた気がする。
また密着的な原作者夢枕獏の映画化へのこだわりが、原作好きな人でもにやりと出来る、脚本に仕上がり、それがそのまま映像化されているのは特筆すべき所だと思う。 原作では「陰陽師」安倍靖明と源博雅はよく一緒に事件現場に出向くのだが、その靖明の重い腰を上げさせるのが博雅の手腕であり、その出向く時のお互いの掛け声が「行こう」「行こう」というもので、それがさりげなく使われている。また原作の1話がワンエピソードになっていたりと心憎い脚本である。
人の悲しい性。 一途であればあるほど、人は鬼になりえる。 雅で幻想的な平安京の妖怪ハンター(笑)「陰陽師」
★★★★★
10/5 ナビオシネマ ウォーターボーイズ
2497
矢口史靖監督脚本作品。
妻夫木聡主演。玉木宏、三浦アキフミ、近藤公園、金子貴俊、平山あや、竹中直人、杉本哲太ほか。
★★★★★

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