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毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
原題(英題)
感想(ネタバレは反転させています)
前売り(その他)特典
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2007年10月


28/ TOHOプレックス二条 ブレイブワン
3427 THE BRAVE ONE
ジョエル・シルバー製作、ニール・ジョーダン監督作品。
ジョデー・フォスター主演、テレンス・ハワード、ナビーン・アンドリュース、ニッキー・カット、メアリー・スティーンバージェン。
結婚前のカップルがイチャモン以上の暴力に襲われ死別。生き残った女性が、自然に取った行動は血による復讐だった。
ジョデー久々の大ヒットです。彼女自身も復讐は間違ってると言っていますが、しかし間違ってるからこそドラマチックであるわけで、そこら辺は映画という枠なんだ、とは思いますが悪(チンピラ)が駆逐される様はスカッとします。
クライマックスもパワーを感じずにはいられない。
テレンス・ハワードの知的男前には脱帽です。
★★★★★
27/ 敷島シネポップ ゾンビーノ
3426 Fido
カナダのちょっとひねったゾンビ映画。
アンドリュー・カリー監督作品。
ビリー・コノリー、キャリー=アン・モス、クサン・レイ主演。
コメディタッチでありながらリアルさを忘れないドキュメンタリーぽい撮り方が凝っている。その上世界観を60'sタッチにしてるのも面白い。
その裏に見えるアメリカをバカにしてる姿勢がカナダぽくていい(w)
タイトルの「Fido」は主人公一家が飼うゾンビの名前。
エコバッグ付き、入場時にポストカード
★★★☆
26/ なんばパークスシネマ ヘアースプレー
3425 HAIRSPRAY
レイトショー価格で鑑賞。
ジョン・ウォーターズのゲテモノ原作映画が人気ミュージカルになって、返り咲きのリメイクした作品。
アダム・ジャンクマン監督。主演に新人のニッキー・ブロンスキー。共演に女装したジョン・トラボルタ、クイーン・ラティファ、ミッシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン他。「X-MEN」シリーズ「スーパーマン・リターンズ」で不運の男前を演じたジェームズ・マースデンがパワー全開だったり、J・ウォーターズ作品で父親役を演じたジェリー・スティーラーとか細部も楽しめる。
超ゴキゲンなポップチューンに乗せて60'sのアメリカはボルティモアの人種差別を撃退する。人の信じる力、愛する力を具現化した名作。
ポイントでパンフレット購入
★★★★★
20/ MOVIX京都 ヒートアイランド
3424
MOVIX10周年記念キャンペーンで1000円で鑑賞。
垣根涼介の同名小説をTV系の製作会社出身片山修が監督。
こちらも「クワイエットルーム〜」と同じく配役がすばらしい。「ワルボロ」から城田優、木村了、鈴木昌平。AAAから浦田直也、伊藤千晃。北川景子にDAIの伴都美子という若者達。その脇を支える伊原剛志、細川茂樹、松尾スズキ、豊原功補、近藤芳正、高岡蒼甫、パパイヤ鈴木他。
渋谷を舞台に強盗団がやくざの裏金を盗んだことからはじまる。その金の一部がチーマー(死語)の主人公達に回ってきたことから大きく動く。2組のやくざと、南米マフィア、強盗団に狙われる事になる主人公達。
チーマーが主人公と言うところが引っかかるが、カメラワークと演出がスタイリッシュですばらしい。
★★★★
20/ MOVIX京都 クワイエットルームへようこそ
3423
MOVIX10周年記念キャンペーンで1000円で鑑賞。
松尾スズキ長編劇場版監督2作目。
主演に内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優。共演に大竹しのぶ、りょう、妻夫木聡他。その他にはりせんぼんの死神、庵野秀明、俵万智、しりあがり寿、しまおまほなど業界人のカメオ出演多数。それに塚本晋也や、大人計画から平岩紙、峯村リエ、宍戸美和公、元第三舞台の筒井真理子など書ききれないほど魅力的な配役。とにかくすばらしい。
奇妙な展開の脚本も凝っていて、いかにも演劇ぽい演出もあり、わくわくする。
内田有紀が言うほど魅力を感じないが、周りのパワーがすごくて素晴らしい出来。
★★★★☆
14/ TOHOプレックス二条 アーサーとミニモイの不思議な国
3422 ARTHUR AND THE MINIMOYS
TOHOシネマズディ価格で鑑賞。
リュック・ベッソン監督最新作。コレでついに10作になったため自分でメガホンを取ることをやめにするのだろうか。と悲しく思う。
とにかく、今作。よく出来ている。さすがそつない演出。
子供向きに徹し、CGの融合も面白く、フランスらしいキャラデザインには賛否あるとは思うけど、コレはフランスの監督とスタッフの映画だから全然OKということで。
主演は名子役フレディ・ハイモア。その祖母役にミア・ファロウ。生身の俳優で印象あるのはこの二人くらい。けど、CGキャラクターで音楽界の大御所が参加してるの驚いた。ヒロインのセレニアにマドンナ。敵役のマルタザールにデイヴィッド・ボウイ。半裸でレゲエぽい衣装のクラブーナーマックスにスヌープ・ドッグ。全員全然違和感がないのだ。やっぱ違うと思うのだ。
思った以上の出来で高得点でした。
★★★★
14/ TOHOプレックス二条 大統領暗殺
3421 Death of a President
TOHOシネマズディ価格で鑑賞。
イギリス製でイギリス人ガブリエル・レンジ監督作品。
冒頭に但し書きが表記されるとおり、素晴らしく巧妙に作られた完全フィクションの今作。
出てくる素人は全員役者で、実録のシーンを織り交ぜながら、ブッシュ米大統領が暗殺され、その犯人を突き止めていくまでを、暗殺地シカゴの警察とFBI捜査官、またブッシュの側近のインタビューで綴られていく。
そのすべてがすばらしい出来なのだ。まるで本当に暗殺され、彼を想う人は涙を流し、彼を暗殺に追いやった人は困惑し、彼の政策に反対する市民団体は、シュプレヒコールを上げる。そのすべてが超リアルなのだ。
確実にだまされる。そこがすごい。
★★★★★
13/ TOHOプレックス二条 キングダム
-見えざる敵-
3420 THE KINGDOM
レイトショー価格で鑑賞。
マイケル・マン製作。役者、脚本家でもあるピーター・バーグ監督作品。脚本は、監督も出演している「スモーキン・エース〜」の監督の実弟マシュー・マイケル・カーナハン。音楽はダニー・エルフマン。
主演にジェイミー・フォックス、ジェニファー・ガーナー、クリス・クーパー、ジェイソン・ベイトマン、アシュラフ・バルフム。
ハリウッド映画らしい、アメリカバンザイのドンパチ映画。と書くと中身がないようだけど、全然ないわけではない。アメリカとサウジアラビアの微妙な関係、イスラム教の排他主義的行動など、魅せられるところある。
舞台をテロの横行するサウジアラビアを舞台にしてるだけで、内容はクライムサスペンスの王道である。腕利き4人のFBIエージェントの異国での事件を解決するために介入する手段。その手段に応える地元警察のオフィサー。奇妙な友情。判りえない思想。
深い深いところに見えるそれぞれの思惑がいい。
★★★★☆
12/ TOHOプレックス二条 さらばベルリン
3419 The Good German
レイトショー価格で鑑賞。
ソダバーグ&クルーニーの仲良しコンビの新作。
けど、ノイズ入りのモノクロ仕上げで、グラインドハウス的手法と言えばそういう方向。けど、こちらの方が格式が上。
ソダバーグ人気は相変わらずか、共演者も豪華で毛糸・ブランシェット、トビー・マグワイヤ、ボー・ブリッジス他いい役者揃い。
日本がまだ降伏してない頃のポツダムでのナチ、米軍、ソ連軍の駆け引き。
米ソの探しているモノの重要性がイマイチ伝わってこない(いや内容はよく判るけど結果がよくない)ので共感しにくい内容でした。
★★★
8/ MOVIX京都 パンズ・ラビリンス
3418 El LABERINTO DEL FAUNO
ギレルモ・デル・トロ監督のアカデミー3部門受賞作品。
1944年の内乱のスペインで山奥の駐屯地に後妻の娘として移住してきた少女。現実のレジスタンスと政府軍に強烈な攻防と、裏庭の迷宮にいるパンから魔宮の姫と知らされ、正しい姫になるための試練を受ける。
スペインで撮っているため出演者は一切、見た事のない俳優陣。主演の少女にイバナ・バケロ。共演にセリズ・ロペス、アリアドナ・ヒル、マリベル・ベルドゥ。パン役には、同監督作品「ミミック」の巨大昆虫、「ヘルボーイ」のエイブ、「F4-2銀河の危機」のシルバーサーファーと、被りモノばかりです。
強烈な現実描写と、リアルな非現実世界。それにデル・トロがどんなに昆虫が好きかよく判る作り方(w)寒イボ立ちまくり。
劇中の少女に忠告する「パンには気をつけろ」って言う台詞が、クライマックスに集約されている。
ブックマーク・ガーデン
★★★★☆
8/ MOVIX京都 夜の上海
3417 夜。上海
SAS(スペシャル・アート・セレクション)ポイントで鑑賞。
日中合作で監督は中国のチャン・イーパイ。主演に本木雅弘、ヴィッキー・チャオ。共演に竹中直人、西田尚美、サム・リー、ディラン・クォ他。
舞台が上海で監督が中国人なので、主演が日本人でもテイストは完全におしゃれな中国映画。
言葉の通じない面白さや、異国の習慣、普遍的な感情など、ごくごくありふれた展開。
★★★
7/ MOVIX京都 ストレンヂア
無皇刃譚
3416
BONESオリジナル長編アニメ。
プロデューサー南雅彦(映画「カウボーイ・ビバップ」「ハガレン」)、脚本高山文彦(映画「WXV」OVA「ポケットの中の戦争」TV「よみがえる空」)安藤真裕初監督作品。
声は、主人公長瀬智也、知念侑李のジャニーズコンビに、山寺宏一、大塚明夫等の名声優他。
ゆったりした脚本に、完璧なセルアニメとCGアニメの融合が、大満足の1本。
アニメらしいしっかりした輪郭と、誇張した表情と、CGらしいブレにぐりぐり動くカメラワーク。キャラ立ちしてるし、竹中直人以外声優も違和感ないし、他のアニメスタジオより頭一つ抜きん出てる。
扇子
★★★★☆
6/ MOVIX京都 ローグアサシン
3415 ROGUE ASSASSIN
フィリップ・G・アトウェル初監督作品。
主演に、ジェット・リーとジェイソン・ステイサム。共演に、ジョン・ローン、デボン青木、石橋凌、他。
予想外のどんでん返しは、最近の脚本不足を補っているのか?無理やり感満載。
ま、そんなの感じないほどアクションがかっちょいいのだ。好きなジェット・リーとジェイソン・ステイサムが出てるんだから。まぁ、この2人と配給会社というと、ハリウッドぽくないんだけどね。
しかし、相変わらずの日本のずれた表現はちょっと困る(w)
クリーナー付きケータイストラップ
★★★☆
5/ TOHOプレックス二条 クローズド・ノート
3414
レイトショー価格で鑑賞。
行定勲監督作品。こち氏で早くも3本目と快進撃中。彼の作品は、どちらかと言うと観てない方だと思うけど、観た中でもはずれは少ない素晴らしい監督。
今作も、予告を見て行くうちに観たくなった作品で、観終わった後観てよかったと思った。
主演は、すでに名女優と言ってもいい沢尻エリカに竹内結子。共演に、伊勢谷友介、永作博美他。
ほんの1年前の過去の日記と自分がオーバーラップして、共感したり勇気をもらったりする。そんな作品。
監督の力量か、スタッフのパワーが絶大なのか、映画になっているシーンがとにかくすごい。何がすごいって、ロケ地が関東から関西まで多岐に渡ってされている上に、そのすべてが同じ街での出来事に仕上げているのだ。地元京都でのシーンも多く、そういうシーンが出るたびに見入ってしまう。
しかし、沢尻エリカの涙顔はあまりに痛々しいので見たくない。それと、今作も永作が超自然体演技ですばらしい。永作ファンになります。
★★★★★

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