monthlymovielog

毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
原題(英題)
感想(ネタバレは反転させています)
前売り(その他)特典
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2007年7月


29/ TOHOプレックス二条 西遊記
3387
ポイントで鑑賞。
監督にフジテレビの澤田鎌作が初メガホン。主演陣にTVシリーズからそのまま、香取慎吾、内村光良、伊藤淳史、深津絵里、水川あさみ、大蔵孝二が出演。
ゲストに岸谷五朗と鹿賀丈史、多部未華子。
はっきり言うとTVスペシャル。の、お金掛けたver.。すべてのシチュエーションが中途半端で、お子様向けになるように勘違いした低い志の内容。
★★★
28/ MOVIX京都 レミーのおいしいレストラン
3386 RATATOUILLE
PIXARの最新作は、ドブネズミが主人公のレストランネタ。
「アイアン・ジャイアント」「Mr.インクレディブル」のブラッド・バード監督作品。
料理の好きな人間語を理解するネズミと、全く料理の出来ない見習いシェフの友情物語。
アニメーションとキャラデザイン、全体のアートは完璧。しかし、題材というか根本的なところで、ドブネズミが料理するのは、どうかと。
エンドクレジットで、はじめて見る「モーションキャプチャーは一切使わず手付けで作ってます」マークが表示されてました。意気込みを感じます。
ちなみに原題のRATATOUILLEは、フランスの家庭料理ラタトゥーユ、今回のキーワードです。
レミーのケータイストラップ
★★★★☆
28/ MOVIX京都 夕凪の街、桜の国
3385
同名原作コミックを映像化したのは、「半落ち」「出口のない海」の佐々部清監督。
昭和33年の敗戦から13年後の世界から、現代まで遺伝子の生き様を感情豊かに描いている。
昭和33年、生き残った主人公は被爆しながらも13年間母親と懸命に生きている。そこに恋愛、疎開して原爆を体験していない弟が絡み現代に繋がっていく。現代では弟の初老期にその子供達の青春に影を落とす「被爆」という拭いきれない血を感じて改めて生きてゆく。
以前、被爆者の方が「自分は生きていていいのか」という答えのない問いを自問し続けていると聞いた。今回はそれの数段上を行くインパクトの台詞が心に突き刺さる。
訳のわからないうちにピカドンを落とされ、街を人を滅茶苦茶にされ、愛する人も目の前で亡くなった。そんなに私達が憎いのか。そんなに殺したいのか。そして自分ももうすぐ死ぬ。これで私達を殺したかった人は、また一人殺せて喜んでいるのだろうか。
扇子
★★★★★
25/ 厚生年金会館大ホール トランスフォーマー
3384 TRANSFORMERS
試写会状 試写会に誘われて行って来ました。
ユニバーサル×ドリームワークス製作、スピルバーグプロデュース、マイケル・ベイ監督作品。
1985年日本発信(タカラ)の乗り物(機械)が変形してロボットになる、と言うコンセプトのおもちゃ。それがアメリカに渡り爆発的なヒットになり、アメコミ化、アニメ化、はては逆輸入的アメリカ発信のおもちゃまでに定着し、ついにかのスピルバーグ指揮の下実写映画化したわけです。
主演に若手俳優シア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・デュアメル。脇にジョン・ヴォイドやジョン・タトゥーロなど曲者を揃えて幅を広げている。
大筋は、起承転結のしっかりした勧善懲悪の友情と信頼のカタルシスムービー。これですべて収まる(w)そんな単純な内容は、さすがベイ。
しかし、その裏(表)にしっかりした特撮満載があまりにすばらしく、目が話せなく声も出ない歓喜が上がる。すべてのシチュエーションに無理がありすぎだけど、そんなことを考えるのは愚の骨頂。観るならのすべてを受け入れろ!が鉄則のハリウッドスーパームービー。
男の子に生まれてよかったと思う1本。
★★★★★
22/ TOHOプレックス二条 ゴースト・ハウス
3383 THE MESSENGERS
ポイントで鑑賞。
サム・ライミ製作、香港出身のダニー&オキサイド・パン監督作品。
主演に「パニックルーム」でジョデー・フォスターのボーイッシュな娘役を演じたクリステン・スチュワート。共演にペネロープ・アン・ミラー、ディラン・マクダーモット他。
冒頭から強烈なシーンで始まり、それが実は複線だったりと、凝った作り。純粋なホラーかと思いきや、サスペンス的要素もあったりとがんばってる。
怖さの見せ方も音だけでなく、じわじわ出したり、ありえない場所から出てきたりといい感じ。
★★★★
21/ 京都シネマ 図鑑に載ってない虫
3382
三木聡監督作品。
主演に伊勢谷友介、松尾スズキ、菊池凛子。岩松了、ふせえりの常連組から、水野美紀、松重豊、高橋恵子などいい役者勢揃い。
小技の利かせたギャグ満載のどちらかと言うとスラップスティックコメディなのだが、高度すぎるのか逆にすべりまくってるのか会場はそのほとんどに笑いなし。なんかしらける。それでも、一人で笑ってたけどね。
しかし、確かに狙いすぎな感じが多くて食えないギャグも多く、やはり三木監督はちょっと苦手かも。
プロジェクターライト、初日「図鑑に載ってないけむり」を先着300名に配布
★★☆
20/ シネ・リーブル梅田 サイドカーに犬
3381
会員割引デー価格で鑑賞。
長嶋有の第92回文学界新人賞受賞の同名デヴュー小説を、根岸吉太郎が映像化。
主演にミムラ、その幼少に松本花奈、そしてキーパーソンになる謎の女に竹内結子。共演に古田新太、鈴木砂羽、山本浩司他。
現代の主人公(ミムラ)が回想で、母親の家出によって替わりに着た女、竹内結子との出会いと少ない時間にあった様々なことを情感豊かに描いている。
何の説明もなく始まり、続き、登場人物の感情が手に取るように判り、自分で判断し解釈して感動できる。
カメオ出演の樹木希林が、往年のおばぁちゃんを見事に演じていて、その上例(「寺内貫太郎一家」)のくしゃみも観れるのには激しく感動(w)
自分の求めてる方向の作品に久々に出会えた感じ。
★★★★☆
16/ MOVIX京都 レッスン!
3380 TAKE THE LEAD
アントニオ・バンデラス主演の実話を基にしたフィクション。
ロズ・フリードランダーの初監督作品。
NYスラム街の高校に通う落ちこぼれ生徒を見たプロ社交ダンサーが、自分の時間を削ってまで生徒達に尽くすお話。
正直良くある展開だけど、こういう映画はそれだからいいのだ。いや、こうでないとだめなのだ。
猜疑心→尊敬→挫折→復活→信頼→挫折→大団円。
主演のバンデラスとウザイ校長役のアルフレ・ウッダードのみ大物だけど、共演の生徒達がすばらいし個性派揃いで観ていて楽しい。
「コーチ・カーター」のロブ・ブラウン、ヤヤ・ダコスタ、「フック」の子役が大きくなったダンテ・パスコ、「ステップ・アップ」で主演張ったジェナ・ディーワン他。
最後のコンペでのダンス大会はありえないと思ったくらいで、他はすばらしい出来。
★★★★☆
14/ MOVIX京都 ハリー・ポッター
と不死鳥の騎士団
3379 Harry Potter
AND THE ORDER OF THE PHOENIX
シリーズ5作目。
監督は、TV畑のデイヴッド・イェーツがシリーズ初監督。出演の学生は全員シリーズ通しての登板。どんどん無理が出てきてる(w)これでいくつ?って感じだけど、まぁいいか。
今作は、わがまま主人公ハリーのオリジンとか、派手な魔法合戦とか見所満載。回を重ねる毎に特撮に、ストーリー展開にと派手さが増して面白い。
かといってシリーズはシリーズなんで今までのを観てないと関係が判りにくいとは思うけど。
プレミアム・ネームホルダー(ホグワーツ)
★★★★
11/ 新大阪メルパルクホール 河童のクゥと夏休み
3378
試写会状 試写会に行ってきましたぁ。
脚本監督に「映画クレヨンしんちゃん:嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」の原恵一。
基本セルアニメで、効果的にCGアニメを使って品良く仕上げている。
何の変哲もない人間ドラマに河童が入り込んでひと騒動という、書くと簡単だけど細やかな演出に感動を覚える。
まず、子供の自然な対応の描き方がすばらしい。またそれに対するオトナの対応、男女の対応の違いも見事。そんな些細な効果で構築されたストーリーに、ちょっと崩れた作画も消し飛んでいく。
水木しげる原作の妖怪とはまた違った味の、河童、座敷童子、キジムナー、龍にも暖かいデザインセンスが感じられる。
全くの新作を長編アニメとして劇場公開するという最近では冒険もいいところを、すばらしい英断での製作上映だと言える。
★★★★☆
8/ 京都シネマ 吉祥天女
3377
ぴあ本誌割引で鑑賞。
大好きな吉田秋生1983年連載原作コミックの映画化。映像化したのは同じ原作者の「ラバーズ・キス」も監督した及川中。
主演の叶小夜子に鈴木杏が演じているが、原作とは全く違ったイメージの容姿でちょっと残念。しかし、そこを演技でカヴァーしてるのがすごい。共演に本仮屋ユイカ、勝地涼他。
正直原作通りである必要はないんだけど、原作のよさが損なわれてるように感じるのはダメかも。サスペンスとしてもどっちつかずで温いし。
★★☆
7/ MOVIX京都 ドルフィンブルー
フジ、もういちど宙へ
3376
「パコダテ人」「陽気なギャングが地球を回す」の前田哲監督作品。
松山ケンイチ主演の実話を元にしているためか、全体に平坦で退屈な展開。見せ方の問題だと思うけど。
その実話の主人公である獣医さんは情熱大陸でも取り上げられたスマートな関西人。実物の方が魅力的だったり(w)
本物にイルカは何ものにも替えられないと感心するのと、共演の永作博美の自然な演技に変に感動してしまったり。
ポストカード
★★★☆
6/ TOHOプレックス二条 アポカリプト
3375 APOCALYPTO
レイトショー価格で鑑賞。
メル・ギブソン、製作脚本監督作品。今作で4作目の監督作品だが、「ブレイブ・ハート」と「パッション」という濃い民族の話が多いのが面白い。それの集大成のようなマヤ文明末期を舞台にした一人の男の話。
疫病に不作と続く巨大文明都市が選んだ道は、生贄による打開策。近隣の村々から大人の人間を根こそぎ略奪し、片っ端から生贄にしていった。主人公ジャガー・パウの村もその軍に襲われ壊滅。男は生贄として、女は奴隷として連行される。
大自然の素晴らしさと、独特の様式美、個性的なファッションなどとにかく目に付くものすべてが素晴らしい出来。
主人公達のマヤ人らしさも突出し違和感なく、起承転結のはっきりした作りが全く飽きない。これぞエンタテインメントという感じ。
どうでもいいけど、マヤ人が日本の有名人に似てるのだ(w)主人公はキングコングの梶原だし、子供が出来なくて苦労してる男はロッテの里崎だし、なんか全員誰かに似てるのだ。それとみんなケツがかっちょいい(w)昔の日本人もこうだったんだろうなぁ、と。
★★★★★
1/ TOHOプレックス二条 舞妓Haaaan!!!
3374
映画の日(1000円)価格で鑑賞。
宮藤官九郎脚本、「花田少年史〜」の水田伸生監督2作目。
主演に阿部サダヲ、堤真一、柴崎コウ他カメオ込みで多数登場。それを探すだけでも面白い。
主題歌に「グループ魂に柴崎コウが」が担当し、京都をベースにした歌かと思ったら、相変わらずおかしなカップルの話で、なんじゃそりゃ!!
世界最強の都市京都を舞台に、舞妓と言うキーワードひとつに振り回されまくる。世界中羨望の都市京都の魅力満載の爆笑サクセスストーリー。
京都に生まれた人は、それを誉れに思い、京都に生まれなかった人はそれを一生の目標に出来る映画。
★★★★

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