monthlymovielog

毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
原題(英題)
感想(ネタバレは反転させています)
前売り(その他)特典
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2007年2月


26/ 御堂会館 ハッピーフィート
3316 HAPPY FEET
試写会状 試写会で鑑賞。
なんとアカデミー長編アニメーション部門を「カーズ」を押さえて受賞!!
正直、ありえねぇ!!
つか、分析するにメッセージ性の違いかと思う。「カーズ」は、友情、尊敬が基本になっているのが、今作は地球環境破壊、乱獲という世界規模の課題を持ってきてることが直接の受賞に繋がったのではないかと。
正直、ペンギンが歌う事自体おかしいし、それ以外の動物の凶悪さと比べると、ペンギンの特に主人公の種類(皇帝ペンギン)の目の知性のありすぎさが気持ち悪いし。主人公は、最後まで上半身産毛のままだし。
唯一、アデリーペンギンのラティーノ(ラテン系)5人(5匹)組が、丸くてよく動いてよく歌って騒ぐすばらしいキャラクターとして描いている。★1,5はこのキャラクターに捧げる。
前半のファンタジー風、後半の「平成狸合戦ぽんぽこ」風の差もお子様には厳しい。つまり誰の為の映画かちょっとぼけてる気もする。
★★★☆
24/ TOHOプレックス二条 ボビー
3315 BOBBY
ポイントで鑑賞。
エミリオ・エステベス監督作品。
タイトルはあまりにも有名なジョン・F・ケネディの弟ロバート・F・ケネディの愛称。
そのボビーの大統領就任決定の1日のロサンジェルスのアンバサダーホテルの群像劇。
それはもうロバート・アルトマンの再来かと思うほどの小気味良い脚本。
それぞれの登場人物が、最大のイベントである次期大統領の演説とパーティと微妙に関わりながら自分達の問題に直面してゆくという話。
その登場人物達がエミリオ・エステベスを中心に豪華俳優陣が集まった。アンソニー・ホプキンズ、ハリー・ベラフォンテ、デミ・ムーア、アシュトン・カッチャー、マーティン・シーン、シャロン・ストーン、ウィリアム・M・メイシー、ヘレン・ハント、クリスチャン・スレイター、リンジー・ローハン、ヘザー・グラハム、ローレンス・フィッシュバーン他。
クライマックスまではどちらかと言うと緩い感じの演出が、クライマックスの暗殺シーンでは感情をかきむしられるすばらしい演出で、ここまですごいこと(演出)が出来るとは、もうエステベス万歳です。
★★★★★
23/ シネ・リーブル梅田 ジョジョの奇妙な冒険
ファントムブラッド
3314
荒木飛呂彦原作の絶大なコア人気のあるコミックの第1部「ファントムブラッド」の初映画化。
元々個性的でデッサン力の怪しい原作を一定のラインの質でアニメ化すること自体、土台無理というのが素直な感想。
とにかく画質が毎シーン変わる。池上遼一だったり、原哲夫だったりと、けどまだこの画質なら全然いい方で、とにかく引きになったらもうぐちゃぐちゃ。80年代のTVアニメを見るようです。
ストーリーは、この時間にまとめるのは並大抵ではないのは判るけど、ちょっと残念な感じは拭えない。原作者は徹底的に昼メロにしてくださいとの事だったが、主人公をいじめるデュオの位置がこの映画だけでは全くわからない。
ディープでコアなファンには物足りないでしょうねぇ。これでは。
石仮面ケータイストラップ
★★☆
18/ TOHOプレックス二条 Gガール
破壊的な彼女
3313 My Super Ex-Girlfriend
久々(「エヴィリューション」以来)のアイバン・ライトマン監督作品。
彼が監督してだけに当然のことながらコメディ作品。けど、今作もジャンルのミクスチャーのよって新しいコメディに仕上がっている。
そのジャンルは「スーパーヒーロー」。それも徹底した設定と演出。これは楽しい。PIXERの「MR.インクレディブル」も同じようなスタイルだったけど、今作は普通の恋愛コメディにスーパーヒーローを重ねて仕上げている。
コメディのセンスは完全に大人向けになっており、既存のアメコミではありえないセックスシーン満載が愉快。
主人公のルーク・ウィルソンと、スーパーガールのウマ・サーマンの対比も面白く、彼女の力以上の嫉妬心がこの映画のキモになっていて、ある意味の緊張感を与えている。
最後までアメコミを意識した展開も高感度大。
携帯ストラップ
★★★★☆
17/ MOVIX京都 ドリームガールズ
3312 DREAMGIRLS
すばらしい!!
こんなにすばらしいミュージカルは初めてだ!!
予備知識なく観に行って、フィクションだと言うのは知ってたけど、話が進むにつれフィクションには到底見えない脚本の妙。ミュージカルと知らなかったから突然歌いだしたのには驚いたけど、その境目は感心するほどなだらかで、ミュージカル嫌いにも受け入れ易いだろうと思う。
原作は、ブロードウェイの同名ミュージカル。その上映画「シカゴ」と同じビル・コンドン監督脚本作品。
主演にビヨンセ・ノウルズ、エディ・マーフィー、ジェイミー・フォックス。共演に、ダニー・グローバー(超シブ目の演技で最高!)、新人のジェニファー・ハドソン他。カメオでジョン・リスゴーが出ててちょっと感動とか。
曲がグルービーで、ダンサブルで、エモーショナルですばらしい。出演者全員の演技が見事!特に我らがエディ・マーフィーは、もう最高!!彼の歌、演技のすばらしさに寒気がする。
1980年代のきらびやかな時代の音楽と一緒に成長してゆ主人公3人のサクセスストーリーと、激変する環境。舞台ではどんな描き方をしているのか知りたくなるほど奥の深い脚本で引き込まれまくる。泣く、笑う、憤る、感情が振舞わされるすばらしい映画。
アカデミー賞にノミニーされた6部門すべて受賞して欲しい。特に、エディ・マーフィーは獲得すべき。
★★★★★
ポストカードセット
16/ TOHOプレックス二条 バブルへGO!!
タイムマシンはドラム式
3311
レイトショー価格で鑑賞。
ホイチョイ・プロダクションの7年振り5作目。「私をスキーに連れてって」「彼女が水着に着替えたら」「波の数だけ抱きしめて」「メッセンジャー」に続く馬場康夫監督作品。
こうしてみると、傾向が見えてくる。その時々のトレンドに合った題材を取り上げて作品に反映させてるのだけど、それだけじゃなく今作の大名代である「バブル」が全盛の時代の話なのである。20年前から姿勢が変わってない(w)さすがともいえるけど、このバブル集大成映画の次に何を表現してくるか、逆に楽しみなところ。ROBOTと双璧と思えるホイチョイなんでこれからもクリエイティブな集団でいて欲しい。
あ、感想はすべてが懐かしいなぁ、というところ。20年前は、新入社員でしたから、東京にいなかったし、バブれるほどの仕事内容でもなかったからここまでダイレクトにバブルを感じたわけではなかったけど、周りがそういう状況だったのは知ってる。
タイムトラベルで、タイムパラドックス無視で進める展開は清い。しかし、ここまでしっかりSFするんだったら、もうちょっと脚本練ってもよかったのでは?まぁ、君塚だから仕方ないか(w)
主演の、広末涼子の体型が、最近流行の萌えフィギュアそっくりでびっくりしたり、薬師丸ひろ子がおばちゃん化して寂しかったりとか。
★★★★
12/ TOHOプレックス二条 DOA:デッドオアアライブ
3310 DOA:DEAD OR ALIVE
「トランスポーター」のコーリー・ユン監督作品。
ヴィデオゲームを原作とした映画化。どうやらファンを激しく裏切ってるようだけど、s-thingはこのゲームしたことないし、したいとも思わなかったのでどうでもいい。ただ映画としての出来は、中の下くらいというところ。
観るべきところは俳優、くらいかな(w)
「デート・ウィズ・ドリュー」に続き、エリック・ロバーツ(ヴィクター・ドノヴァン)が出演してるのはうれしい。デヴォン青木(かすみ)は不細工だけど、十分コレでいいと思ったり。ケイン・コスギ(ハヤブサ)は映画の枠にはまらないなぁとか。ホリー・ヴァランス(クリスティー)とジャイミー・プレスリー(ティナ)、ナターシャ・マルテ(あやね)の3人がおそろしくかわいいとか。そんな感じ。
ポストカードセット
★★★
12/ MOVIX京都 となり町戦争
3309
渡辺謙作監督作品。
しっかりおばちゃんに近づいた原田知世と江口洋介主演のちょっと変わった戦争映画。
最近流行のリアルな攻防シーン、殺戮シーン、戦闘マシンが一切出ない、どちらかと言うと戦争を推し進める側からの視点で描いた、日本の片田舎の町同士の戦争に巻き込まれる形の男と町の推進室の女の話。
後半の敵陣からの退去に神経質になるところはリアルでよかったけど、前半の微妙に外しまくったコメディタッチの絵はいただけない。そこがすごく残念。
もっとリアリティのない戦争感でもいいのではないかと思ったり。
ポストカード
★★★
10/ MOVIX京都 守護神
3308 THE GUARDIAN
アンドリュー・デイヴィス監督作品。で、何撮ってたっけとパンフを紐解くと…「刑事ニコ」「チェーン・リアクション」「コラテラル・ダメージ」「ダイヤルM」って、これはダメじゃん(w)。けど、「逃亡者」とか「沈黙の戦艦」とかも撮ってるよ、一応ね。
ケビやん主演の久々の感動大作。共演のアシュトン・カッチャーもがんばっている。というかこの2人しか目立たないよね。唯一クランシー・ブラウン(「ハイランダー」「スターシップ・トゥルーパー」他、悪役と意地悪な役ばかり)が出てくるたびに画面がピリッとする。
いやぁ、ケビやんいい役見つけたなぁ。これはいい。こういうラストとは。彼の出演作の中でも出色の展開ですな。
実は、主人公はアシュトン・カッチャーかと思ったんだ。つまり青春サクセスストーリー。一番好きなジャンル。けど、主演は、始めから終わりまでケビやんだった。途中曖昧な感じもするけど、一貫して大人の男の仕事に掛ける使命感と、家庭に対するだらしなさを表現してるのは判る。そこら辺が名作「海猿」と違うところ。
もう一人の主演HH-60J ジェイホーク(SH-60ブラックホークの同系ヘリコプター)が、死ぬほどかっちょいい。
オリジナル・リストバンド〈IDタグ〉付
★★★★☆
9/ 敷島シネポップ 悪夢探偵
3307
レイトショー価格で鑑賞。
塚本晋也監督最新作。しかし、なんか不遇な上映方法は納得いかない。
彼のネガティブシンクなストーリーの集大成のような「悪夢」を主題にした今作。まるで白黒のようなカラー映画といい、不安定なカメラワークといい、説明の最小限の演出といい、すごくいい。
ただ、hitomiの演技にはまだまだ無理があったと言わざるをえない。
しかし、今回のテイストはすばらしいくらいホラー寄りで、その心持で観に行ってなかったので、ちょっとドキドキしたり(w)。
★★★★
4/ TOHOプレックスなんば 幸せのちから
3306 the pursuit of happYness
ポイントで鑑賞。
ウィル・スミス主演のノンフィクション。
イタリアの監督ガブリエレ・ムッチーニ作品。
生きていくために我慢の連続で自分の力で仕事を勝ち取ると言う話。しかし正直、基礎体力があるからここまで出来たというのはあると思った。つまり平凡な頭の人間でこの環境で生きていくにはホームレスしかないのじゃないかと。ので言うほど感動しない。
主人公の息子をジェイデン・クリストファー・サイア・スミス、つまりウィル・スミスの実子が好演している。彼が大事にしてるキャプテンアメリカの人形がいい感じ。
★★★
4/ MOVIX京都 幸福な食卓
3305
「奇談」の小松隆志監督作品。
有名(らいし)な瀬尾まいこの小説の映像化。
淡々とした展開は、結構好きかもと思ってたけど、残念ながら市川準やジェイムズ・アイヴォリーのように絵に力を感じない。
主人公の
彼の事故以後は面白くなるけど、それまでは退屈。
平岡祐太の何もないシーンでの演技が恐ろしく下手なのを発見。で、萎える。
幸福のくるみ
★★☆
3/ MOVIX京都 世界最速のインディアン
3304 THE WORLD'S FASTEST Indian
「ゲッタ・ウェイ」「スピーシーズ」「13デイズ」などのロジャー・ドナルドソン監督作品。
主演にハンソニー・ホプキンズが名演。
ニュージーランドのスピード狂のおじさん(…おじいさんかもしれない)バート・マンローが、有名なソルトレイクのコースにわざわざ乗り込んで、最速を試しに行くと言うノンフィクション。
いろんな人がいるもんだなぁ、というのが素直な感想。こういう人生もあるかぁ、って感じ。
とにかく、彼の周りに集まる人間が心が広く慈悲深い。人情と言う今の時代にないものを皆が持ち合わせている。ありえない感じだが、いやあの時代(60年代)はそういうものか。
男らしい優しい映画です。
★★★☆
2/ TOHOプレックス二条 マリーアントワネット
3303 MARIE ANTOINETTE
ソフィア・コッポラの最新作。製作会社がゾエトローププロで、製作総指揮が父のフランシス・F・コッポラ、2班が兄のマーロン・コッポラ、ルイ16世に従兄弟のジェイソン・シュワルツマン(母がタリア・シャイア!)という身内家業作品。
主演のタイトルロールに活躍著しいキルスティン・ダンスト。
パンキッシュなサントラにアートなカット割、けど史実には忠実にという環境を作り出し、見事に完成させている。
衣装に食事に、とにかくおしゃれ。すばらしい。史実なので彼女の最後は誰でも知ってる断頭台送りですが、そこまでは見せずに匂わせるあたりもおしゃれ。イヤミのないおしゃれ。
コサージュ
★★★★


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