monthlymovielog

毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
原題(英題)
感想(ネタバレは反転させています)
前売り(その他)特典
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2007年1月


28/ シネ・リーブル梅田 ユメ十夜
3302
夏目漱石の有名な短編集を、10篇10人の監督が映像化したオムニバス映画。
監督は、実相寺昭雄、市川崑、清水崇、清水厚、豊島圭介、松尾スズキ、天野喜孝、山下敦弘、西川美和、山口雄大、と若手を中心に大御所も含め超豪華!
元々原作が自分の夢を書いたもので、クライマックス(落ち)がないのでそれを無理やり落としてないし、現代の特撮技術で彼の描いた内容が確実に立体化されてると至れり尽くせり。
とにかくよく出来てる。脚本は、作品によって現代風に書き換えられてはいるけど、それもすごくいい。特に、松尾スズキの脚本監督作品はすばらしい。モノクロ映像に、2ch用語満載の脚本で、江戸時代の設定。もう無茶苦茶で楽しい。他の監督作品もそれぞれ味があっていい。
文豪開運えんぴつ(3本)
★★★★
27/ 京都シネマ 魂萌え!
3301
阪本順二監督最新作。
風吹ジュン主演の中年女性の自立を描いている。
亭主である寺尾聰の死後、彼の10年もの浮気が発覚し混乱、その上2人の子供、田中哲司と常盤貴子も気ままに勝って過ぎて、気持ちを整理するために街に出、目に付いたカプセルホテルや、亡き夫の通っていたそば教室の同志と触れ合うことによって、これからの自分を見つけ進んでゆく。
すごい緻密に描かれた脚本をしっかり立体化したような優しい作品。
少し自分とは環境が違うため、感情移入しにくいところもあるが、さすがの出来。
手ぬぐい付き、当日カネボウEVITAサンプル初日プレゼント
★★★★
21/ ナビオTOHOプレックス 不都合な真実
3300 An Inconvenient Truth
日曜価格500円で鑑賞。
元副大統領アル・ゴアの勧める、環境破壊の元となるCO2削減の提案セミナーを世界各地で開いている様を、彼のルーツと共に描いている。
と言っても彼の言いたいのは、世界の大国である自国のアメリカの愚行を嗜めるのが目的と言う感じ。
「映画」という枠組みでは、ドキュメンタリーとしても盛り上がりもなければ、特殊映像もない、平坦で退屈な作品。
けど、そのメッセージ性と、解決策のとりあえずの明確化は見るべきところが多い。
★★☆☆☆
20/ MOVIX京都 ディパーテッド
3299 THE DEPARTED
ポイントで鑑賞。
原典は香港クライムムービー「インファナル・アフェア」。それをウィリアム・モナハンが脚本化。マーティン・スコシージ監督。主演の2人にレオナルド・デュカプリオとマット・デイモン。共演に、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォルバーグ、マーティン・シーン、アレック・ボールドウィン他シブシブの布陣。
久々に、心臓バクバクしたよ。マジデ。潜入捜査は「フェイク」でも味わったけど、これもすごい。この緊張感は半端じゃない。
演技は、主演2人はすばらしいのは当たり前として、ジャック・ニコルソンが初スコシージ組に参加し、気を吐いてた。すばらしい。
個人的に気になったのは、原作が香港だからか、ちょっと演技と脚本にハリウッドさないように思えたくらい。
とにかくいい!!
★★★★★
19/ TOHOプレックス二条 デート・ウィズ・ドリュー
3298 My Date With DREW
6歳からファンである今作の企画人であり主人公であるブライアン・ハーズリンガーが、クイズ番組で1100ドルを手に入れ、それを元手にビデオカメラの返却期限である30日の間に、憧れの人ドリュー・バリモアとデートすべく奮闘するというドキュメンタリー。
正直、簡単に出会える、とか挫折するとか、判りやすい選択肢があるはずだけど、どっこいすばらしい展開になるのだ。
ちょっと感動するのだ。涙がでるのだ。いい方向に裏切られるのだ。
ここまで狙ったのならしらけるけど、すべてがドキュメンタリーなら最高の作品です。
★★★★☆
16/ メルパルクホール どろろ
3297
試写会状&特典 「黄泉がえり」「カナリヤ」の塩田明彦監督作品。
主演の百鬼丸に妻夫木聡、どろろに柴崎コウ。他に中井貴一、原田美枝子、瑛太、原田芳雄、中村嘉津雄、土屋アンナ、麻生久美子と超豪華。
原作である手塚治虫のコミックを限りなく尊重した作り方は高感度大。そのコミックぽい表現はCGあればこそという感じ。
48箇所の体のパーツを魔物に奪われ、それを取り戻す旅に出、驚愕の自分のルーツを知ることになる。
その魔物が続々登場し、様々な手法の特撮で表現している。着ぐるみ、CG、吊りと見本市みたいで面白い。
演技もほぼ全員さすが。唯一、土屋アンナが激しい大根振りを見せ、気持ちを落ち込ませる。
入場時にどろソースを貰う
★★★★
13/ MOVIX京都 ラッキーナンバーセブン
3296 LUCKY NUMBER SLEVIN
ポール・マクギガン監督、ジェイソン・スマイロヴィック脚本のクライムサスペンス。
主演にジョシュ・ハートネット。共演にブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、サー・ベン・キングスレー、ルーシー・リュー、スタンリー・トゥッチ。
プロローグと言うか冒頭の事件から、たとえ話まですべてラストに繋がる巧妙さ。主人公の軟弱さと、気迫のなさがイライラする前半から、静かに確信に変わってゆくクライマックス。すべてが脚本の勝利!
とにかくすばらしい。派手なアクションもなく、ハードな銃撃もない。必要以上に血は見せない。けど2時間近く全く飽きない展開はすごい。
さすが、正月第2弾(笑)
2007年卓上カレンダー
★★★★★
13/ MOVIX京都 モンスターハウス
3295 MONSTER HOUSE
スピルバーグ×ゼメギスがEXプロデュースしたフルCG長編アニメ。
ギル・ケナン初監督作品。声優にスティーブン・ブシェミやキャスリーン・ターナーなどが有名人としてキャストされている。
スピルバーグが好きな、レトロでチープな60年代のホラーを意識したオープニングから奇想天外な展開まで、さすがと言うところ。また、縦横無尽のカメラワークもフルCGにはあまり感じられない手法に思えた。
けど、逆にCGにしたせいでキャラクターに全く魅力を感じない。パンフレットに載ってたキャラクターコンセプトデザインが、すごいいい味を出してるだけにそれを表現しきれない作品に仕上がっているのは残念。
タイトル型ラバーキーホルダー
★★★☆
5/ シネ・リーブル梅田 リトル・ミス・サンシャイン
3294 LITTLE MISS SUNSHINE
シネ・リーブル会員の金曜割引で1000円で鑑賞。
ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督作品。グレック・キニア、トニ・コレット、スティーヴ・カレル、アラン・アーキン、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリンの家族が主演。俳優として味はあるけど、イマイチ華のないメンツがすごくいい。だから選んだのかも知れないけど。
切なくて、優しくて、暖かい、不思議なロードムービー。
ゲイで男に振られて自殺未遂した男が、妹に引き取られ彼女の家族と同居、と思ったらその娘がミスコン「リトル・ミス・サンシャイン」の参加権を得て、おんぼろワーゲンのワゴンで家族総出で会場であるカリフォルニアに向かう。その道中の最大のイベント(笑)は
主演の一人であるアラン・アーキン演じるおじいちゃんが旅の途中、麻薬で死んでしまう展開にはびっくり。
深い愛情を台詞の奥に感じる名作。
★★★★★
4/ MOVIX京都 シャーロットの贈り物
3293 Charlotte's Web
元教師のゲイリー・ウィニック監督作品。
s-thingも幼少の砌に読んだ事のある、有名なアメリカの古典ファンタジーである今作は、「ベイブ」の原点のようなスタイルの内容で、動物同志が会話したり、一定以上の頭脳を持ってたり。
その声優陣に、ジュリア・ロバーツ、スティーブ・ブシェミ、キャシー・ベイツ、ジョン・クリース、ロバート・レッドフォードと豪華。俳優では、ダコダ・ファニング他。
最近は、何でもCGで処理できるから楽でいいね、という感じ。
ファンタジーにしては緩い展開が眠気をさそう。
子豚のウィルバーぬいぐるみストラップ
★★☆

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