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毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
原題(英題)
感想(ネタバレは反転させています)
前売り(その他)特典
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2006年11月


26/ MOVIX京都 ありがとう
3278
万田邦敏監督作品。
赤井英和、田中好子主演。薬師丸ひろ子、尾美としのり、光石研共演。老人役の今福将雄、正司照枝が名バイプレイヤーぶり発揮。
阪神淡路大震災を体験した一介の長田区民、古市忠夫の実話小説を映像化。
前半は、脅威の大地震から混乱。感動の復興の一歩。後半は、復興から抜けたあとの主人公のプロゴルフという選択。
とにかく地震の再現がすごい。涙が止まらなくなる。あの家の、ビルの、高速の倒壊する様。
震災とプロゴルフへの道の差がありすぎるかと思ったけど、町の復興と人の復興が重なってそれぞれに感動できる。
ドキュメンタリーで、生き残った人たちの一様に言う事は、自分が生き残った事は逝った人に生かされたからだ、と。それを言葉にすると「ありがとう」だと。
防災ライト・ホイッスル
★★★★☆
24/ TOHOプレックス二条 トゥモロー・ワールド
3277 CHILDREN OF MAN
レイトショー価格で鑑賞。
「大いなる遺産」「ハリポタとアズカバンの囚人」のアルフォンソ・キュアロン監督作品のイギリス映画。
原作は女流作家P.D.ジェイムズの同名SF古典。
イギリス映画らしいひねくれた華のない映画だけど、その分リアリティが半端なくある。そのせいで前半はちょっとダルイけど、後半の畳み込みがすごい。人の生き死にがリアル。ストーリーのキモである世界的な不妊症。それがどう?って感じだったけど、リアルに赤ちゃんを出産するシーン(出てくるところも見えるのだ!)からは、その希少な存在を観客としても思い知らされ、行く先々の「神」に近い存在の赤ちゃんに激しく感動する。
主演のクライヴ・オーウェンの華のない見た目もぴったり。何より名優マイケル・ケインがすばらしい。
それと、主人公を人柄を表現するためか、彼の行く先の犬猫は彼になつきまくっていて、すげかわいかったよ。それほど犬猫の登場回数も多い。
★★★★☆
23/ MOVIX京都 プラダを着た悪魔
3276 THE DEVIL WEARS PRADA
いやぁ、来ました。
青春の甘さと辛さをしっかり描いた分かり易い脚本に、ファッション雑誌の裏側(過剰表現かな?)も面白いし、ウィットに富んだ台詞も楽しい。
主演に「プリティ・プリンセス」シリーズ、体当たりの「ブロークバックマウンテン」のアン・ハサウェイ。共演にメリル・ストリープ、スタンリー・トゥッチ、サイモン・ベイカー他。
監督は、「セックス・アンド・ザ・シティ」「バンド・オブ・ブラザー」などのデヴィッド・フランケル。
スマートなNYの景色と、アン・ハサウェイの見事な変身っぷり、そしてゴージャスな衣装替え。目にすばらしい。
彼氏との関係を判りやすく、仕事関係を慎重に描いているところもOK。
とにかくアン・ハサウェイがかわいいのだ。
オリジナルアトマイザー
★★★★★
18/ TOHOプレックス二条 SAW 3
3275 SAW 3
レイトショー価格で鑑賞。
製作、脚本は、シリーズ生みの親、ジェームズ・ワン、リー・ワネル。監督は前作に引き続きダーレン・リン・バウズマン。
今作は、前2作からの正当な続編を意識するため、前2作のトリックを随所にちりばめ、今回は一層グロテスクに仕上げている。
とにかくエグい。SMの好きな人は、ウハウハだろうなぁ。
しかし、久々にお気に入りのホラーシリーズ(ホラーと言うようなホラーでもないけど)です。
★★★★
17/ テアトル梅田 パビリオン山椒魚
3274
ぴあ持参の割引料金で観る。
その昔、パリ万博でお披露目された日本固有種サンショウウオの「キンジロー」を巡る不可思議な愛憎劇。
監督は初長編の冨永昌敬。主演にオダジョーと香椎由宇。共演は、いかにもミニシアター系の役者が勢ぞろいと言う感じ。
つまり、ミニシアター系らしく難解。と言うより意味不明。
★★★
12/ MOVIX京都 テキサス・チェーンソー
ビギニング
3273 THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE
THE BIGINNING
ポイントで鑑賞。
前作「テキサス・チェーンソー」の前史に当たる殺戮の始まりを描いた今作。
マイケル・ベイ製作、ジョナサン・リーベスマン監督。
出演陣に前作から引き続き、R・リー・アーメイ(偽保安官)、アンドリュー・ブリニアースキー(レザーフェイス)、ルダ・メイ(レザーフェイスの母)、テレンス・エヴァンス(レザーフェイスの叔父)が登板し、すばらしい気違い家族を演じている。
冒頭からレザーフェイスの衝撃の誕生に始まり、食人家族になった経緯を判り易く描いている。
「テクサス・チェーンソー」に繋がる話だから、気違い家族以外全員死なないと繋がらないわけで、それ考えると主人公に当たる女の子の行動の脳の少ないことに身もだえするほど腹が立ってしまう(笑)。
★★★☆
12/ TOHOプレックス二条 ナチョ・リブレ
覆面の神様
3272 NACHO LIBRE
ジャック・ブラック製作主演の、原作をフランス映画ジャン・レノ主演「グランマスクの男」になるハリウッドコメディ。
フランス版と違い徹底的にコメディに寄せた演出は、元より出来が断然いい。
ぶよぶよの体型と、原始人のような乞食がタッグを組み、幼い頃から憧れていたルチャの世界に隠れて参戦し始め、負けても金になることに気付き、自分の欲求から孤児院の子供のための戦いに変わってゆく。
監督が「ナポレオン・ダイナマイト(邦題:バス男)」のジャレッド・ヘス。共演にすばらしくいい味のヘクター・ヒメネス。憧れでありライバルになる人気ルチャドールはセサール・ゴンザレスという本物のレスラーが演じている。
判り易い展開と、演出がいい。特に主人公達の小金を持つ貧乏人の成り上がり方が面白さ爆発。コーンチップスから、1本丸々の生コーンのかぶりつきが判り易い。
携帯ストラップ
★★★★
12/ 京都シネマ アガサ・クリスティの
奥様は名探偵
3271 Mon petit doigt m'a dit...
めったに観ないフランス映画。
タイトル通りクリスティのサスペンス「親指のうずき」を原作に舞台をフランスにして映像化。
監督は、パスカル・トマ(「夫たち、妻たち、恋人たち」)。主演に、カトリーヌ・フロ、アンドレ・デュソリエ。
クリスティらしく推理モノなのだが、推理という範疇を大きく取りすぎて、どちらかと言うと紀行モノの風情が強い。
ポストカード
★★☆
11/ TOHOプレックスなんば トリスタンとイゾルデ
3270 TRISTAN+ISOLDE
リドリー&トニー・スコット兄弟の製作会社スコットフリー製作の、「ロビンフッド」「ウォーターワールド」のケヴィン・レイノルズ監督作品。
主演のトリスタンに「スパイディ」シリーズのジェームズ・フランコ、イゾルデに「サンダーバード」のソフィア・マイルズ。共演にルーファス・シーウェル、ブロナー・ギャラガー。幼少のトリスタンに名子役トーマス・サングスター(「ラブ・アクチュアリー」)。
有名なイギリスとアイルランドの抗争の間に描かれた悲劇の恋。
アイルランドとイギリスの仲の悪さはこんな時代から続いていたのかと思ったが、この時代はアイルランドの方が優位なんだ。それも冷酷な。今で言うIRAのように。けど、これってイギリス視点とか?とも思ってしまう。史実に忠実かどうかと言うと、あまりに昔のことで曖昧らしいですから。
とにかく3,4箇所あるアクションシーンがすばらしい。重い剣や、モーニングスターを振り回す時の体重移動や、アクションの展開の演出が判り易く、何処をどう狙っているか、誰に襲われた、誰を狙っているかすごくよくわかるのだ。そのアクションシーンの振り付けが、「グラディエーター」と同じと聞けば納得。
話も判り易く、伝統的ですごくいい。しっかり作ったコスチュームプレイ(時代劇)は、ここまで面白いかと言う見本。
香り袋「癒しのサシェ」
★★★★★
10/ TOHOプレックス二条 手紙
3269
東野圭吾原作、生野慈朗監督作品。
主演に玉鉄、山田孝之、沢尻エリカ。
ちょっと泣きたかったから観たつもりが、まぁ、奥の深いこと。
犯罪者とその身内、犯罪者とその被害者の身内、犯罪者の身内と差別する人、しない人。それぞれが交わり業となる。
人と人との愛を感じるすばらしいクライマックスです。
香りつき便箋
★★★★★
4/ MOVIX京都 デスノート後編
The Last Name
3268
限りなく満点に近い4.5点。
金子修介監督の前編からの続き。
当然出演者は全く一緒で、新たな登場キャラクターは主役達の引き立て役にしかならない作りは正しい。
原作を読んでる人には、うまくまとめたクライマックスなんで、これは納得じゃないですかね。どうですか?
自分は、クライマックスまでの原作をなぞった作りに感心して、このペースで最後に持っていく様にわくわくしたら、その通りのもって行き方になってくれてよかったです。
CGの作りも前作と比べ、微妙にブエンディング能力が上がったのか違和感なかったし、第2の悪魔レムもすごくいい感じだと思います。
しかし、藤原竜也はすばらしいね。
トートバッグ「デストート」
★★★★☆
4/ MOVIX京都 地下鉄(メトロ)に乗って
3267
浅田次郎原作、「はつ恋」「昭和歌謡大全集」の篠原哲雄のタイムトリップファンタジー。
主演の堤真一と岡本綾、その親役に大沢たかおと常盤貴子。それぞれの現代と生きていた幼少期、親の青年期を何かのタイミングで行ったり来たりしてその真意を知ると言う展開。
正直過去に飛び込んだら、そこから現代とのギャップを感じ苦労しながら親の真意を知る、という話かと思ってたら、トリップがぶつ切り、行く度の時代の差が激しく、ついていくのが大変。つまりこういうところで必要以上に頭を使いたくないなぁ、と(笑)。
なつかしのおもちゃ(だるま落とし)
★★★☆

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