monthlymovielog

毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
原題(英題)
感想(ネタバレは反転させています)
前売り(その他)特典
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2006年10月


29/ TOHOプレックスなんば 木更津キャッツアイ
ワールドシリーズ
3266
宮藤官九郎脚本のTVシリーズ、映画に続く3作目。
癌で死んで3年後の木更津の話。
金子文紀監督から出演陣はTVシリーズから全く一緒。
前作「日本シリーズ」はゲストキャラクターをメインしたため残念な脚本だったけど、今作は主演陣の心情をメインに本当のラストを描いたためすごくいい。というか予想外(笑)。
TVシリーズと同じセンスとエッセンスを保ちつつ、映画らしい大げささで展開するのは面白い。
ゲストの栗山千明も違和感なく溶け込んでいるのはいい。
ピンズ(主人公5種類中ぶっさんver.)
★★★★☆
28/ TOHOプレックス二条 父親たちの星条旗
3265 FLAGS OF OUR FATHERS
スピルバーグ製作、クリント・イーストウッド監督の2部作の前編。
第二次世界大戦時の有名な硫黄島での死闘をアメリカ側からの視点で見ている。
しかし、アメリカの勝利と言うよりアメリカの勝利に繋がったあまりにも有名な一枚の写真の被写体になった6人に焦点を当て、その体験と人生を主題にして、必ずしも楽勝ではなかったことを描いている。
悲惨な戦場。その最中アメリカの財政は破錠しかけ、新しい国債を売るための手段として選ばれた3人は、国旗を掲揚した6人のうちの3人(他の3人はすでに戦死)で、自分の意思と関係なく振り回される事になる。
そんなに簡単に割り切れない感情に押しつぶされ、辛い思いで生きてゆくことになる。
主演にライアン・フィリップス、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ。共演にバリー・ペッパー、ポール・ウォーカー、ジェイミー・ベル。
戦争は最悪な事だと改めて語った名作です。
★★★★☆
27/ TOHOプレックス二条 スネ-ク・フライト
3264 SNAKES ON A PLANE
レイトショー価格で鑑賞。
とにかくサミュエル・L・ジャクション主演と言うだけで話題になってるB級ホラー扱いのアクションサスペンス。
監督は、スタントマン上がりのデイヴィッド・R・エリス。共演に、「ER」ジュリアナ・マーグリーズ、ネイサン・フィリップスリン・シェン他。
起承転結のはっきりした脚本と、演出が判り易く、その分いかにも安っぽく感じるがしっかりした造りは低予算ではないのが判る。
目撃者→移送→蛇パニック→襲われる→助ける→助かる。
エンドクレジットで80'sぽく主題曲のプロモーションビデオを流してるのだが、最高にCOOOOL!それだけで5点満点にしたかったけど、本編とは関係ないのでね。
PS:主人公の青年がハワイのワインディングを走っているときに飲んでたのがレッドブル。そのせいで目撃を疑われたりする。さすがレッドブル。
★★★★☆
21/ MOVIX京都 ファイナル・ジェットコースター
3263 Final Distination 3
ポイント利用で鑑賞。
シリーズ3作目。好きなホラーシリーズに育ってますね。と言ってもホラーぽくはないんですよね。どちらかと言うとサスペンスに近いかな。襲ってくるものの予告とかがホラーのセオリーを踏んでないから。恐怖と言うよりは、悲壮感の方が先にたつ感じ。何と言う形の敵がいないからだろうなぁ。
今作も前2作と全く同じシチュエーションで展開する内容は、卒業パーティが行われてる貸切遊園地のジェットコースター。デジャヴュを見た主人公の女の子。錯乱して自分を含む7人を予定されていた死から救い、死神から狙われだす。次々事故で死んでゆく生き残りたち。主人公たちは回避できるのか。
シリーズの製作監督脚本は、ジェームズ・ウォン。出演者は、みな若手の無名役者、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ライアン・メリマン、クリス・レムシュ、テキサス・バトルなど。
もっと怖くてもよかったかもが気になったくらい。
★★★☆
21/ 京都シネマ サンキュー・スモーキング
3262 THANK YOU FOR SMOKING
5点満点でもいいくらいセンスのいいカメラワークと、ウィットに富んだ脚本、ひねった題材の名作。
「ブラック・ダリア」でも主演を張っていたアーロン・エッカートがすばらしい。同じ役者に見えない。共演のその息子役が、最近出まくりのキャメロン・ブライト(「X-MEN:FD」「ウルチョラヴァイオレット」「記憶の棘」など)も存在感ありで◎。他に「スパイディ」の編集長がはまり役のJ・K・シモンズ、アルコール業界のPRマンにマリア・ベロ(「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のセックスシーンはすばらしい)、銃製造業界のPRマンにデヴィッド・コークナー。他ロブ・ロウ(!)、サム・エリオット、ウィリアム・H・マイシー、ロバート・デュバル、ケイト・ホームズ(ケイティから改名)と、いい感じ。
タバコ業界のPRマン。日本ではあまりない(目立ってないだけかも)職業のようですが、アメリカではその企業の代弁者(スピーカー)とか、擁護したりする広告塔のような存在。所謂口八丁手八丁って奴。けど、信念はある。「嘘はつかない。」
この巧妙さと、「毒」といわれ続けているタバコを擁護するに際し卑屈にならず前向きに対処するところがすごくいい。
タバコ吸ってもいいかもと思うほど(嘘)。
マッチ箱型メモ
★★★★☆
20/ TOHOプレックス二条 ブラック・ダリア
3261 THE BLACK DAHLIA
ポイント利用で鑑賞。
迷監督ブライアン・デ・パルマの最新作。元々ヒッチコックを崇拝するほど好きで、サスペンスを得意とした監督なんだけど今で言うと古風な感じがするのは否めないと思う。
今作もそのまま、そういう演出でちょっとまだるっこしい。
前半、主人公2人のじゃれあいが結構長く、タイトルロールの他殺体が発見されるのが30分以上も過ぎてからになり、それでも友情といわくありげな彼女の微妙な三角関係もあったりと、ちゃんと進んでくれない。その上、主人公の一人が過去の事件を引きずってて、犯罪だか正義感だかわからない領域で単独捜査し始めるからいよいよ持ってついて行けなくなる(笑)。
「L.A.コンフィデンシャル」のジェイムズ・エルロイ原作が、実際にあった事件をベースに書いているのだが、さらにその原作をベースにしたと言うのが今作らしく、それはどうなのかと思ったり。
★★★
15/ MOVIX京都 16ブロック
3260 16 BLOCKS
「スーパーマン」「オーメン」とリメイク続きの監督、リチャード・ドナー監督作品。
主演に、刑事系の役の多いブルース・ウィルス。典型的なバディムービーで、そのバディ役にモス・デフ。共演にデヴィッド・モース他。
ほんの16ブロック(2kmちょっとだそうです)を移送する間の出来事を、NYの下町を舞台に大暴れする。
いやぁ、ブルース・ウィルス最高やね。相変わらずの役で相変わらずの展開だけど、かっちょいいのだ。NYらしい景色と空気感もすごくいい。
PS:主人公2人が逃げ込んだ日系風のおじいさんとの会話で出てきたゲーム名が「遊戯王」。そんなに浸透してるのか?
BIGブロック付きケータイストラップ
★★★★
15/ MOVIX京都 フラガール
3259
ポイントで鑑賞。
「69」「スクラップヘブン」の監督、李相日(り・さんいる)監督脚本。
実在する福島県の常磐ハワイアンセンターの歴史を描いた青春モノ。
主演に松雪泰子、蒼井優、岸部一徳、豊川悦司、富司純子、南海キャンディーズのしずちゃん。
蒼井優がいい。とにかくいい。最高にいい。と思ってたら、彼女の母親役の富司純子の啖呵を切るシーンが、もうすごい!!やっぱすばらしい役者ですな。
共演にも一杯いい役者が出てるので、何処も見逃せない。
最近の青春モノにない熱血とか、情熱、友情がふんだんに出てくる秀作です。
★★★★☆
14/ 京都シネマ ストロベリーショートケイクス
3258
原作は超有名らしい魚喃キリコ。監督は、矢崎仁司。
20代後半の女4人の日常生活を淡々と描いた佳作。
その4人に、池脇千鶴、中越典子、中村優子、岩瀬塔子。共演に加瀬亮、安藤政信、村杉蝉之介など。
とにかくリアルすぎて怖い。女が怖い。
ま、ホテトルと言う職業に一般性が高いかと言うとそうでもないかと思うけど。
ポストカード
★★★★
14/ 京都シネマ アタゴオルは猫の森
3257
ますむらひろし原作のファンタジーを完全アニメ化。
西久保瑞穂監督作品。
原作のままのヒデヨシなどいい感じではあるが、全体に優しすぎる画質がちょっとイメージと違う。
それにもっと意味不明な造語が羅列されてもよかったのでは?と思う。つまり元々一般的ではないのだ。
声優陣が豪華で、山寺宏一、平山あや、田辺誠一、夏木マリ、佐野史郎、谷山浩子など。
フルCGアニメで、特筆するところはない。
ヒデヨシ携帯ストラップ
当日先着200名に小林製薬のサプリメント「コエンザイムQ10」
★★★
14/ MOVIX京都 ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟
3256
スペシャルアートセレクションのポイントで鑑賞。
監督は、全作から引き続き小中和哉、板野一郎(CGI)。
シリーズ生誕40周年記念作品として、TVシリーズと併せた内容は、大きなお友達用に初代ウルトラマンから歴代シリーズの怪獣、宇宙人をフィーチャーし、懐かしさと新しさを演出している。
今作は、表題に合わせた主人公メビウスと、マン、新マン、セブン、Aの4人。それにゾフィーと、タロウがゲストで登場する超豪華な内容。その上、エンディングには、フジ隊員、アンヌ隊員、それに南隊員なども登場で、ちょっと感動。
敵もリデザインされているが、ガッツ星人など懐かしい名前の敵が、強敵を復活させて地球侵略を狙う。その強敵(Uキラー・ザウルスネオ)だけど、デザインがデビルガンダムにそっくりでなんだかなぁな感じ。
★★★☆
13/ TOHOプレックス二条 ザ・センチネル
陰謀の星条旗
3255 THE SENTINEL
クラーク・ジョンソン監督、マイケルダグラス主演のハリウッドお得意のポリティカルスリラー。
共演にキーファ・サザーランドが久々のスクリーンに登場だが、日本では「24」のおかげで彼のほうがクローズアップされた紹介のされ方。
大統領夫人と不倫関係にある主人公のシークレットエージェントが、はめられ指名手配される羽目に。
わかりやすい展開で、しっかり面白い。何より、歩く全身性器のマイケル・ダグラスが、不貞の愛に花を咲かせまくってるのには爆笑モノ。大統領夫人のキム・ベイシンガーもちょっと枯れてていい味を出してる。
★★★★
8/ 京都シネマ カポーティ
3254 CAPOTE
  ドキュメンタリーをメインに監督していたベネット・ミラーの伝記映画化。と言っても表題の彼の有名な作品のひとつ「冷血」を執筆するに至った過程を描いている。
主演のフィリップ・シーモア・ホフマンはこのタイトルロール役でオスカー主演男優賞を受賞。
元々彼の演技はすばらしいと思ってたけど、今回の役の出来には目を見張るほどすばらしい。また共演のキャサリン・キーナー、クリス・クーパー、クリフトン・コリンズJr.等もサポート役として見事。
最近の映画のすべてを見せる仕組みは、悪くないのだが逆に脳裏に焼き付きすぎるとも言えるほどリアルで怖い。
ポストカード&ブックマーク
★★★★
8/ MOVIX京都 スケバン刑事
コードネーム:麻宮サキ
3253
深作健太の3作目は、東映の人気美少女特撮TVシリーズ3作と映画2作についでの映像化。
今回は、あややこと松浦亜弥がタイトルロールに抜擢され、往年のファンサービスに母親役に初代スケバン刑事の斉藤由貴、全作出演暗闇警視の長門裕之を起用。
脚本といい演出といいまんま深作健太という出来。特に敵役が仁科貴(川谷拓三の息子)など、こちらも深作組ですごくいい。
展開も今風に仕上げてよく出来てます。ちょっと気になるのが、クライマックスのチンピラ乱入脚本。
台詞が2ちゃん言葉なのだ。2ちゃんねらーがドキュンというの意見は別に反対もしないが、そんな言葉使いで平常を生きてる奴なんていないよ。いや、今の若者はいるのかもしれない。いや、そう思わないとこの映画は成り立たないし。けど「オタク」がこんなところまで侵食してるのかと思うと悲しい限りです。
サイン入りブロマイド(松浦亜弥ver.)
★★★☆
7/ TOHOプレックス二条 ワールド・トレード・センター
3252 WORLD TRADE CENTER
オリバー・ストーン監督作品。ニコラス・ケイジ主演と、胸焼けするほどの布陣で、「9・11」と言われる旅客機をハイジャックした上で、当時アメリカの象徴と言われていたWTCに激突させ、崩壊させたテロ行為を映像化。
主人公は港湾警察の警察官。つまり、本職からアメリカの一大事にかり出されて、結果ミイラ取りがミイラのなったという…。
人を助け出すことのシチュエーションはいい。けど、くどい。
ニューヨークが、人種の坩堝といわれる言われる所以も出演者を見るとよくわかる。とにかく、アートの域に入ってきたなぁ、 オリバー・ストーンって感じ。
★★★
1/ TOHOプレックスなんば レディ・イン・ザ・ウォーター
3251 LADY IN THE WATER
M・ナイト・シャマラン監督作品。
ポール・ジアマッティ主演の、御伽噺。
今回は、今までと違いどんでん返しはなし。ストレートに展開するファンタジー。
世界共通らしい(ほんまかいな)御伽噺を謎解きの元にして、水の精を守り助けてゆくマンションの住人。
造形もストーリーも好みの一品。ちょっと小品過ぎる感はあるけど。
★★★☆

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