monthlymovielog

毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
原題
感想(ネタバレは反転させています)
前売り(その他)特典
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2006年9月


30/ 京都シネマ LOFT
3250
鬼才、黒沢清監督作品。
主演にというか出演者が極端に少ない。中谷美紀、豊川悦司、西島秀俊、安達祐実、鈴木砂羽、カメオで加藤晴彦、大杉漣。
1000年前のミイラを引き上げた大学の研究会と、新進の小説家。それぞれは、そのミイラと発掘された場所に導かれ、何かにとりつかれ現実と幻に悩まされる…。
「CURE」「カリスマ」と同列の不思議ちゃん脚本。ホラーかミステリーか判らない。いや、判らなくていいけど、何がしたいか見えないのは共感出来ない。
ポストカード
★★
25/ MOVIX京都 幻遊伝
3249 Tripping(神遊情人)
「運転手の恋」「現実の続き夢の終わり」など、日本の俳優を使うのが好きなチェン・イーウェン監督の台湾映画。
主演に田中麗奈と、チェン・ボーリン。共演に大杉漣、リー・リーチュン、ホン・ティエンシャン。つまり今回も、日本人をメインに台湾の男前を配した、所謂アイドル映画なんでしょうね、コレ。
映画の撮影セットに忍び込んだ田中麗奈は、頭を打って過去にトリップ。その過去に同じ顔の義賊がいて、地元の人間は混乱したり。キョンシーも出たりと贅沢な作り。
けど、ちょっと編集が緩いなぁ、と言う感じ。田中麗奈はきれいだけど。
シールシート
★★★
23/ TOHOプレックス二条 もしも昨日が選べたら
3248 CLICK
アダム・サンドラーとの共演作「ウェディング・シンガー」「ウォーターボーイ」のフランク・コラチ監督作品。
ハリウッドコメディではよくある「アイテム」を使った特撮満載の、人生をミキサーに掛けられる男の話。
良質なアットホームコメディを演じ続けているアダム・サンドラーの真骨頂。
共演のケイト・ベッキンセールのコメディははじめて見るので新鮮。他に、クリストファー・ウォーケン、デヴィッド・ハッセルホフ、ショーン・アスティン。
万能リモコンの「万能」部分が人生まで変えられると言う発想がいい。そのリモコンが学習することによって翻弄される主人公がいい。
これはいい拾い物です。
クリックホイッスルキーホルダー
★★★★☆
23/ TOHOプレックス二条 イルマーレ
3247 THE LAKE HOUSE
ポイントで鑑賞。
原作は、韓国の「イルマーレ」。
主演に久々のコンビ、キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック。監督は、アルゼンチンのアレハンドロ・アグネスティ。
同じ日の同じ時間に生きる2人の相違点は、埋められない2年と言う空間だった。その唯一の通信手段が、湖に建てられたグラスハウスのような家のポスト。
微妙なタイムパラドックスモノ。微妙な展開。微妙な結末。というSFと言うジャンルでは穴だらけのような脚本。だけど、なるほど面白い。
そんな感じ。
★★★☆
19/ 京都シネマ マッチポイント
3246 Match Point
ぴあ本誌割引で観る。
ウディ・アレンの最新作。けど、珍しく本人は出演してない。
抜け目なく彼の作品を網羅してるとは言いがたいが、それでも8割がた観てるとは思うけど、彼の脚本はs-thingにはハードルが高すぎて面白いと感じることが少ない。じゃぁ、何で観るのかというと、面白いときは爆裂に面白いのだ。そのたまぁ〜に巡りあうだろう作品を期待して劇場に行くわけだ。
で、今作。星の数を見れば判るように、言うほど面白くはない。いや、面白くなっていくのが遅いのだ(遅く感じた)。
イギリスの今時の上流階級の恋愛に、一介のスポーツインストラクターが巻き込まれ、いや自分から現状を脱却するために仕組んだのかもしれないが、抱えられない感情に押しつぶされていく様を克明に描いている。しかし、その恋愛のシークエンスが、少し長すぎるのだ。いや確かにウデゥ・アレンの作品と考えるとコレが正統派なんだろうけど、前半恋愛劇→後半クライムムービーと考えると、どちらを観たかったかという問題になって、s-thingは後者と言うわけなのだ。
とにかく、主演のジャナサン・リース・メイヤーズと、スカーレット・ヨハンソンの演技は完璧。
★★★☆
18/ TOHOプレックス二条 ワイルドスピードX3
TOKYO DRIFT
3245 THE FAST AND THE FURIOUS:TOKYO DRIFT
シリーズ3作目は、台湾出身のジャスティン・リン監督作品。
舞台は、アメリカから東京に。アメリカ人の出来ない芸当「ドリフト」と言うテクニックを軸に進む。「ドリフト」は「カーズ」でも必殺技に使われてるからアメリカ人は、ほんとにまっすぐしか走れないんだね(w)。
主演は、走ることと女にしか目がない高校生(には絶対見えない)ルーカス・ブラック(「アメリカン・ゴシック」「X-FILES ザ・ムービー」の彼!びっくりの成長です。面影一切なし)に、ニーラ、トゥインキー。共演に、ブライアン・ティー(どう見ても江口寿史のカジ先輩そっくり(爆笑))、サン・カン、北川景子、JJサニー千葉(JJって何ですか?)。カメオで妻夫木聡、柴田理恵、KONISHIKI。チョイ役に虎牙光揮(「劇場版仮面ライダーカブト」「忍」)や波岡一喜(「パッチギ!」「ジャスティライザー」)も出てる。
ラストには
ビッグゲストのヴィン・ディーゼルもカメオ出演と豪華。
とにかく、間違った東京がそこここに描かれて、「コレが日本」って思われるとやっかいだなぁ、とは思ったけど、監督は日本大好きなんで、通勤ラッシュや、制服登校、上履き、屋上でのケンカ、スクランブル交差点、屋上にフットサル用ピッチなど凝ってはいる。
そうそう、カメオの極みにドリキンこと土屋圭市が出演してるは必見。
サングラスクリップ
★★★
16/ MOVIX京都 出口のない海
3244
ポイントで観る。
「半落ち」の原作横山秀夫、監督佐々部清が再び組んだ感動作。
前作から引き続き第二次大戦モノ。当然悲劇なのだ。だって敗戦してるんだから。
大体ドラマになるのは敗戦前のごたごた時期がドラマティックと言うわけで、今回も例に漏れず最終兵器である「特攻」。しかも魚雷を改造した、所謂人間魚雷「回天」の話。
主演に市川海老蔵。同期の桜に伊勢谷友介、柏原収史、伊崎充則、塩谷瞬。上司に香川照之、田中実、高橋和也。家族に三浦友和、古手川祐子。その他、上野樹里。
脚本に山田洋二が関わってるだけあって、ラストのというか主人公の運命の皮肉さ、逆に言うとあまりに一般的な展開にびっくり。ドラマ的には一般的とはいえないけど、回天の性質上、こういう事
(事故で海中に取り残されて窒息死、つまり無駄死とも言える)はよくあると。それをラストに持ってくるとはちょっと意外。けど、こういうのもありか、と。
★★★★☆
9/ 京都シネマ 紙屋悦子の青春
3243
ぴあ本誌割引で観る。
「父と暮らせば」の黒木和雄監督の遺作。
タイトルロールの紙屋悦子を原田知世、その夫に永瀬正敏、紙屋悦子の兄に小林薫、義姉に本上まなみ、紙屋悦子があこがれる対象に松岡俊介。出演者は他に郵便配達員などの台詞のない役者のみという配役。
なんだか演劇ぽいなぁ、と思ったら松田正隆n原作は劇作ということで、丸々舞台劇の脚本だとのこと。
戦争3部作といわれる「TOMORROW/明日」「美しい夏キリシマ」「父と暮らせば」に続く、戦争モノ。戦時の一人の女性の実話を基にした淡い青春を描いている。
とにかく、原田知世の演技が見事。いや、出演してる役者すべての演技のアンサンブルがすばらしく、それはもうすばらしく仕上がっている。
最後の別れのシーンでの原田知世の号泣は特筆!!
★★★★★
9/ TOHOプレックス二条 X-MEN
ファイナルディシジョン
3242 X-MEN THE LAST STAND
前2作の監督ブライアン・シンガーに代わりブレット・ラトナー監督がメガホンを取った作品。
3部作の最終章は、人間とX-MENvsブラザーフッドの熾烈な戦いを壮絶に描いている。
今作のストーリー展開の速さは3作目ということもあり説明を省いたおかげで、冒頭から飽きさせない出来に仕上がって、前2作と比べ物にならない人数のミュータントの登場は観ていて血が沸騰する思い。
「キュア」という細胞内のミューテーション機能を無効にする特効薬を、同じミュータントから見つけ出し大量生産化しミュータントに呼びかけるが、それが逆効果となり過激派「ブラザーフッド」が同志を集めキュアの元であるミュータント奪回を図る、と言うのが今回のベース。そこに前作からの痛手を背負ったX-MENと、力で人類殲滅を図るブラザーフッドの、それぞれのジーン・グレイに対する思いが交差する。
今回の主演ミュータントは、自己制御の効かなくなったジーン・グレイ。フェニックスとしてよみがえり、マグニートによってダーク・フェニックスとして覚醒。
X-MEN側は、ついに覚醒するアイスマン、著しく成長しているキティ・プライド、大学生から一端の大人に成長したコロッサス、初登場エンジェル、聡明な野獣ビーストなど。当然、ウルヴィー、ストームは健在。
ブラザーフッド側からは、おつむのちょっと弱い力技のジャガーノート、憎らしさが一層増したパイロ、お調子モノのマルチプルマン、ストームの宿敵になるカリスト。当然マグニートとミスティーク大活躍。
冒頭に、センチネル、ウルヴィーとコロッサスの合せ技など端々まで行き届いた演出は、十分満足です。
おみくじキーホルダー
★★★★☆
8/ TOHOプレックス二条 グエムル
漢江の怪物
3241 The Host
ポン・ジュノ監督作品。
ソン・ガンホ、ポン・ヒボン、ペ・ドゥナ出演のモンスタームービー。
見終わった感想は韓国版「トレマーズ」。モンスターのセンス、演出、笑いと恐怖のサンドウィッチ構造はモロにそれ。しかし、それがいい。
こういうタイプの映画はこういうセンスのある人が撮らないと撮れないと思う。つまり、ポン・ジュノだからこそのこの作品にしあっがたのだと。
ソン・ガンホのねじの緩んだ役がちょっと気になるけど。
モンスターのデザインは川魚とか、なまずとかぽくていいですねぇ。すごく。
シリコン製ミニフィギュア「グニュエル」
★★★☆
3/ MOVIX京都 アキハバラ@DEEP
3240
石田衣良原作、源孝志監督作品。
今流行の「アキバ」を舞台に、フリーのWebデザイナーや、プログラマーなんかが大企業に立ち向かうさまを描いた青春モノ。
主演に成宮寛貴、山田優、忍成修吾、荒川良々、三浦春馬の5人。
いかにもなヲタGOODSを画面のところ狭しと飾っているのにはげんなり。その上敵である佐々木蔵之介の衣装が、(w)うちの会社の偉い人、いや元偉い人にそっくりなんだよなぁ(w)。なんかバカっぽいし。なんか安いし。
逆に共感できるところもあり、まぁこんなもんかと。
しかし山田優、がんばってるなぁ。そこまで自分と違う役ばかり演じなくてもいいのに(w)。
名刺ケース(アキハバラ@DEEPの名刺3枚付き)
★★★
3/ MOVIX京都 マイアミバイス
3239 MIAMI VICE
マイケル・マン監督作品の名作TVシリーズのリメイク。ま、最近大流行ですね。
予告を見る限り、いやそれに主演の2人(コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス)併せて見る限り派手なアクションと軽妙な遣り取りを期待したのですが、大はずれでした。つーか、監督(「ラスト・オブ・モヒカン」「インサイダー」他)を考えるとそんなのはありえないと、思わないといけなかった。不覚です。これが、ブラッカイマーならもうえらいことなってたと思われ。けど、ブラッカイマーが製作すると「バッドボーイズ」シリーズになるのか…(w)。
とにかくマイアミという楽天的なロケーションで、ほとんど夜と潜入捜査のせいで、まぁ堅い堅い。渋いのだ。いや、渋いのが悪いのではなく、ちょっと観る前と観た後の意識のギャップを埋めるのに苦労したというところか。
共演にジェイミー・フォックスの彼女役で出演しているナオミ・ハリスが「POTCデッドマンズチェスト」のディア・ダルマ役をやってたとは、驚きのイメチェンです。それにコン・リーとエリザベス・ロドリゲスの演技も最高。つまり主演の他は共演のヒロイン3人がすばらしい出来だと、そんな感じでした。
ヒューゴボスのフレグランス
★★★☆
1/ TOHOプレックス二条 ラフ
3238
映画の日で1000円で鑑賞。
「とらばいゆ」「NANA」の大谷健太郎監督作品。
「タッチ」に続く夏の東宝青春映画。その前作に続く感動をと思ったけど…う〜ん。超えられなかったようで。
ちょっと主人公たちの感情がぶつ切れで、共感しにくい。深いカタルシスも感じなかったり。
しかし軽妙なやり取りと、原作当時の一応のスポコンも感じるのでひどくはないと思う。
★★★

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