monthlymovielog

毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
感想(ネタバレは反転させています)
前売り(その他)特典
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2006年8月


27/ MOVIX京都 花田少年史
幽霊と秘密のトンネル
3237
TVドラマ出身の水田伸生監督作品。
原作は、一色まことのコミック。
松竹らしい人情モノに仕上がった佳作。松竹は泣かせるのがうまいね。
主演の須賀健太の演技もすばらしいが、親友役の松田昴大の演技が見事!!この子を見るだけでもこの映画は完璧だと。
最近ブレイク中の篠原涼子もどうに入った演技ですごくいい。
花田一路ソフビ人形
★★★★
27/ TOHOプレックス二条 UDON
3236
ポイントで鑑賞。
本広克行監督作品。「サマー・タイムマシーン・ブルース」に次ぐ出身地をロケ地に使ったそのものズバリのタイトルと内容。
ちょっと中だるみがあるけど、すばらしい出来のHOWTO映画に仕上がっている。
親父と息子の関係。実話のように見える香川のうどんフィーバー。
ROBOT(製作会社)らしい脇役、小技の応酬も面白く(知らないとダメですけど)、端から端まで見逃せない。
劇中でのうどんブームの最大の盛り上がり時のマルチスクリーン化した状態で、地元の本物の製麺店の方たちが登場したシーンで、過去TV「クイズ紳介くん」で取材していたおばぁちゃんが出てて号泣(w)。
帰りになか卯でうどん食ったのは言うまでもない(w)。
★★★★★
26/ ガーデンシネマ ハイジ
3235 Heidi
ポール・マーカス監督がイギリス映画でスイスを舞台にした不朽の名作を映像化。
s-thingは、アニメ「アルプスの少女ハイジ」を見て育ったので、刷り込みがすごいことに改めて実感…。
いや、ツボを付いた脚本だとは思うけど、どうしても1年間放映したアニメの内容と比べると、どうしてもすべてのシチュエーションが唐突すぎて…。
いや、感動は出来るけどね。試練もあるし。意地悪な人や、やさしい人や、色々出てくるから退屈はしないけど、ね。
いかんせんヨーゼフがいない。ピッチーやゆきちゃんがいない。ハイジを連れ戻すくだりや、ハイジの夢遊病、おんじと村人の和解、最終兵器のクララが立つところなど、全部さら〜と流しているのが気になるのだ。
いやいや、ハイジの子役はかわいいし、懐かしい名前セバスチャン、ゼーゼマン、ロッテンマイヤー、アーデルハイドなどが出てくるたびにときめくし。アルムのおんじにマックス・フォン・シドー、ロッテンマイヤーにジェラルディン・チャップリンが好演してるし。
けど、緩〜いんだよなぁ。
ヤギのぬいぐるみキーホルダー
★★★☆
22/ TOHOプレックス二条 ユナイテッド93
3234 United 93
「ボーン・スプレマシー」の、ポール・グリーングラス監督作品。
5年前の2001年9月11日に起きた同時多発テロを、その遺族と関係者の証言を元にドキュメンタリー風に仕上げた秀作。
結果の判っている内容をどれだけ臨場感をだして客に見せるか。と言う最大の敵を取り込むように味方にしてすごい内容に仕上げた。
確かに「ボーン・スプレマシー」も緻密な内容と派手なアクションがいい感じだったのと同じテンションだ。題材がドキュメンタリーだからそのカット割と展開を細かく切って演出を濃くし、テンションあげてる。
テロリスト側も描いていたのは好感が持てる。
★★★★★
13/ MOVIX京都 森のリトル・ギャング
3233 Over the Hedge
ドリームワークスのCGアニメ最新作。
監督はあの「アンツ」のティム・ジョンソン。原作は、人気のアメコミらしい(日本で人気あるわけないと思える)。
声優陣は、ハリウッドが、ブルース・ウィリス、スティーブ・カレル、ニック・ノルティ、ウィリアム・シャトナー、アヴリル・ラヴィーン、キャサリン・オハラ、トーマス・ヘイデン・チャーチ(次回作は「スパイディ3」)他。日本側は、役所広司、武田鉄矢、友近、BoA、夏木マリ他。とにかく結構な豪華キャスト。
内容を、冬眠を目覚めた小動物のグループが、居場所以外を新興住宅にされてしまって戸惑っているところと、一匹で生き抜く知恵をずる賢く備えたアライグマが冬眠中の熊の備蓄分に手を出しそれを見つかって熊のためにヒトの食べ物を強奪しなければならくなったところが出会う。
正直、もっとコメディよりするか教訓めいた内容にするかしないと、どっちつかずで何を見ていいのかわからない。キャラクターも予告では、まぁ見れるかなぁと思ったが、もう夢に出てきそうな気味地悪さ。脇役のデフォルメされた人間の方がすごくいい。
CGの技術や、カメラワークは及第点だが、それならもう何処のアニメもやってることで、次に何をしないといけないかというところに来てると思うのですよ。
いつまでもCGなら表現できると思って作ってたら足元すくわれるよ。
レジャーシート付
★★☆
12/ 梅田ブルク7 スーパーマンリターンズ
3232 Superman Returns
78,81年のクリストファー・リーブ主演の「スーパーマン」の正当な続編として製作された今作。
個人的には、主演のブランドン・ラウスは少し線の細い顔つきで、今までのスーパーマン像からするとイメージがちょっと違うんだけど、すごくいい。
名作の域に達してると言ってもいい。
サントラは、前出のジョン・ウィリアムズのテーマをオープニングに使われ、その上当時のロトスコーピング方式のタイトルロールを採用しており感涙モノ。そのオープニングで、クリプトン星から地球までの長い道のりを見せ、いかにもアメコミらしい宇宙が楽しい。
で、地球にたどり着いたのは、前出の「スーパーマン」から5年後の地球。そこで起こる宿敵レックス・ルーサーとの対決と、ロイス・レーンとの微妙な関係。
強力にパワーアップした特撮のおかげで恐ろしいほどのカメラワーク。すばらしい!!
クライマックス(エピローグ)は、スーパーマンとロイスとの過去の関係。
抜け目のない脚本と、さすが「X-MEN」を傑作に仕上げたブライアン・シンガーらしい絵である。
ところで、現状のロイスの彼氏になってるリチャード・ホワイト役のジェイムズ・マーズデンは、「X-MEN」シリーズでサクロップスを演じていた彼なのだが、「X-MEN」同様お人好しを演じていて、なんか可愛そう…。
★★★★★
6/ 京都シネマ ゆれる
3231
ぴあ本誌持参割引価格で鑑賞。
「蛇イチゴ」の西川美和の監督長編2作目。
主演にオダジョー、香川照之。脇役に、蟹江敬三、伊武雅刀、真木よう子、新井浩文、木村祐一、真木よう子の母親役で、劇団青い鳥の天光眞弓がキャスティングされているのがうれしい。
派手目で非凡な弟である主人公と、平凡で不器用な兄の関係。主人公と田舎の堅い親父の関係。その親父と、弁護士の弟の関係。兄のガソリンスタンドの店員と経営者たちの関係。
愛憎、愛情、無償の愛、深いところで繋がった何かが切れ、繋がっていく。
心が押しつぶれるかと思った。心の叫びに脳内が溺れるかと思った。圧倒的な感情合戦。主演2人の演技のすごさが瞬きも許さないが、それより何より脚本監督したのが女性であると言う事実が、もう何も言えないすごさを感じる。いや女性だからこその、ジャックナイフで裂かれたような痛さを作りえるのかも知れない。
パンフがB6版にポストカード別納でゴージャス。
★★★★★
6/ TOHOプレックス二条 ゲド戦記
3230
宮崎吾郎初監督作品。
主演に岡田准一。共演に菅原文太、田中裕子、香川照之、風吹ジュン他。
世界観は説明不足で判りにくいけど、そんなことは分かってて観たのでそこら辺はすっとばし、大筋だけで観る。
ヒロイン、テルーのドラゴン化の理由もなく、魔法使いのプロフィールの不明瞭さと言い、ちょっと不親切過ぎるかなぁとは思う。
絵も父駿の緻密なものと比べると、どうみてもフォロー不足で平べったい。
とにかく何かが足りないジブリ作品でした。
★★★
6/ TOHOプレックス二条 劇場版
仮面ライダーカブト
GOD SPEED LOVE
轟轟戦隊ボウケンジャー
THE MOVIE
最強のプレシャス
3229
平成ライダー劇場版は6作目を数える「仮面ライダーカブト」劇場版。
石田秀則監督作品のライダー映画では2作目。
「龍騎」でグダグダだった
タイムリープ系の話をうまくまとめた佳作。
ストーリーの軸を
TV版と違う荒廃した地球に、ゼクトと反対勢力(と言うよりレジスタンスレベル)のネオゼクトという二大勢力に中心に置き、ライダー同士の抗争とワームの奇襲という派手目な戦いを織り交ぜながら、判りやすく核心に迫っていく。最後に、禁断の技「時をかけるライダー」でTV版の設定に戻る
劇中、スターウォーズに似たシーンが多くあり、いい意味でおいしいとこ取りだなぁと言う感じはした。それがプラスになってるといいけど。
同時上映のボウケンジャーは、今まで見た戦隊モノ劇場版で初めて面白いと思った。
DVD付のパンフがきれい。
プルバックカー「激走!カブト」(「ボウケンジャー」とのどちらか)
★★★★
4/ テアトル梅田 時をかける少女
3228
久々のテアトル梅田。
筒井康隆の名作を劇場版「デジモン」を名作にした細田守監督作品。キャラデザインに貞本義行。
設定を現代に代え主人公の紺野真琴の叔母役にオリジナルの芳山和子が登場する。
現代に変更したおかげで今風な女子高生を生き生きと演じ、原田知世ver.の甘酸っぱい青春映画と違い、力いっぱい青春を悩み楽しむという感じ。
引きの絵が多いせいか、ちょっと作画が安定しないが、それを気にならないほどいい出来。
CGとの合成も良く出来てる。
製作が角川だから名作原田知世ver.の主題歌をちょっとでも流してくれればパーフェクトだったんだけどなぁ。
ミニクリアファイル(2種類中1種)
★★★★

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