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毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日、劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
感想(ネタバレは反転させています)
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2006年6月


30/ シネ・リーブル梅田 フーリガン
3220 Green Street/Hooligans/green street Hooligans
金曜会員割引デーで1000円観る。
ドイツ出身のレクシー・アレキサンダーという女流監督の作品。
有名な暴力熱血ファン、フーリガンと主人公との「生きていく」という道を前向きに示した内容。
主人公のイライジャと行動を共にするチャーリー・ハナムがブラピ系の男前でこれから人気が出そうな感じ。
暴力では何も解決しないけど、暴力でしか表現できない男たちの話。
★★★☆
24/ MOVIX京都 デスノート
前編
3219
藤原達也主演、金子修介監督作品。
同名のコミックを原作とした、前後編を1年で公開するという手法をとった2部作の前編。
コミックらしい荒唐無稽な設定を、「ガメラ」シリーズ等で培った特撮の知識でなんなくこなし、言うほど違和感なく仕上げた佳作。
わざわざ分けて公開しなくてもいいのにとは思うが、特撮の制作時間と、話題を考えるとしかたないのかと。
死神リュークのフルCGに微妙な違和感を感じなくもないが、まぁ及第点。
原作を考えるとちょっと展開が遅いかとも思うが、原作にない次回作に期待。
★★★★
24/ MOVIX京都 ウルトラヴァイオレット
3218 Ultraviolet
「リベリオン」から2作目のカート・ウィマー監督作品。
主演にエロアクション女優、ミラ・ジョボビッチ。
正直「リベリオン」となんら変わりない作り方。
1時間半もない上映時間が激しく長い。
最近の映画に多い説明過ぎるのもどうかと思うが、逆に説明しなさ過ぎるのもどうか?ついていけないよ。
★★
23/ TOHOプレックス トリック劇場版2
3217
最近八面六臂の活躍の堤幸彦監督作。
今回は、小技のギャグ満載の大味な脚本。前作と比べると、面白いがやはりTV枠を超えてない。
ギャグが80年代を狙ったらしく、笑える人は相当限定されてるようにも見える。
今回は、生瀬勝久の登場はカメオ状態で、その分展開が限定されてスラップスティック度が低い。これはある意味いいことかと思う。
これで最終作と銘打ってるが…最後のシーンで
「完」の横に小さく「かな」(多分)が入ってる(笑)。
★★★
17/ TOHOプレックス二条 インサイド・マン
3216 Inside Man
レイトショー価格で観る。
お気に入り監督スパイク・リーの最新作。初期の頃は黒人メインの話ばかりだったのが、丸くなったのか、したい事が増えたのか今作主人公は、常連デンゼル・ワシントンとクライブ・オーウエン、ジョデー・フォスター。
すごいスマートなクライムムービー。
相変わらずのNY舞台も気が利いてるし、脇役に大挙の有色人種もリーらしい。
★★★★
11/ TOHOプレックス二条 嫌われ松子の一生
3215
レイトショー価格で観る。
「beautiful sunday」「下妻物語」の中島哲也監督作品。
「キャシャーン」の紀里谷和明監督と似たフィルムを加工しまくった映像の今作。ただし、紀里谷監督が黒を基調にしているのに反し、中島監督はとことん露出オーバー気味に撮った上でフィルターを掛けて(CG処理かもしれない)ハイライトは限りなく白く、影には何かのグラデーションが付いているという状態で表現している。
アートっぽい絵に、業の深い物語と、全く相反する内容だが、それが「らしく」ていいのだと思う。
★★★★
11/ ホクテン座 ブギーマン
3214 Boogeyman
ぴあ割引当日券で観る。
サム・ライミらが作ったゴースト・ハウス・ピクチャーの栄えある1作目。
公開当時は全米1位という触れ込みだけど、実は2004年度の作品。ちょっと寝かせすぎ。
けど、劇場で観れてよかった。とそんな映画。
さすがの押さえどころがいい。怖がらせ方がうまい!!その上、敵キャラクターがいい!!またフィギュア化するでぇ、つーか観る側はそれ(キャラクターの魅力)を期待してるのよ。結局、親父とか、形のないものでは面白くないのよ(笑)
主人公のアメリカらしい男前振りもいい。
ちなみに監督は、スティーブン・ケイ。リンクを貼ってる公式サイトの工夫が面白い。
★★★☆
10/ TOHOプレックス オーメン
3213 THe Omen
リメイク流行中の最新作。
2006年6月6日世界同時公開と言う、そこまでするほどでもないかなぁ(笑)とか。
「エネミー・ライン」「飛べ!フェニックス」のジョン・ムーア監督作品。
出演は最近ステレオタイプの役が多い、リーヴ・シュレイバー。若いのにシェイクスピア劇に多数出演のジュリア・スタイルズ。久々で怪演ミア・ファロー、他にディビッド・シューリス、ピート・ポスルスウェイト、マイケル・ガンボンと名優揃い。
前作の呪いでの殺され方と違い、ちょっと派手目になってるところが見所かなぁ。けど、結局音系の驚かしで怖がらせてるのは間違い。
★★★
3/ MOVIX京都 トランスポーター2
3212 The Transporter 2
ベッソン製作脚本、「トランスポーター」s-thing個人の去年ベスト1「ダニー・ザ・ドッグ」のルイ・レテリエ監督作品。
正直限りなく5点に近い4.5点。
登場人物のすべてが個性的で、まるでバンドデシネを見ているよう。特に敵のブチキレ女、ケイト・ノタがすばらしい。
ストーリーも奇想天外でノンストップでありながらメインの子供が緩衝材になった感じでいいテンポ。
アクション性もs-thingに合ってすごい好き。消防ホースを使ったり、ジェットスキーを使ったり、アクロバット走行にとにかくいい。
という訳でベッソン×レテリエは、自分に合うかと。
★★★★☆
3/ MOVIX京都 花よりもなほ
3211
「誰も知らない」の是枝裕和監督作品。
先の作品と違いコメディタッチである今作はそれでも根底にゆったりと「人」の生き死にについての思わせる事を描いている。
それと、是枝さん、子役の扱いうまいねぇ。
出演者は、岡田准一、宮沢りえ、古田新太、香川照之、田畑智子、加瀬亮、他吉本芸人など、そうそうたるメンバー。非の打ち所がない。その上そのキャラクター全員が一瞬の出演ではなくちゃんと生きているのだ。
主人公と同じ長屋住まいの謎の間者は、実は赤穂浪士の一派だったり。
★★★★☆
2/ TOHOプレックス二条 夢駆ける馬ドリーマー
3210 Dreamer:Inspired by a True Story
「コーチ・カーター」など平凡だけど良質な脚本を書くジョン・ゲイティンズ初監督作品。
「バーシティ・ブルース」「コーチ・カーター」と今作もセミドキュメンタリーの脚本を執筆している。どうやら得意のようだ。またその平凡ではない現実のリアリティを残しつつドラマティックに仕上げる様子は見事にハマる。
つまり面白いのだ。すごく盛り上がるのだ。
主演のカート・ラッセルと親父役のクリス・クリストファーソンのそっくりさに感動したり、相変わらず達者な演技のダコタ・ファニング。名脇役のルイス・ガスマンなど。
やっぱこういう風なベタな展開が感動するよね。
★★★★★

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