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毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日、劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
感想(ネタバレは反転させています)
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2006年5月


28/ MOVIX京都 GOAL!
3209 Goal !
ワールドカップの今年、イベントのひとつのように三部作として映画化されたサッカームービー。
「ジャッジ・ドレッド」「ラストサマー2」など微妙な作品(笑)を撮っているダニー・キャノン監督作品。最近は、「CSI」シリーズのパイロット版を任されているとか。
メキシコ人である主人公の家族でのアメリカへの不法入国シーンから始まるところからさすがハリウッド映画と言う感じ。スケールが違う。もう波乱ありすぎ(笑)。特に
父の死が予想以上に大きい試練だと思ったのですが、ここで入れなくてもって感じ。
けど、先が見え見えでも、確実に這い上がってくる(映画ですからね)のが判ってても、いやぁ超感動ですよ。大泣きでしたよ。
こういうセンスを「チェケラッチョ!」とか「キャッチアウェーブ」が見習ってくれればなぁ。
主演はクノ・ベッカー。共演にスティーブン・ディレイ、ミリアム・コロン他地味な演技派が揃っている。
ゲストでベッカム、ジダン、ラウールが登場。
BGMもアメリカでの生活シーンではジプシーキング、イギリスに渡ってからはブリティッシュロックをメインに使うところなど行き届いている。
三部作ということで、3作目は今作と同じダニー・キャノンがメガホンを取るが、2作目は「蝋人形の館」のジャウム・コレット=セラがメガホンを取るという微妙ラインナップ。けど楽しみ。
★★★★★
26/ ナビオTOHOプレックス グッドナイト&グッドラック
3208 Good Night,and Good Luck.
ジョージ・クルーニー初監督作品。
冷戦激しき50年代のアメリカで「赤狩り」が横行していた時代の、その理不尽な体制に物申していたTV番組、そのクルーとキャスターの物語。
「赤狩り」が何かは、今まで何本か観た映画でも描かれていて知ってるけど、やっぱ全く興味のない素材です。それを一層強調するかのようなモノクロ映像と、BGMは劇中で歌われるブルース歌手の歌だけと言う地味さ。
そりゃぁ眠たくもなります。
テーマに賛同して出演してる主演のデビッド・ストラザーンと言い、ロバート・ダウニー・Jr.、フランク・ランジェラ、レイ・ワイズと名優揃いで観ていて楽しいけど、ここまで娯楽性を排するのはどうかと思う。
★★★
23/ 大阪厚生年金会館 ポセイドン
3207 Poseidon
試写会状 試写会に行ってきました。
海モノ(「Uボート」「パーフェクトストーム」)が得意なウォルフガング・ペーターゼン監督作品。
主演にジョッシュ・ルーカス、カート・ラッセル、リチャード・ドレイファス、エミー・ロッサム他。
正直、上映時間がもっと長いかと思った。と言うほど物足りない。けど、すばらしい特撮。
冒頭からじわりじわり核心(転覆)に近付いて行く恐怖を描いているのかと思ったら、もう早い早い。速攻津波に大転覆デザスターパニック。死屍累々。そこからも勢いが止まらず一気にクライマックス。カタルシスねぇぇぇぇぇ。けど、すごい特撮。
旧作「ポセイドン・アドベンチャー」の超豪華キャストを期待できない出演者陣。けど、見事な特撮。
そんな映画でした。
★★★☆
20/ MOVIX京都 ナイロビの蜂
3206 The Constant Gardener
原作は有名なスパイ小説を発表しているジョン・ル・カレ。監督は「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス。
主演にレイフ・ファインズとレイチェル・ワイズ。この作品でレイチェル・ワイズがオスカー助演女優賞を受賞している。
アフリカを舞台に薬品会社の不正人体実験を個人的に調査していた女性が偽装殺人される。その夫であり政府高官のジャスティンはその死の謎を解きはじめる。
すごい政治的でリアルな内容がすごい。レンチェル・ワイズの生妊婦ヌードもすごい。
メイレレスのリアル志向がいい方向に向かったフィクション。
★★★☆
20/ TOHOプレックス二条 ダ・ヴィンチ・コード
3205 The Da Vinci Code
s-thing生涯ベスト1の「スプラッシュ!」コンビの3作目。トム・ハンクス主演、ロン・ハワード監督作品。
フランスが舞台のため共演にフランスからオドレイ・トトゥ、ジャン・レノ、イギリスからはイアン・マッケラン、アルフレッド・モリナー、ポール・ベタニー。
サスペンスフルな気がするけどさほどサスペンスフルでもない、ダ・ヴィンチが重要かと言うと言うほど重要でもない。いや、映画としてはさすがロン・ハワードだけど、もっと面白くはなっただろうなぁと思える。
見所は、トム・ハンクスの痩せた状態と、オドレイ・トトゥの英語、最近すばらしい演技を披露してるポール・ベタニーというところか。
★★★☆
14/ MOVIX京都 陽気なギャングが地球を回す
3204
「パコダテ人」の前田哲監督作品。
主演に大沢たかお、鈴木京香、佐藤浩市。他に加藤ローサなど、個性派多数。
イマイチ使えない得意技を持つ4人の銀行強盗が、ホンモノの銀行強盗に金を奪われドタバタする話。
もっと面白くなるはずなのに、面白くない。
★★☆
14/ MOVIX京都 アンジェラ
3203 Angel-A
10年振りメガホンを取ったリュック・ベッソン監督作品。
ベッソンのお気に入り、有色人種の小男で右手首のないジャメル・ドゥブーズ、長身(180cm)金髪の大女のタイトルロールのリー・ラスムッセン主演のモノクロファンタジームービー。
偶然出会った2人がパリの街を縦横無尽に闊歩し、生きる意味を探してゆくと。ま、大げさだけどそういうことでしょう。当然恋愛にも発展するんだけど。
ここ何年かのベッソンのプロデュースする作品は、どちらかと言うとハリウッド色の強いヨーロピアンと言う感じだけど、この自分で監督した作品は、紛れもないヨーロピアンで微塵もアメリカンを感じない。
また、ヒロインのまがい物(天使)的位置も嘘で固めなかったし映画としてはすごくいい作品。
★★★
13/ TOHOプレックス二条 ピンクパンサー
3202 The Pink Panther
ブレイク・エドワーズ監督、ピーター・セラーズ主演のあまりに有名なスラップスティックコメディ「ピンクパンサー」シリーズのリメイク。
監督は、新鋭ショーン・レヴィ。主演は、大御所コメディアン、スティーブ・マーティン。共演にケヴィン・クライン、ジャン・レノ、ビヨンセ・ノウルズ、エミリー・モーティマ。
すばらしい演者の競演で抜け目のない出来。コメディってこんなに面白かったのかと言う出来。クライマックスは普通すぎてちょっと残念だけど。
主人公のジャック・クルーゾーの神業的なおっちょこちょいと思い込みがある意味プラスに転化してゆくという大筋。映画の中のエピソード的にはいいことなんだけど、プラス転化するたびに周りの人間を巻き込み恐怖におとしめて行くというセオリーが爆笑。
続編に大期待。
★★★☆
13/ TOHOプレックス二条 チェケラッチョ!
3201
ポイントで観る。
「チャンチアウェーブ」と比べると青春=苦悩、努力は感じられるが、どちらかと言うとコメディと言う趣の作り。
脚本監督は、最近流行りの女性、奏建日子、宮本理江子。主演は、名大根役者市原隼人、柄本明の息子柄本佑、平岡祐太。ヒロインは、井上真央(この子が超かわいい!!)と、大人になっちゃった伊藤歩。脇にガレッジセールとかKONISHIKIとか個性派揃い。
目的なく高校卒業を控えた主人公がラップで青春を謳歌する。判りやすい展開。けど、もっと苦労してもいいと思うんだけど。
沖縄弁とか、挿入歌のオレンジレンジが良い感じ。
★★★
12/ TOHOプレックス二条 アンダーワールド
エボリューション
3200 Underworld:Evolution
シリーズ2作目のドラキュラモノ。
監督は全作と同じレン・ワイズマン。
冒頭からかっ飛ばしのバンパイアアクションムービー。
完全な前作からの続編で、まるでTVスペシャルのようにプロローグの後に前作のダイジェストがあり、前作の面白みをしっかり伝えて本編開始。
前作より強力なアクションとSFXがいい。
新キャラデザインがパトリック・タトポロス(「ハリウッド版ゴジラ」「ピッチブラック」他)を担当し、いかにもなリアルクリーチャーが面白い。
ドラキュラというジャンルの正統な設定を受け継いだエンタテインメント作品。
★★★★
7/ TOHOプレックス二条 海猿 LIMIT OF LOVE
3199
ROBOT製作、羽住英一郎監督のTVドラマシリーズをはさんで2作目の劇場版。
劇場1作目で海保の潜水士になるまでの青春を、TVシリーズでベテランになるまでと恋愛を、そして最新作でその恋愛の行く末と映画らしいエンタテインメントに仕上がっている。
主演は全作通して伊藤英明、加藤あい。TVからのバディ、佐藤隆太、時任三郎。他に石黒賢など。
ストーリーは原作のフェリーの海難事故、沈没のシークエンスと、船内に取り残されたバディの救出のシークエンスをうまくまとめ、そこに主人公の結婚対して揺れ動く心情を描いている。
「逆境ナイン」も撮った羽住監督らしい、セオリー通りの展開が心地よい。そしてクライマックスの意外な展開。
もう何も言う事はない出来です。
★★★★☆
7/ MOVIX京都 キャッチアウェーブ
3198
DefTechが主題歌を歌っているのに激しく残念賞。
原作脚本が現役高校生の豊田和真。最近の若者はやはり「根性」とか、「耐える」とかって行動はないのか?
主演の一人が金八に出てた濱田岳。ヒロインの加藤ローサがかわいい。敵役の米軍基地の若者3人があまりの悪役ぶりに逆にほほえましい。サーフィン映画なんで坂口憲二が出るのは当然として、師匠役に「ウォーターボーイ」でも同じような役を演じていた竹中直人が怪演。
けど、なし崩し的なサーフィンへの興味とか、何の苦労もせずにクライマックスの波へ挑戦するとか、サーフィンに対するHOWTOモノに仕上がっているとか、どれもひどい出来。
期待してたのに残念でならない。
★★☆
4/ MOVIX京都 ニュー・ワールド
3197 The New World
鬼才、というか遅筆のテレンス・マリック監督の最新作。
ディズニーアニメの「ポカホンタス」と同じ話の実写化。
主演のカップルに、我らがコリン・ファレルとクオリアン・キルヒャー。共演にクリストファー・プラマー、デイビッド・シューリス、クリスチャン・ベールなど強力な布陣。
テレンス・マリックマジックが好きな人には、すごくいい作品でしょうね。けど、s-thingは、この甘美な映像美は言うほど求めてるものではないので、そこを差し引くともっと上映時間が短くなって、シェイプ出来るのでは?と激しく思ったりするわけです。
内容は、白人の勝手な侵略をいいように描いた白人至上主義的映画というところでしょうか。決して恋愛モノではなりません。
★★★☆
4/ MOVIX京都 RENT/レント
3196 Rent
80年代後半、NYのイースト・ヴィレッジの住む貧困にあえぐ若者達のミュージカル。
伝説の作家ジョナサン・ラーソンの遺作を、スティーブン・チョボスキーが脚本化、クリス・コロンバスが映像化。
エイズと貧困と恋愛にまみれた生活を送る8人の男女。マイノリティに降りかかる不幸。力強い歌が観ているだけで感動し打ち震える。
出演者は、ほとんどがオリジナル(初演)からのメンバーでこだわっている。
「シンシティ」でも活躍のロザリオ・ドーソンががんばってる。ま、ステレオタイプな役だけど。
★★★★☆
3/ MOVIX京都 小さき勇者たち〜ガメラ〜
3195
画像をクリック! ここまで面白いと思わなかった!!
「仮面ライダー」シリーズの田崎竜太監督作品。
主演に「この胸いっぱいの愛を」の富岡涼、その父親に津田寛治、その他には寺島進、田口トモロヲなど名バイプレイヤー続々と言う感じ。
脚本に龍居由佳里、音楽に上野洋子と女性を配した作りは従来の怪獣映画にない繊細な演出を生み、「怪獣映画」を求めていた人にすれば物足りないかもしれないけど、そのオリエンタルなサウンドとカタルシス満載の演出はすばらしい。
正直、ガメラ自体のデザイン(幼少時の陸ガメ状態も含め)はイマイチだが、敵怪獣ジーダスのデザインと動き、それに呼応するように動くガメラはすばらしく魅力的。
子供を出汁にするのは卑怯だが、これはそれを正確に狙ったすばらしい出来の怪獣映画に仕上がっていると思う。
★★★★★

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