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毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日、劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
感想(ネタバレは反転させています)
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2006年4月


23/ MOVIX京都 Vフォー・ヴェンデッタ
3194 V for Vendetta
ポイントで観る。
ジョエル・シルバー、ワチャウスキー兄弟という「マトリックス」シリーズの製作者プロデュース作品。
DCコミックの大人向けレーヴェル「ヴァーティゴコミック」のコミックを原作とするハリウッドでは、最近流行の図式。
監督は、「マトリックス」でB班を監督してたジェイムス・マクティーグ。
原作者であるアラン・ムーアはこれを観て激怒、クレジットからの名前の削除を求めたと言う経緯もあるが、原作を先に読んでないs-thingは意外と面白かった。
演出がちょっとくどいけど、まぁ、こんなものかと。
コミック原作とすると地味なくらいの設定が面白い。なんだかどこかの国のプロパガンダぽくて不安になってしまう。
舞台がイギリスなので自国の俳優が大挙。ハリウッドぽくなくていい。
★★★☆
22/ MOVIX京都 アイスエイジ2
3193 Ice Age 2:The Meltdown
「トイ・ストーリー」「シュレック」に続くシリーズ2作目のフルCGアニメ。
今回もベーシックなストーリー展開で安心鑑賞。途中から主人公達を付け狙う謎の恐竜はいらなかったけど。
しかし、この映画のスタジオ「ブルースカイ」はセンスのいいキャラデザインするなぁ、と。いや、えぐいデザインのもあるけど、おおむね間違ってないと思える。
恐竜ではなく、古生代の哺乳類をメインキャラクターにしたところも○。
しかし技術力はすごいね。サーベルタイガーとマンモスの毛の濡れ方が違ったり、緻密な手書きのような大津波で、違和感なくアニメーションさせてたり。
★★★☆
21/ TOHOプレックス二条 プロデューサーズ
3192 The Producers
トニー賞12部門受賞のブロードウェイミュージカルの名作の映画化。
メル・ブルックス原作脚本製作、スーザン・ストローマン監督、ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ウマ・サーマン主演の超コメディミュージカル。
と言うか、キチガイのオンパレード映画と言った方が早い。
ライナスのように毛布が心の拠り所の会計士、ナチキチガイの脚本家、テンション高すぎるゲイの演出家カップル、スウェーデン語しかまともの喋れない主演女優と言う感じ。
もう爆笑に次ぐ爆笑。ほとんど下ネタに走らなかったのがすごい。
★★★★☆
15/ MOVIX京都 ヒストリー・オブ・バイオレンス
3191 A History of Violence
レイトショー価格で観る。
原作は、ヴァーティゴレーベルのDCコミック。つまり最近流行のコミック原作の実写化。それを奇才ディビッド・クローネンバーグが映像化。
主演のヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、クローネンバーグ常連のウィリアム・ハートなど。
すごいすごい。原作もバイオレンス度高いけど、映画の限られた中でのバイオレンスの出来のすごさ(すばらしさ)は秀逸。
さすがのクローネンバーグと言うところ。
★★★★☆
15/ 京都シネマ 寝ずの番
3190
マキノ雅彦初監督作品。で誰かと思ったら、津川雅彦の監督名だそうで、マキノと言うのは彼の祖父、叔父が使っていたマキノ省三、マキノ雅弘を引き継いだ名前だそうで。
題材は中島らもの短編小説。ある上方落語家の臨終から話が始まる。
もう面白い、面白いのに涙が止まらない。すばらしい映画。
落語的展開かと思いきや、実はお座敷芸。もう下世話な下ネタの応酬。「おソソ」から始まって「ちんこ」「まんこ」「ちんちん」の乱れ打ち(笑)。とにかくすごい。これはTVでは掛けられない。
主演の中井貴一、木村佳乃他豪華キャスト全員下ネタ連呼もすごい。
あ〜、箱でこそ観るすばらしい映画の誕生です。
★★★★★
15/ 京都シネマ リバティーン
3189 The Libertine
マルコビッチが製作にかかわりローレンス・ダンモア監督の17世紀に生きた、ジョン・ウィルモットの生涯を描いた実話を元にした映画。
主演のジョニデが惚れ込んだだけあって、人生後半のアル中で梅毒にやられ、鼻が落ち、ただれまくった元美形で失禁する姿は彼以外無理としか言えない。
主演のジョニデにマルコビッチ、サマンサ・モートン(「マイノリティ・リポート」「イン・アメリカ」)、ロザムンド・パイク(「プライドと偏見」「DOOM」)など、結構いい役者が揃ってる。
しかし、緩すぎる演出が退屈極まりなかった。
★★
14/ TOHOプレックス二条 立喰師列伝
3188
押井守監督最新作は、実写だとか言ってその実、使い古された板ポリゴンに実写を貼り付けた紙芝居的表現のアニメだと思い知らされる。
いやぁ、相変わらずの自己陶酔振りには参る。自分の好きな犬と立ち食いの話で金を取ろうって言うんだからたいした肝ですよ彼は。ま、今までも人前でせんずりしても気にならなかった人ですから、この程度なんとも思ってないんでしょう。
とにかく、脚本がうざい。激しくうざい。今時80年代のヲタ会話的わざと小難しい言い回しを並び立てて表現する方法はないだろう。誰に向けた脚本なんだ。商業映画とは一般大衆に向けたモノではないのか。その誰にもヒットしない、いやヲタにのみヒットするような作り方で収益が上がるとでも思っているのか。
出演者も、身内ばかりで全く売りのないメンツ。河森正治、樋口真じ、鈴木敏夫(ジブリのプロデューサー)、川井憲次(兼サントラ)、寺田克也。とか。
あ〜小さい映画。
★★
8/ MOVIX京都 大統領のカウントダウン
3187 Countdown
レイトショー価格で鑑賞。
ロシアのアクション映画。
中東にそそのかされたチェチェンのテロリストがロシアで武装しホールの家族200人を人質にする。
と言うのが根底に、チェチェンの要人によるロシア政府の転覆と、そそのかした派手なテロ行動で隠れて奪ったプルトニウムのカプセルをヨーロッパに撒こうとする中東の組織というのが絡んでくる。が言うほど絡んでなく素直にひとつずつクリアしていく感じは、ちょっと演出不足。けど、その無骨さは悪くない。
主演陣のもっさりした感じはハリウッドになく、感じとしてはエメリア・エンコ・ヒョードルと言う感じ。
ロシアらしい先頭兵器も多数登場。戦闘ヘリハインド、装甲車、戦闘機フランカーなど。
★★★☆
8/ MOVIX京都 ファイヤーウォール
3186 Firewall
イギリスのリチャード・ロンクレイン監督作品。
主演にハリソン・フォードを迎え、共演にバージニア・マドセン、ポール・ベタニー。
普通の2児の父と言っても結構とうの経ったおっさんだけど、そのセキュリティプログラマーのおっさんが家族ぐるみで狙われ、会社の顧客の預貯金を改ざんして犯人の口座に合計1億ドル振り込むよう迫られる。
家族を人質にとられたおっさんの果敢なる抵抗が結果成功し普通のハッピーエンドを迎える。
とりあえずハリソン君のアクションがダメダメ。おっさんの域を超えず、なおかつダルダル。もうアクション映画なんて出なくていいよ。すでに「インディ4」撮り始めてるけど…。
★★☆
7/ TOHOプレックス二条 ナイトウォッチ
3185 Nochinol Dozor
レイトショー価格で鑑賞。
ロシアのファンタジーアクション。
ティムール・ベクマンベトル監督、コンスタンチン・ハベンスキー主演。と言っても全く知らない面子。
2004年製作の3部作で以下「デイウォッチ」「ダストウォッチ」と続く。
ロシアらしい地味な出演者がリアル。特撮の手法は、「マトリックス」などのCGを効果的に使ったものと同じで、新鮮味はないが分かりやすいストーリーと、カイル・クーパー張りの絵コンテがすごく楽しい。ハリウッド仕様のフィルムなのか英語字幕が全編付いているんだけど、その字幕自体が色が付いたり消し飛んだりと面白い。
善と悪を光と闇で表現してるのかと思いきや、必ずしもそうではないと言う描き方もいい。
続編が楽しみな1本。
★★★★
1/ MOVIX京都 DOOM ドゥーム
3184 DOOM
ロミオ・マスト・ダイ」「ブラックダイアモンド」のアンジェイ・バートコウィアック監督作品。
ザ・ロック、カール・アーバン(「LOTR/二つの塔」「同/王の帰還」)、ロザムンド・パイク(「007/ダイ・アナザー・デイ」)主演のSFホラー。
原作は有名なゲーム。メリケンでは人気の一人称視点のシューティングゲームがベースになっている。しかし、全く同じスタイルのゲームが原作の「ハウス・オブ・ザ・デッド」と雲泥の差の面白さ。
とにかく脚本がいい。画面が少し暗いがその見えない恐怖をうまく利用し着ぐるみの安っぽさを払拭、どんでん返しもあり、吊りにCGに有効的な使用法により十分楽しめる。
火星とのワームホールを見つけた人類が、火星の遺跡調査をしている最中異変が起こり、隔離された研究員の生死が分からなくなる。それを調査する為にRRTS(緊急対応戦略部隊)が送り込まれ謎を武力で解き始める。
遺伝子、ミュータントとありきたりな題材ながらホラー要素でパワー全開と言ったところ。
主人公の遺伝子制御で主人公視点に変わってからのDOOM状態が、また心地いい。
ファンでなくても十分楽しめる一品。
★★★★
1/ OS劇場 THE MYTH
神話
3183 The Myth
久々にジャッキーのNGシーンEDの映画を観ました。
いやぁ、面白くない。実に面白くない。
中国人の傲慢を絵に描いたような脚本で、それを阻止する正義がジャッキー。
現代のジャッキーが意識を失っている時に見る世界が、紀元前の中国に自分が武将になって韓国からの王女を無事政略結婚させるための護衛をしていたりする。現代のジャッキーは、過去のジャッキーの使っていた剣なんかを発掘(盗掘)する事によって、よりシンクロニシティが上がり、その接点を見つけ出す…。
と、まるで「王家の紋章」(笑)。
アクションも緩いし、ストーリーの必要性が感じられない。
★★☆

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