monthlymovielog

毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日、劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
感想(ネタバレは反転させるようにしています)
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2005年12月


31/ MOVIX京都 ディック&ジェーン
復讐は最高!
3131 Fun with Dick and Jane
今年最後は、ジム・キャリー製作、主演のコメディ。
今年最後にふさわしい可もなく不可もない、いい感じのハリウッドムービーです。
ベースになってるのは不当解雇。それによって起こる悲喜劇。それをジム・キャリーらしい、顔面体当たりコメディで描いています。
懐かしのユーリズミックスや、スティクスの楽曲がサントラに有効的に使われ、さすが。
良質なコメディに仕上がっています。
★★★☆
30/ TOHOプレックス二条 ロード・オブ・ウォー
3130 Lord of War
副題に「史上最強の武器商人と呼ばれた男」。
「ガタカ」「トゥルーマン・ショー」のアンドリュー・ニコル監督作品。
実話を基にしてるだけに、救いのないリアルな展開。後半の厳しさは、辛くなってしまう。
そのリアリティがすごい。
ウクライナからの移民の主人公は、仕事に興味がわかず、道向かいのロシア人のレストランで会ったロシアンマフィアの抗争を目の当たりにして、コレだと気付く。そこから一途に武器商人。
それが何をもたらすかも考えずに。
主演のニコラス・ケイジの演技は言うことなく、その弟役のジャレット・レトがいい。
★★★☆
30/ TOHOプレックス二条 SAYURI
プレミアシート
3129 Memoirs of a Geisha
TOHOプレックスのポイントで観る。劇場は、プレミアシートだけど価格は普通。
スピルバーグ製作、ロブ・マーシャル監督作品。原題は「Memory og GEISYA」直訳で芸者の思い出…。ダサッ。
アジア系ハリウッドスターに、日本から厳選された名優勢ぞろいの豪華布陣。主演のチャン・ツィイー、コン・リー、ミッシェル・ヨー、ケリー・ヒロユキ・タガワ、マコ、工藤夕貴、役所広司、渡辺謙、桃井かおり、カメオに舞の海と言う感じ。
微妙に中国ぽいセットがあったり、日本語と英語がテレコだったり、いかにもハリウッドぽい。いや、ハリウッド映画か(笑)。
ストーリーは、判りやすい展開。ので、楽しみはスターの競演。今回は、コン・リーと桃井かおりの勝ち。特にコン・リーの体当たり演技は見事。それだけでも価値がある、というもの。
製作にドリームワークス、アンブリン、スパイグラス・エンタテインメント。配給にブエナビスタ、コロンビア、松竹という混成部隊。
★★★
29/ テアトル梅田 東京ゾンビ
3128
花くまゆうさく原作という今月だけでコミック原作の映画化は3本目。萌芽は特に多いですね。昔から根付いてますからね、コミックの位置が必ずしも子供向けでないと。
監督脚本は佐藤佐吉。
原作は読んでないから判らないけど、こんなに緩いんですか?
ホラーと言うジャンルの緊張感をわざわざ潰して、じゃぁコメディかと言うと全然笑えないし。下ネタも微妙だし、全部中途半端なんだよね。
★★☆
28/ ホクテン座 シルバー・ホーク
3127 飛鷹
ミッシェル・ヨーの独壇場的香港アクションムービー。
「東京攻略」のジングル・マ監督作品。
共演に岩城晃一に、ルーク・ゴス、ロケ地に東京と豪華に見えます。(見えるだけですが)
s-thingの最大の関心は、主人公の駆る高性能マシンBMW F650CSスカーバー。すごいすごい。前ウインカー部が多機能アタッチメントになっていて強力磁石バーや、ミサイルランチャーを取り付けられる。腕時計型の遠隔コントロール装置で、自立走行可能。
★★★☆
25/ MOVIX京都 チキン・リトル
3126 Chicken Little
ディズニー初のフルCGアニメだそうです。腐った映画「ダイナソー」は??と思ったら、あれ背景実写映像だそうです。ちなみに最近のバカ売れ状態のディズニー印のCGアニメはピクサーの作品です。ゆえに初だということでした。
オリジナルかと思いきや、英語圏では有名な寓話を題材にしているそうで、動物の住む世界で唐突に宇宙人が出てくるのも、原作を考えるとまぁ普通の事のようです。
とにかく、ディズニーアニメのセオリーをオープニングから見せて、一応そこのシーンではディズニーらしさを崩すという演出をしてますが、崩れてません。本編のそこここにディズニークラシックらしくミュージカルシーンがちりばめられてますが、やっぱ浮いてます。わざわざこんな演出しなくていいのに。
脇役の動物がかわいくないのもちょっと気になったり。
とりあえずチキン・リトルとそのとうちゃん、ハリネズミがちょ〜かわいいので許す。
★★★☆
24/ MOVIX京都 男たちの大和
YAMATO
3125
佐藤純彌監督作品。と観終わって知って、あ〜なるほど、な演出。
なぜか画像が東映の往年の色そのままなのだ。すごいことだと思う。
ストーリーは、実録シーンと、現代シーンと、過去(思い出)のシーンのテレコ。
正直実録シーンは必要ない。それに併せたナレーションも多用され、現実だったと無理やり実感させられる気分。
それでなくとも後半、負け戦しかしてないから悲惨まくりなのに、こんなフィクション常人では考えられんよ。
という訳で、映画的演出シーンは、悪くはない。当然泣かすための映画だから、泣かそう泣かそうとしてるのが判るけど、それも心地よい。戦争映画では多いくらいの女優が出ていて、特に蒼井優の存在は特筆。
戦艦大和の巨大さと、その多機能さを実感できる映画。
★★★☆
23/ TOHOプレックス二条 キング・コング
3124 King Kong
星は満点で5個ですが、この映画にはもう1個あげてもいいくらい。つまり早くも2006年の1位決定!かも。
それくらい、すごい!!!
ヲタク監督ピージャクの思い描いていた「LOTR」の次回作を、自分のプロダクションを存分に使って演出した。古典ともいえるモンスター映画「キング・コング」の完全リメイク。
その完全リメイクという触れ込みが、最大の売りで言えば、荒唐無稽な世界も許されると言う事か。
とにかく一番の「売り」はカメラワーク。こんなカメラワーク見たことない!!
逃げる雷竜に追いつかれて足の間を走る人間。その彼らを駆り立てるのは狩人ラプター。そいつも人間の存在に気付くと、雷竜だけではなく人間にも毒牙を伸ばす。三つ巴の大移動を、カメラは足の間を、左右前後に行ったり来たりするのだ。また、最大の見せ場のひとつVレックス3頭とコングの死闘。同じように縦横無尽のカメラは、縦軸も気にしない。墜落するVレックスと人間とコング。蔦の張り巡った谷間を蔦に絡まりながら、重力に任せた死闘。
また、スカルアイランドに登場する異形の生物が魅力的なのだ。前作(33年版)のイメージを尊重した恐竜の古臭いデザイン。無尽に現れる巨大昆虫。巨大血吸いハダカコウモリ。何より主役のコングのそのCGを感じさせない躍動感は感服。正直「スターウォーズ」が○○に見える。
役者も、微妙に有名人を使うことで出張りすぎず、引きすぎないいい感じ。ナオミ・ワッツにジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、ジェイミー・ベル(「リトル・ダンサー」)、そしてアンディ・サーキスが「LOTR」のゴクリに続き、コングのアクターをし、なおかつ役者としても出演している。
文句なしの名作。
★★★★★and more
23/ TOHOプレックス二条 Mr.&Mrs.スミス
3123 Mr. & Mrs. Smith
TOHOプレックスのポイントで観る。
すばらしい脚本の勝利!こういうのを観るとハリウッドを好きになるね。
「ボーン・アイデンティティ」「ボーン・スプレマシー」(製作のみ)のダグ・リーマン監督作品。
主演は、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー。あまりに平凡な名前のジョンとジョーンのスミス夫妻。しかしその平凡な名前の裏に、それぞれの本職「暗殺者」が隠れている。
コメディタッチで進んでゆくストーリーは、軽妙でスタイリッシュ。そのスタイリッシュさが憎い。
クライマックスの盛り上がり具合も二転三転してドキドキするわ、笑えるわ、ちょっと感動するわ、と言う感じ。
★★★★☆
22/ テアトル梅田 惑星大怪獣ネガドン
3122
上映時間30分の為入場料は800円。
原作・脚本・監督を粟津順が担当したフルCG短編アニメ映画。
着眼点がよく、昭和中期の画質と空想科学力を再現し、30分という短編のなかでひねらずしっかりした起承転結で描いているので面白い。
あえて問題点を挙げるなら、レンダリング時のレイトが低すぎて、モアレが出まくり、また効果類もそれに追従する程度の質でプロとは思えない出来、と言うところ。と言っても元々自主制作なんだから仕方ないだろうと言うところで決着するんですけどね。
★★★
18/ TOHOプレックス二条 ブラック・ジャック
ふたりの黒い医者
Dr.ピノコの森の冒険
3121
「Dr.ピノコ〜」が先。原作手塚治虫が描きたかった世界がうまく表現されてて、これはいい!!コレだけなら★4個です。
ユニコを使ってファンタジー色を強くし、夢オチでなくしているのいい。
作画も気合入りまくりですごくいい。
で本編である「ブラック・ジャック」ですが…、ストーリーはいかにも劇場用で悪くはないのですが、作画がサイアク。
杉野さん、もうだめですか?
★★★
18/ TOHOプレックス二条 超星艦隊セイザーX
戦え!星の戦士たち
昆虫王者ムシキング
グレイテストチャンピオンへの道
3120
「ムシキング」が先。もう子供騙しの脚本に目が開いてられません。って子供騙し向けか。
「セイザーX」。今までのシリーズ3本をまとめて出したのはいいけど、なんかもったいない演出。
轟天号とかいかにも「東宝」らしさを前面に出してるけど…。パチ感は否めない。
★★★
17/ MOVIX京都 エンパイア・オブ・ザ・ウルフ
3119 L'empire des loups
MOVIXのポイントで観る。
有名らしい「狼の帝国」を原作にしたサスペンス。
大富豪夫人の失踪事件と、不法入国者の連続猟奇殺人が交わった時、真実が明かされるという感じ。
フランス映画らしい、ノリのいいサントラと、荒いアクション、ホラー色の強い刑事モノという売れる要素満載の映画。
ジャン・レノ主演もいい感じ。
★★★☆
11/ ナビオTOHOプレックス ミート・ザ・ペアレンツ2
3118 Meet the Fockers
前作「ミート・ザ・ペアレンツ」の続編。今回は、堅物元CIA親父の信頼をとりあえず得た主人公が、彼女の家族と一緒に主人公の家族に会いに行くと言う話。
監督は、ジェイ・ローチ。
出演陣は、前作からのロバート・デ・ニーロ、ベン・アフレックに、ダスティン・ホフマン、バーブラ・ストライザンド。
下ネタコメディぶりもハリウッドらしくていいかも。
デ・ニーロの飼い猫がしっかり演技しててかわいい事この上ない。
★★★
10/ MOVIX京都 ザスーラ
3117 Zathura
「ジュマンジ」の続編。と言っても正統な続編ではなく、同じストーリーの別設定。
父親役にチム・ロビンスが出てるのが、意外。と思ったら色々しがらみっぽい関係で出てみたいと思ったようで。
とにかく、前作から格段に上がった特撮技術が見事にマッチしたお子様向けSF。
劇中に登場するロボットの声が、ヨーダと同じフランク・オズだった(笑)。
★★★
4/ 京都シネマ ビューティフル・ボーイ
3116 Beautiful Boxer
タイ映画。エカチャイ・ウアクロンタムの初監督長編。
実話をベースにした性同一性障害のムエタイ選手の青春を描いている。
コメディかと思ってると、いい意味で裏切られる。クライマックスは感動まくり。
主人公のアッサニー・スワンが友達にそっくりで(笑)ヘンな感情移入したり。
格闘技に全く興味なく、映画の予習もせずに行ったら、クライマックス戦は東京ドームで、対戦相手は女子プロの井上京子。実際にも本人と対戦し話題になってたらしい。その様子もリアリティがあっていい。
★★★★
3/ TOHOプレックス二条 ALWAYS
三丁目の夕日
3115
大好きROBOT製作、「ジュブナイル」「リターナー」に続く山崎貴監督3作目。
元々特撮畑だった監督の今作の見所は、昭和初期の東京下町の世界。建築中の東京タワーなんか目じゃない、全編特撮まくりの傑作。冒頭のゴム飛行機の飛翔から感動の連続です。
町には野良犬が普通に闊歩し、家々の門は開きっぱなし。三種の神器と言われる洗濯機、冷蔵庫、テレビの普及など。
s-thingの懐かしいと思える前の世代の話で、人情と根性で生きてきた人々が元気に動き回ってます。
ツボを押さえた泣かせ脚本が、観客全員白旗状態。
★★★★☆

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