monthlymovielog

毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日、劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
感想(ネタバレは反転させるようにしています)
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2005年7月


/31 シネ・リーブル梅田 チーム★アメリカ ワールドポリス
3060 Team America:World Police
パンフの制作までしてない低価格宣伝のトレイ・パーク監督作品。
今作は2Dアニメではなく、パペットそれも吊り人形(サンダーバードなど)を使っての風刺風刺のバカ映画。
相変わらずホモネタ、ゲロ、生本番(と言っても人形なのでそのまんまでもOKなんですけど、そのまんまはどうかとは思ったり)と何でもあり。
とまぁ、手法を変えてもエログロは同じという仕組み。
なんだろ。緩〜いんだよね。演出が。もっとキビキビすればもっと面白くなるのになぁ、と。
★★★
/31 MOVIX京都 亡国のイージス
3059
坂本順治監督初のビッグバジェット作品。
正直こんな作品を撮りたいとは思わないだろうなぁと思ってたらやっぱ雇われ監督でした。
じゃあその雇われ具合はどうかと言うと、それがもうよく出来てますよ。さすがですよ。
感じで言うと「KT」に近い絵かな。それでもあんなに濃くないから観やすいです。特撮具合も監督の納得する程度の量なんでしょうね、あれは。どちらかと言うと人間描写を深く描いていると感じました。と言っても台詞やなんかで描写は時間的に無理なんで演技で見せてますよ。すごいですよ。
中井貴一の目線。寺尾聰の目線。すごくいいです。
イージス艦と護衛艦の攻防のリアリティ、ホンモノの戦闘とはこんなに簡単に決まるんだろうなぁと思わせるすごさ。
ミキサー、編集、サントラをハリウッドから向かえたのも正解に思える。
★★★★
/24 MOVIX京都 アイランド
3058 The Island
正直ここまで面白いとは思わなかった。とにかくハードSF。とにかくスーパーエンタテインメント。
監督のマイケル・ベイがブラッカイマーから離れて監督したり、ユアン・マクレガーや、スカーレット・ヨハンソンという気難しい役者が主演するというは、これがすばらしい脚本だからだろう。
まぁ、基本は予告とかでも言ってる通りクローンの主演が自分探し、みたいな話なんだけど。
SWシリーズのクローンと違い、
検体と同じ状況(年齢)でしかし完全健康体を作り、パーツを移植したり、子供を生ませたりするために育てるのだ。しかも健康体にするために植物人間状態が原則を破り、隔離してサブリミナルや様々な精神コントロールを行って15歳までの知識しか与えず、外界は汚染され、汚染を免れた「アイランド」に行ける者のみ脱出できるという状況を与え育てているのだ。
しかし、
細胞が覚えているオリジナルの環境をクローンが表面化したことによって、自分は何をしているのか、ここは何処かを問いただすべく行動し始めるのだ。
徐々に明かされていく事実。そこにまつわる超アクションシーン。微妙に現代と未来を併せたデザインのマシン類。
すげクール。
冒頭とラストシーンの「ブレードランナー」を思わせる出来のよさは万歳三唱。
PS:劇中で主人公がヴァーチャルゲームをするんだけど、背景にモロ「X-BOX」が(笑)他にもそこここにマイクロソフトな登録商標アイテムが…(笑)
★★★★☆
/24 MOVIX京都 鋼の錬金術師
シャンバラを往く者
3057
TVシリーズからのブローアップじゃない完全新作というか、完全続編として製作された劇場版。
さすがの画力は言うまでもないが、なぜか乗り切れない。
TVサイズなのだ。
いや、盛り上がらないことはないけどイマイチ勢いがないなぁ。って感じ。
★★★
/18 御堂会館 妖怪大戦争
試写会
3056
水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきが結成したプロデュースチーム「怪」が原案に参加。
脚本、監督を三池崇史。
三池作品で久々のスーパーヒット。
面白い、特撮の出来の良さ、脚本の柔軟性、ギャグの面白さ。どれもがすごい。
出演者の豪華さもいい。
途中、えらい大風呂敷を広げるからどう収集つけるのかと思ったら、まぁ小技の利いた展開に。
こう来てこう来るか、と言う感じ。
左図は、入場者プレゼント、「よつんばいぴろー」
★★★★
/17 MOVIX京都 姑獲鳥の夏
3055
京極夏彦のデビュー作らしいです。その小説の映像化。映像化するのは鬼才、実相寺昭雄。
えー正直、面白くないです。
WOWOWでよく映像化してますが、まぁまぁの出来。それよりよくない。
何が悪いか、思うのは「HINOKIO」の逆です。あまりに自分のスタイルを貫きすぎ実相寺監督。
幻惑のシーンで今時セロファン的な演出はないと思う。カメラをぐるぐる回したり、魚眼にしたりと「らしさ」が出てるのはいいけど、それ以上の事をしないと。映画なんだから。もう古過ぎます。その演出。その上、思わせぶりなイメージシーン多すぎ。だらけます。
せっかく堤真一に永瀬正敏、原田知世、田中麗奈といい布陣なのに。
★★
/17 MOVIX京都 フライ、ダディ、フライ
3054
金城一紀原作脚本、メジャー話題作としてはコレが初と言ってもいい成島出監督作品。
さすが「GO」を書いただけはある。
微妙に気になるところはあるが、すばらしい出来の青春モノに仕上がっている。
デヴュー小説以来登場の「ザ・ゾンビーズ」の大活躍、岡田君の演技、須藤元気の仇役らしい演技など演者に魅力あり。
★★★★
/16 梅田シネ・リーブル 逆境ナイン
3053
ROBOT製作、島本和彦原作のある意味SFな青春スポコン(?)モノ。
主演の玉山鉄二のあまりのマンガっぽいしぐさ、顔つきに感動すら覚える。
面白さは原作を読んでなくてもOK。
★★★☆
/10 TOHOプレックス STARWARS Episode3
シスの復讐

DLP上映版
やっと本上映開始の「シスの復讐」です。
先々行、先行と盛り上がってたので、まぁある程度の収まりはあるかと思ってたら、梅田だからか、もうそれはすごい人人。
中高生の若者が多かったのも今までと少し違う。マニアとかヲタとか思い入れのある30代以上の人はとりあえず先行までに観てしまってこういう布陣になったのかもしれない。
とにかく4回目でやっとのDLP版。フィルム版と比べて何処が違うかとかはよく判らないけど、とりあえず画像の鮮明さは確かです。けどディジタライズされてるから字幕がすべてドットなんですよね。そのドットが鮮明に見えるんですよね。ま、元々ないものなんでこれで内容が変わるわけではないんだけど、縦書きのドット文字は中心揃いなのにガタガタ。ドットと併せてやっぱ気になる。
リンク先はDLP上映館一覧。
★★★★
/9 MOVIX京都 HINOKIO
3052
秋山貴彦の初監督作品。元々VFX監督として「河童」や「ACRI」を手がけてはいるが、原案、共同脚本までしてるのは初。
確かにVFXは邦画随一の出来。しかし、それを見せたいだけの脚本にうんざり。というかどうしようもない。
主人公が小学生なので、中心は学校の話。それが当然。で学校内での話が進む。イジメに不良、初恋と色々あるのにすべて中途半端。すべて事は起こるけど、その正統な結末がない。
例えばヒノキオに万引させる悪ガキ3人組。平然と箱ごと盗むヒノキオ。店員が気付き、3人組は逃げるけど、誰も追いかけてこない。結局そのまま盗んだもので釣りしたりする。これは何?日常茶飯事??
とにかくすべてのシチュエーションがそれ。最後の最後に泣かせるけど、それもそれまでの仕打ちにイマイチ感満載。
★★☆
/9 京都シネマ イン・ザ・プール
3051
精神科医伊良部一郎役の松尾スズキ主演、三木聡監督作品。
原作は有名らしいですが、イマイチゆる〜い設定が面白みを半減している。
主演伊良部の精神医のトンデモ治療を中心に話が進んで行くものとばかり思っていたら単なる偏執狂達のモブドラマ。
★★★
/8 梅田ピカデリー バットマン・ ビギンズ
2度目のバットマン・ビギンズは、会社の先輩に誘われ招待券で行く事に。
劇場は梅田ピカデリー。席の列幅が狭いのでイマイチ乗り切れない劇場だったので、シネコン形式になったシネマ1(最上階のピカデリー最大劇場)は久々だったので結構新鮮。
シネコンらしくエレベーターを出たらすぐロビーにに変更され、カーペットも色彩豊かなものに変更、狭いエントランスを出来るだけ広く見せている。劇場内の席の配置は残念ながら階段状なので変更できないけど、シートもきれいになって座り心地もよくまぁ、及第点。何よりよかったのが音響設備。さすがのシネマ1だけあって、重低音の響き方が尋常じゃなかった。
★★★★☆
/4 MOVIX京都 ダニー・ザ・ドッグ
3050 Danny the Dog
今年3本目の満点それも洋画初。
やっぱベッソンはすごい。なんやこのツボを押さえまくった脚本は!!
主演は「キス・オブ・ザ・ドラゴン」についで2度目のジェット・リー。共演に正面から叩き込むような演技を魅せてくれるボブ・ホスキンス、一歩引いた名演のモーガン・フリーマン。
ジェット・リーのアクションのすばらしさもさることながら、あの眼差しの無垢さ、しぐさのやさしさは見ているだけで涙が出る。
殺人兵器として育てられた男の自我に目覚めて行く様子がいい。
しかし、彼(ベッソン)はミクスチャーが好きですよね。今回も3色(アジアン、アフリカン、コーカシアン)共を満遍なく出し、愛さえ感じる配置。その上監督脚本はフランス、製作はアメリカとフランス、舞台はイギリス。
もう思った通りのラストに感動してしまった。ここまでストレートにいい話はない。
ちなみにサントラも最高!
★★★★★
/4 MOVIX京都 ザ・リング2
3049 The Ring Two
本家のアンパンフェイス中田監督が撮ったハリウッド版「リング」の続編。
冒頭から変なイメージシーンをやるなぁ、と思ったらあらあらな展開で、ホラーの枠を超えた感動モノに仕上がってますよ。
ダメですよ。
本家で見せた「見るだけで死ぬビデオ」の意味を取り違えだして、結局アメリカン人の大好きな母性愛で戦う様とか、
井戸を閉めれば幽霊は出て来れないとか、えらく弱腰の貞子(ハリウッド版はサマラ)さんになってます。
理不尽さが皆無じゃだめでしょう。
個人的に気に入ったのは、死体の歪んだ顔を、尊敬するリック・ベイカー様が担当されている(その造形はまるで「遊星よりの物体X」)のと、サマラが井戸を登る動きが人間ではありえない動作をするので怖い、というところか。
そうそう主人公の息子のかわいげのなさには吐き気がするほどでした。
★★
/2 TOHOプレックス二条 スターウォーズエピソードV
シスの復讐

THXシステム版
3度目の「ROTS」は、京都の最新映画館TOHOプレックス二条にて。
え〜正直、ドラマ部分寝まくりました。疲れてたのね。で、またルーカスのカメオ出演シーン見逃したり。
とにかく、今回は新しい映画館の味を確かめるのが先決と言い訳をして。
このシネコン最大の劇場ではないんですよね、シアター1。けど、THXシステム導入で新しいスピーカーシステム採用の劇場なんでどうかと思ってたら…、これがすごい。この音響はナビオTOHOプレックスにも勝ってます。ものすごい重低音と再現力。細部まで気を使って作られた「SWE3」らしい音の情報量の多さも見事。それを感じられるというのに幸せを感じました。観終わった後の両隣の盛り上がり方にも感動したり。
タイトルからのリンクはアメリカの公式サイトです。
★★★★
/1 TOHOプレックス 宇宙戦争
3048 War of the Worlds
この夏「SWE3」と二分すると言われているトム・クルーズで味付けしたスピルバーグ印超大作映画。
で、どうだったか。はっきり言って残念賞。
原作と言うか、前作と言うか、とにかくオチが同じなんですね。60年代とかの当時ならストーリー展開も面白く見れたでしょう。しかし現代は2000年OVER。ちょっとこれじゃぁ、期待させられた分マイナスも大きいですよ。「SF(サイエンス・フィクション)」と言うジャンルにすればこういう展開はアリだと思うけどね。
主人公家族3人のそれぞれのエゴが鼻につくし、あまりの幸運にちょっとしらけたり。
個人的にいいと思ったのは、やっぱ特撮。これはすばらしい。
3本足の敵(乗り物からエイリアンまで)のリアリティと存在感はすばらしいです。デザインは、乗り物は前作のつるっとしたデザインの方がいいかなぁ。エイリアンもありがちなID4ぽいし(けどかわいいから好きです)。
映画の日でプレミアムシートを無料で座って観れたのがOK。
★★★

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