monthlymovielog

毎月のベストテンとmovielogを統合しました。
ここでは観た作品すべての感想を書いてゆこうかと…

観た日、劇場 作品名(リンク先は公式HP)
感想
点数(通常★5つが最高。☆は半分)

2005年5月


/29梅田ガーデンシネマ ライフ・アクアティック
3033 The Life Aquatic with Steve Zissou
「ロイヤルテネンバウム」のウェス・アンダーソン監督最新作。
はっきり言います。この監督の作品は二度と観ない。
おしゃれと言うかスカスというかそういう類のギャグは、はっきり言って面白くないです。観ていて辛いだけ。
観る動機になったミニチュアアニメに「ナイトメアビフォアクリスマス」や「ジャイアントピーチ」のヘンリー・セリックがやってるのが唯一いいところ。
★★☆
/28MOVIX京都 ミリオンダラー・ベイビー
3032 Million Dollar Baby
アカデミー賞、作品、監督、主演女優、助演男優獲得の名作。
クリント・イーストウッドは、歳を取るたびに深い味わいの顔つきになりますね。
ストーリーは、3/4までは一人の女性ボクサーの人生、残りは急転し
試合で半身不随になった主人公の尊厳死へと繋がっていく。
その人生の壮絶さはすごすぎ。
主演の3人(C・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン)が絶妙。
とにかく深い映画です。
★★★★
/28MOVIX京都 海を飛ぶ夢
3031 Mar Adentro
アレハンドロ・アメナーバル監督作品(「アザーズ」)。
実話の映像化を男前ハビエル・バルデム主演でアカデミー賞外国語映画賞受賞。
20代に脊椎を損傷したせいで首から下が一切動かなくなった男の「尊厳死」を巡る話。
自分もバイクを乗ってるせいでいつ何時こうなるかとか思うけど、それでも遠い感覚に感じる。
主人公の面倒を見ている兄嫁とメイクで別人のハビエル・バルデムの演技が絶妙。
話的にはお涙頂戴のはずだけど、思った以上にからっとしてるのはお国柄かと。
★★★★
/22MOVIX京都 クローサー
3030 Closer
「クローサー」で検索するとこちらが出てくるんだよね。困ります(笑)。両方ともソニピク配給だし(笑)。
けどこちらは現代文芸モノという趣のイギリス映画。
4人の男女の付いたり離れたりの悲劇。
演技的出演者は極端に少なく演劇的で感情移入しやすい。お互いの彼氏彼女を取り合うわけではなく自己の判断に任せて流れるように過ごす4人。しかし傷みは激しくなるばかり。
なんだか寂しく哀しい展開はハリウッドぽくなくていい。
★★★☆
/21三番街シネマ ザ・インタープリター
3029 The Interpreter
さすが社会派シドニー・ポラック。お得意の技を見せてもらえたような出来。
主演のショーン・ペン、ニコール・キッドマンのそつない演技で観てて安心。
派手目なアクションシーンや怖いシーンはあるけど、そんなのは添え物と言わんばかりにストーリーがいい。
脚本は少し説明ぽいところがあるけどそれも気にならない。

しかしキャッチコピーでネタバレはダメでしょう。

ところで、三番街シネマ。やっぱダメだわ。最低の劇場だわ。
チケット買うときに窓口のねぇちゃんに「お一人で観易い席をご案内します」とか言われて任せてしまって、もう最悪の席。あの劇場(4F)で任せるのは命取りだった…。
遠くてスクリーンが小さい上に、目の前にハゲのおっさんの頭。周りに人でびっちりでゆっくりも観れないし。前から5列くらいはガラガラなのに…。
★★★★
/20ホクテンザ ハウス・オブ・ザ・デッド
3028 House of the Dead
びっくりしました。
ここまでひどい出来だとは…。
ホラーのはずが、全く怖くない。アクションのはずが「マトリックス」の真似と、中途半端な吊りでダルダル。コメディ要素も笑えないし。
よく面白くない映画を「B級」という人がいますが、こういう映画こそ「B級」「B品」って言うんですよ。
なにも苦労した様がみえないのが「B級」って言うんですよ。
自分の出演した「U-ボート」ネタで笑わされた艦長が、かわいそう。
/15MOVIX京都 バタフライ・エフェクト
3027 The Butterfly Effect
監督は「デッドコースター」(「ファイナル・デスティネーション」2)の脚本で注目されたエリック・ブレス&J・マッキー・グラバー。しかし今作は「デッドコースター」より先に6年掛けて作られた脚本だそうで、こういうタイプのストーリーが得意なようですね。
いかにも小手先風なネタをうまく広げて魅力的にしている。最近多い「X-FILES」系。
意識が途切れる事により人生を修正できる機能を持つ者の話。
ハリウッドらしいハッピーエンドかと思ったらそうでもないところも好感度大。
脇役でエリック・ストルツが出ているのもいい。
★★★☆
/15京都スカラ座 キングダム・オブ・ヘブン
3026 Kingdom of Heaven
リドリー・スコット監督作品。
彼はやっぱコスチュームプレイ(時代劇)が好きなようで今作も激しい大作。
日本では主演のオーランド・ブルームを「オーリー」というニックネームで祭り上げて、売り上げを出そうとしているが大失敗の予感ぷんぷん。
勢いはあるけど日本では十字軍?エルサレム??って感じが強かった。感情移入できないのだ。
それとアメリカ語で喋ってるのが違和感あり。当たり前なんだけどね。アメリカ映画なんだから。けど舞台はアメリカじゃないし。それにエルサレムはジェルサレム、キプロスはサイクロスと現地の発音とアメリカも違うのもどうかと。
鉄仮面のボードワン4世役をエドワード・ノートンが演じていてびっくり。
★★☆
/14OS劇場C.A.P. 村の写真集
3025
高校大学と同級生の三原光尋監督作品。
正直、今まで観た作品は垢抜けないのが多かったけど、ついに来たかと言う感じ。
邦画らしいしっかりした絵の映画でした。
徳島の山奥の村がダムの為になくなるので、村の写真集を撮る事になった廃業が瀬戸際の写真館主人。その息子が東京から呼ばれ一緒に撮影に周る事になる。
しかし、泣かせすぎ(笑)。
★★★
/9厚生年金会館藝術会館 炎のメモリアル
3024 Ladder 49
試写会状 ネタばれあり
「バックドラフト」の本職部分だけを切り取ったような作品。というとまるでコピーのようだが全く違う。どちらかと言うとTVシリーズによくある「ある消防士の人生」つー感じ。
「バックドラフト」と比べると混じりけのないストーリー展開で判りやすい。
泣かしどころも多く、いかにもハリウッド映画と思っていたら
最後に主人公を殺して最大のカタルシスと言うのはハリウッドらしくなく、日本人好みだろうね。
★★★☆
/8三番街シネマ ブレイド3
3023 Blade:Trinity
やっぱり残念賞の「ブレイド」シリーズ。
最終作だそうですが、ま別シリーズでなんぼでも作れるし、それはそれ盛り上がる為の種としていいか程度に見て…。
もうちょっと荒唐無稽でもいいのではないかと思ったり。ちょっと地に足付き過ぎた展開でこぢんまりしすぎてて面白くない。
サントラはノリがいいので好きです。
ウェズリー・スナイプスの、鈴木雅之似以前に、赤いスウェット時のTシャツに皮のベストという、まるでデコトラ転がしてるおっさんみたいな衣装がイタイ。
★★☆
/7大津アーカスシネマ 交渉人 真下正義
3022
オリジナルプラレール「クモE4-600」 「踊る」シリーズのスピンアウト作。
当然、主演の青山(織田裕二)は出演していない。理由は言わずもがな…。
今作は、タイトル通りユースケ・サンタマリア主演のサスペンス。
試作地下鉄をジャックされ、それを「人質」に交渉人と駆け引きのゲームをする。
「踊る」シリーズと言えば、複数の事件がひとつの管轄内起こる群像事件モノだが、今作はひとつの事件を緻密に追って、脚本に激しくこだわった台詞が多く観るものを選んでいる。
そこがいい。
当然「踊る」シリーズのような「死」に直面するカタルシスはない。しかし、そのカタルシスをしっかり犯人の交渉人との駆け引き、交渉人とサポートしていくプロ達の強くなってゆく信頼が肩代わりしている。
メリハリのある演出はさすが本広。
ROBOT渾身の名作!!
★★★★
/5TOHOプレックス シャル・ウィ・ダンス?
3021 Shall We Dance ?
周防正行監督の同名作品のハリウッド版。
主演にリチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドン。
主たるストーリーは同じ。しかし、設定を大幅に変更してあり、街角の出来事から、まるで世界大会のような世界になってるところが面白い。
今作でも爆発はスタンリー・トゥッチ。周防版で竹中直人が演じた役をしっかり演じきっている。
★★★
/5TOHOプレックス ドッジボール
3020 Dodgeball:A True Underdog Story
さすがベン・スティーラー!!今までの作品と比べると少し落ちるが、カメオの面白さから彼の信頼度の高さが伺える。
デビッド・ハッセルホフ、ハンク・アザリア、チャック・ノリス、ウィリアム・シャトナーと、おおおって感じ(笑)
しかし主演のヴィンス・ボーンは、やっぱ性犯罪者にしか見えない…。
そこここに笑いの種が一杯ちりばめられてるが、やはりベン・スティーラー。
彼と秘書のミッシェルの関係がいい(笑)
★★★
/3MOVIX京都 レモニー・スニケットの
世にも不幸せな物語

日本語吹き替え版
3019 Lemony Snicket's a Series of Unfortunate Events
後の予定があり、1度目は地声で聞きたかったけど仕方なく吹き替え版。
しかし、言うほど違和感はなく十分楽しめました。
出演者がジム・キャリーが注目されまくりですが、他の大人の出演者もすごいすごい。メリル・ストリープにジュード・ロウ(声の出演)それにカメオでダスティン・ホフマン。また主演の3兄弟も演技も存在感もよくすごく愛せます。
レモニー・スニケットとは原作者の名前なんだけど、それもペンネームで本名はダニエル・ハンドラー。パンフレットの原作者の項目でもなんだかありえない経歴が載ってる(笑)
原作は全13巻という不吉な数(笑)邦訳版は6月に6巻が出るそうで、本国では11巻が出るとか。
話的には日本人の取っ付きにくい展開がこれからの興行収入が危険な気がしますが、徹底したブラックユーモアが素敵です。
字幕版だと3.5点なんだけど、吹き替えでジュード・ロウが聞こえなくて3点。
★★★

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