THE BLAIR WITCH PROJECT

全米で、一歩間違えば自主製作映画になりかねないこの作品を盛り上げたのは、今あなたが見ているような、そんなインターネットでした。徐々に盛りあがって最終的には、全米でベスト10内に長々と居座る大化け映画と化しました。

そんな「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を観て来ました。

一番驚いたのが、徹底した大学生の卒業製作ぶりです。

主人公の3人といっても、名前のある出演者はこの3人(それも実名)だけなんですが、その友達同士の3人は大学の卒業製作にすると言う、紅一点ヘザー・ドナヒューの提案の元、バーキッツヴィルの森の魔女伝説を調査すべく16mmとHi−8を持ってブラック・ヒルに入りこむのが1994年の事。それから3人の消息は絶ち、後の1995年の同じ秋口に、全く別の場所でその撮影されたビデオとフィルムが見つかる。そして1997年、やっと警察側からの全面公表の発表があり、劇場公開版に編集したものが1999年ついに公開される・・・。

オープニングとエンディング以外、画面サイズがビスタではなく、スタンダード(TVサイズ)なんです。その上、同録(同時録音)のままのためBGMが一切ありません。字幕があるため、何を言っているのか判りますが、英語を良く判る人が観ると、聞き取りにくいところが多かったのではないでしょうか。

撮影スタイルは、完全なドキュメンタリータッチを残す為、大筋を2人の監督(脚本)が考え、それぞれの性格付けを把握した3人の若い俳優に、毎日紙切れ1枚にその日の指示を書いて渡し、いわば即興で演技してもらう、その上それぞれにカメラを持たせてである。簡単に言えば、カメラマンも照明さんも要らないわけである。

人によっては、手持ちカメラでの撮影には閉口する人もいるかもしれません。しかしそれが余計溢れんばかりの臨場感を生み出しています。

日本人にすれば、1歩間違えば、川口探検隊になってしまうのを防いだのは、完全に3人に絞り込んだ演出だったおかげでしょう。これに、奇妙な老婆が森の中から出て来たり、ゾンビまがいの死霊が襲ってきたら、興ざめの一途だったのではないでしょうか。

なさそうでありそうな脚本は、良く出来ています。それにつきるでしょう。
基本的にカメラワークとか、特撮なんて言葉とは無縁なんですから。
後半30分の盛りあがりは、監督の話によると、本人達の素の演技(とは言わないですね・・・)だそうで、まじ怖くなります。

X−FILESの再現フィルムの拡大版と考えると、納得いくと思いますが、そんな気持ちで観ると、絞めつけられるかもしれません。全てがアイデア勝負の佳作です。ぜひ!!

12/26/1999


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