2020 BEST 10

洋画編

1位 ANNA/アナ リュック・ベッソン監督作品。フランス・アメリカ合作。
ベッソン久々のスーパーヒロインムービー。
ロシアのスパイに仕立て上げられた女性の自我を取り戻す物語。
出演者も豪華で主演のサッシャ・ルスが特に魅力的。
2位 パラサイト 半地下の家族 ポン・ジュノ監督作品。韓国映画。
2020年オスカー作品賞を受賞した名作。
貧富の差をホラーテイストで描いた怪作。救いがないのが個人的にマイナスポイント。
3位 スタートアップ! チェ・ジョンヨル監督作品。韓国映画。
主人公のパク・ジョンミンが愛らしくて、そこにマ・ドンソクが絡むというコメディタッチの青春映画。
韓国人がよく食べる(?)モノとか、カルチャーが色々知れて面白い。
4位 バック・トゥ・ザ・フィーチャー
4Kニューマスター吹き替えver.
ロバート・ゼメギス監督作品。アメリカ映画。
1985年初公開の4K吹き替え版。
改めて観たら、ここまで面白いか!!ってほどいい内容。さすがゼメギス×スピルバーグ。
5位 地獄の黙示録ファイナルカット フランシス・フォード・コッポラ監督作品。アメリカ映画。
1979年作品の再編集リマスター版。
70年代の作品がここまで面白いか、というほど素晴らしい作品。その上、公開当時と違って画面にエロ要素がないと規制がなくなるので、ぼかしが一切なく、精神的にも安心して観られた。
6位 悪人伝 イ・ウォンテ監督作品。韓国映画。
マ・ドンソクが主役の一人を演じ、体格を生かした伝説のヤクザがかっこよすぎてすごくいい。
ストーリーも往年の邦画ぽくていい。
7位 透明人間 リー・ワネル監督作品。アメリカ映画。
ユニバーサルの「透明人間」を現代風にリメイクした作品。
ホラーに今風のSF要素を加えた中にベーシックな特撮で演出した機転の利いた絵作りが面白い。
8位 ザ・ピーナツバター・ファルコン タイラー・ニルソン&マイケル・シュワルツ監督作品。アメリカ映画。
すごく愛おしい青春の1ページを描いた名作。
9位 ようこそ映画音響の世界へ ミッジ・コスティン監督作品。アメリカ映画。
ドキュメンタリー。
元々映画は音声が後でついたせいで軽んじられてきて、その重要性をインタビューや統計、実際の映像で解いて行く。
映画好きなら1度は観ておかないと損する1作。
10位 ストレイ・ドッグ カリン・クサマ監督作品。アメリカ映画。
とにかくニコール・キッドマンの体当たり演技が素晴らしすぎる。一瞬誰かわからないくらいのくたびれ感がすごい。
次点 SKIN/スキン ガイ・ナティーブ監督作品。アメリカ映画。
主演のジェイミー・ベルがすごい。レイシストの家庭に育ったせいで、差別が当たり前だと思ってる感覚が怖くて、こういう風に根深く残っていくのかと思わざるを得ない。
ブルース・ブラザーズ ジョン・ランディス監督作品。アメリカ映画。
1981年作品。
コロナ禍でやっと劇場が解禁されたけど、新作の延期が相次ぎTOHOで「ブルース・ブラザーズ」のリバイバルを観る。
上映時以来なので、約40年ぶりに劇場で観ることに。
分かりやすい展開にキャッチーなサントラがどんなに古くても色褪せない。


邦画編

1位 アンダードッグ前後編 武正晴監督作品。
前後編を1本としなくてもそれぞれの完成度が高くて、なおかつ上映時間もそれぞれ2時間超えなので、観るのを躊躇ったけど、観ないと損する作品でした。
身一つで勝ち上がらなくてはいけないボクサーの堕ちていく様と、それに抗って生きていく様を描いていて感動。
主人公以外の2人のボクサーにも焦点を当てた脚本もすばらしく、共感できたり、いら立ったり出来てすばらしい。
2位 佐々木、イン、マイマイン 内山拓也監督作品。
みんな大きさは色々あるけど、何かを抱えて生きている。そんな中で、もがいて、しかし生きることを楽しんで過ごす高校の友人たちを描いたヒリヒリする青春映画。
クライマックスは号泣必至。
3位 ミッドナイトスワン 内田英治監督作品。
草なぎ剛のトランスジェンダーの主人公と、世間と折り合いが付けられない姪っ子のお互いの傷をなめながら生きて行く姿を描いた名作。
全身の力が抜けるほど感動するクライマックス。
4位 罪の声 土井裕泰監督作品。
グリコ森永事件を超ドラマチックな目線で描いたフィクション。
ここまで時代をまたいだ展開になるかというほど深堀りした傑作。
5位 アルプススタンドのはしの方 城定秀夫監督作品。
元々、高校演劇の舞台用脚本を映画化した今作。
舞台らしいワンシチュエーション(アルプススタンド)ムービー。
6位 朝が来る 河P直美監督作品。
河瀬監督らしく、身のよじれるような人と人の繋がりを描いた作品。
主演の蒔田彩珠がとにかくすばらしい。
7位 三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実 豊島圭介監督作品。
三島由紀夫の一派と東大全共闘の当時のフィルムと、存命の当時の関係者のインタビューを織り交ぜたドキュメンタリー。
エモーショナルでドキュメンタリーとは思えないほど感動的。
8位 初恋 三池崇史監督作品。
久々ではないけど三池監督作品復活な感じの突き抜けた登場人物が超魅力的。
三池ファンはとにかくワクワクしっぱなし。
9位 海辺の映画館-キネマの玉手箱- 大林宣彦監督作品。
遺作になる今作もここ何作かで描いてきた戦争の悲惨さを描いているが、そこに住む人々の明るさも同時に描いていてよく出来ている。
10位 ガメラ大怪獣空中決戦4K 金子修介監督作品。
1995年作品の4Kリマスター版。
CG(VFX)を使ってない特撮映画の最高峰とも言える演出を改めてみると感動しかない。
次点 宇宙でいちばんあかるい屋根 藤井道人監督作品。
主演の清原果那が魅力がはじける名作。
前田建設ファンタジー営業課 英勉監督作品。
実話をベースにした、マジンガーZの格納庫を実際に建設するための試算を空想する話。
すごいリアルでワクワクする。


配信編

タイラー・レイク Netflix 2020年作品。サム・ハーグレイブ初監督。アンソニー&ジョー・ルッソ脚本製作。
クリス・ヘムズワース主演。
人質救出の依頼を受けた傭兵の決死の脱出劇。決死過ぎて恐ろしい展開になっていくのが容赦なくていい。
Extraction
6アンダーグラウンド Netflix 2019年作品。マイケル・ベイ監督製作。
ライアン・レイノルズ主演。ベン・ハーディ、メエラニー・ロランほか。
過去を消し未来を変えたいと願う6人のスペシャリストの巨悪に挑むアクション。とにかくド派手なアクションが配信オリジナル作品とは思えないすごさ。
6 Underground
パペット大騒査線 WOWOW 2019年劇場公開作品。ブライアン・ヘンソン監督製作。
メリッサ・マッカーシー主演。ビル・バレッタ、エリザベス・バンクスほか。
パペットが人権(と言っても恐ろしく差別されている)をもって共存している世界で起こるクライムサスペンスコメディ。
アメリカらしい超下品なシチュエーションの連続で、パペットを使ってるのに大人向けなのがいい。
The Happytime Murders
スパイinデンジャー ディズニー+ 2019年作品。トロイ・クアネ&ニック・ブルーノ監督作品。
声の出演にウィル・スミス、トム・ホランド、ベン・メンデルスゾーン、マシ・オカほか。
「アイスエイジ」のブルースカイスタジオのフルCGアニメ。
鳩になった敏腕スパイと、マッドサイエンティストの若者の凸凹コンビが敵に立ち向かうよくあるドタバタコメディ。鳩の描写が秀逸ですばらしい。
Spies in Disguise
オールド・ガード Netflix 2020年作品。ジーナ・プリンス=バイスウッド監督作品。
シャーリーズ・セロン主演。キキ・レイン、マーワン・ケンザリ、ルカ・マリネッリ、ハリー・メリング、キウェテル・イジョフォーほか。
何世紀も生き続け主要な革命などに参加してきた不死身の傭兵軍の話。その力を欲するブラック企業に狙われる事により窮地に陥っていく。
原作がグラフィックノベルなので、いかにもコミックぽくてワクワクが止まらない。
The Old Guard
アヴリルと奇妙な世界 WOWOW 2019年劇場公開作品。クリスチャン・デスマール&フランク・エキンジ監督脚本製作。
声の出演にマリオン・コティヤール、フィリップ・カトリーヌ、ジャン・ロシュフォールほか。
2015年製作フランスのアニメ。
ガソリンがない世界で、不老不死の薬を巡る逃亡劇。
ジブリをお手本にしたような優良なアニメ。とにかく出来がいい。
Avril et le monde truque
悪魔はいつもそこに Netflix 2020年作品。アントニオ・カンポス監督脚本。ジェイク・ジレンホール製作。
トム・ホランド主演。ジェイソン・クラーク、セバスチャン・スタン、ライリー・キーオ、ヘイリー・ベネット、ビル・スカルスガルド、ハリー・メリングほか。
閉鎖的なアメリカ内陸部の群像劇。宗教に翻弄される人、連続快楽殺人鬼など、とにかくダウナーな展開に鬱になりそうになるw
The Devil All the Time
ソウルフル・ワールド ディズニー+ 2020年作品。ピート・ドクター監督原案脚本。
声の出演にジェイミー・フォックス、ティナ・フェイ、グレアム・ノートン、レイチェル・ハウス、アリシー・ブラガほか。
ピクサーの2020年最新作。コロナのせいで配信限定になった。
「インサイド・ヘッド」と同じ見えないもの(魂)を題材にしたフルCGアニメ。
生きることの意味を考えさせられる名作。
Soul

1/9/2021


総評 コロナ禍で4月5月をまたいで1ヵ月閉鎖されたせいで劇場で観る本数は近年でも激減した分、配信を観るようになってそれを合わせると例年通りの本数に。
そんな中、洋画は韓国映画とリバイバルが盛況。邦画は青春映画に名作続々。
初配信編も作りました。ベスト10ではなく面白かったものを紹介という感じ。

BACK


※こちらのBACKキーは、BESTINTHEPASTに戻ります。
月間ベスト10のコーナーに戻る場合は、ブラウザーの戻るをクリックしてください。