2002 BEST10

洋画編

1位 スパイダーマン 期待通りのすばらしい出来の作品。原作にしっかり忠実で、原作ファンにも映画ファンにもしっかりアピールできた作品。
これから(2003年)怒涛のマーヴルラッシュが続きますが、その先駆けとしては十分すぎる1本でしょう。
詳しくはタイトルをクリック!
2位 ヘドヴィク&アングリーインチ ジョン・キャメロン・ミッチェル脚本監督主演の、オフブロードウェイの舞台(ミュージカル)の映画化。
性倒錯者の、恋愛や苦悩を克明に映画いている。また、劇中主人公がボーカルを務めているバンドのサウンドがちょ〜クール。
何が一番驚いたかって、主人公の結婚相手が、女で男装してたってのかな。
「力」を感じる1本です。
3位 ブラックホークダウン ソマリアのベトナム以来の大惨事、って感じのシャレになってない状況の戦争映画。
「プライベートライアン」のそれか、それ以上の状況が丸1日続くと言うのはどうだろう。
今また(2003年3月初頭)戦争を始めようとしているが、それが最大の解決策なのか、という感じ。
詳しくはタイトルをクリック!
4位 ズーランダー ベン・スティラー原案脚本監督製作主演のちょ〜バカムービー。
とにかく、出演者全員楽しんでやってるのがわかる所が最高にク〜〜〜〜ル。
カメオの豪華さも、ベンの人柄がよく出ている。
音楽もお決まり、80’。男性ファッションモデルという、ちょっと特異な職業にスポットライトを当てた、最後までぐにゃぐにゃになれるク〜〜〜〜〜ルムービー。
「バイオ〜」のミラ・ジョボのみょーな役も見逃すな!!
5位 バイオハザード 某カプコンの大ヒットビデオゲームの完全映画化作。
ポール・T・アンダーソン監督のムラのある演出に、ある程度あきらめながらの鑑賞だったが、もう全く心配なしの最高の出来。
今まで公開されたビデオゲーム原作の映画化では、ダントツではなかろうか。
怖い、かっちょいい、きれいの映像化を是非。
6位 少林サッカー チャウ・シンチー脚本監督主演の大冒険サッカー活劇(なんじゃそりゃ)。
すばらしいCGとワーヤーワークの使い方。これぞ、超娯楽大作って感じ。
ちょっと下品と言うか、ばたくさい感じは否めないけど、そこはそれ香港ですからということで。
ヴァージョンが、一杯あることでも話題になってる今作。2003年、インターナショナルヴァージョンが公開された。
7位 キューティ・ブロンド どちらかと言うと美人ではないリーズ・ウェザースプーン主演の青春モノ。
あーバカはいい!!って感じ。
詳しくはタイトルをクリック!!
8位 アザーズ トム・クルーズが気に入ったアメナーバルを離婚前のニコール・キッドマン主演で撮ったホラー。
仕掛けの妙に、すべて騙され、ラストにほへ〜な感心。
とにかく、怖がって怖がって、最後のどんでん返しに感動してください。
9位 愛しのローズマリー ファレリー兄弟のマイノリティバッシングコメディ。だけど、ハートウォームな仕上がりは二重丸。
詳しくはタイトルをクリック!
10位 アイスエイジ 20世紀フォックスの初フルCG長編アニメ。
内容は、オーソドックスなヒューマンドラマ。それを氷河期前の動物と人間の子供で表現している。
その「オーソドックス」がどれだけ必要か、と言うことを感じた名作。
ロード・オブ・ザ・リング
旅の仲間
こちらも原作に忠実だそうで、活動的なオタクが映画を撮ると、こんなにいい作品が撮れるんですよ、という見本。
けど、一般的には、少し長いかな。
詳しくはタイトルをクリック!
選外 モンスターズインク
サイン
ムーラン・ルージュ!
ゴースト・オブ・マーズ
STARWARS
Episode2
クローンの攻撃
そつない出来のPIXER「モンスターズインク」。そつなすぎるのが残念。もっと冒険しても良かったのに。

M・ナイト・シャマランの新作は、B級サスペンスの王道だった。その脅かし方に乾杯。

バズ・ラーマンのレッド・カーテン3部作の最終作、と本人が言っている。映像は最高。

J・カーペンター、完全復活!

言わずと知れたシリーズ最新作。原作を先に読んで、あまりの違いに驚愕したため、ここに甘んじてます。ってか、ここにも入れるつもりなかったんですけどね。なにせSTARWARSですから…。


邦画編

1位 ピンポン もうこれしかないでしょう。
松本大洋原作のスポコンモノ。元々青春モノを得意とする松本大洋の作品でも意外なほどスポコンしてるのは、連載されやすい題材を狙ったからとか。それでもいまだに脚光を浴びない「卓球」を選ぶところなど、いかにも松本大洋らしいかなとか思ったり。
その連載漫画を、窪塚主演で持ってきた。脚本を宮藤官九郎で持ってた。
極上の邦画に仕上がってます。これは観るべき。
2位 AIKI
アイキ
去年末に公開され年が明けてもレイトショー上映されていたが、レイトショーは正式上映と見なさないので2002年にランキングしました。
文部省選定のお墨付きと言いながら、くだけてたり、けどエンタテインメント性が高いわけでもなく、しかし意外と観やすい、そんな考えさせてくれる内容の作品。
3位 WXV どうやら評価は2分するらしい。パトレイバーの活躍しないことに、最悪の烙印を押す人と、映画としての道具の一つとしてパトレイバーを持ってきた事に賞賛を感じる人と。
s-thingは後半の考えでした。もう冒頭から、実写でも良いやん的雰囲気にノックダウン。
同時上映の押井コメディは、最悪でしたが。
詳しくはタイトルをクリック!
4位 突入せよ!あさま山荘事件 原田真人監督作品。
実際に事件に携わった佐々淳行の原作小説を基にした、無骨な作りのエンタテインメント作品。
リアリティが映像を支配して、その時代、その時の感触を体感できる。
5位 千年女優 「パ^フェクトブルー」のスタッフが作った、新しいアニメの手法。というか、見せ方。「WXV」と似た作りのイメージがあるが、こちらはアニメの特性を十二分に生かして、メタモルフォーゼしまくる絵を描いている。
往年の名女優の半生を、ドキュメンタリーを撮っている監督自らが疑似体験として共有していくという感じの話。
昭和の穏やかな空気を感じます。
6位 OUT 平山監督と原作桐野の小説の言わばコラボレーション。
男の監督と、女の原作者の、思惑の違い、それぞれがそれぞれの良さを持っている。
この映画は、成功です。
詳しくは、タイトルをクリック。
7位 ぼのぼの
くももの木のこと
前回の2Dアニメ版は、その年のワーストに入ってますが、今回はそれを完全に払拭してくれる出来のよさで帰ってきました。
3D化したことで、存在感のないぬいぐるみのようなイメージをそのまま継承でき、なおかつ原作らしい間のギャグがストレートに表現できていて十分な作品です。
その上、しっかり劇場らしいストーリーの厚みを持たせているのも好感度大です。
8位 リターナー ハリウッド張りのハッタリを映像化できる監督が、日本にもいたんだ、ってか生まれたんだと、思わせる名作。
詳しくはタイトルをクリック。
9位 青い春 松本大洋原作のコミックを、くしくも「ピンポン」と同時期に公開された作品。
こちらは、「ピンポン」とは違い、松本大洋のえぐい青春を克明に描いた、どちらかというとより松本大洋らしい映画。
しかし、映像にあざといところも見え、少し萎え、かな。
10位 凶気の桜 「ピンポン」の窪塚主演の渋谷系チーマームービー。
監督の、いかにも俺はヒップホップにリスペストされて生きています。それを映像として表現したいです。なんて態度がむかつくけど、映画はしっかり邦画らしい邦画。
次点 たそがれ清兵衛 山田洋次監督の普通の勤め人(侍)の話。
いかにも山田監督らしい題材が、的を得て心地よい。それにも増して、主演の真田広之と、宮沢りえの演技が絶品で、何の迷いもなく観れる。
選外 殺し屋1
ハッシュ!
三池監督のバイオレンスムービーと、橋口監督のマイノリティムービー。
それぞれ両極端な題材で、面白い。
「殺し屋1」は、絶対的に原作を表現しきれないと言うギャップをうまく克服して、実写映像化しているのに感心。
すべての出演者の「なりきり」振りが、いい。
「ハッシュ!」は、日常の非日常。誰が異常で誰が正常か、静かに問うている。昔から好きだった片岡礼子が、ここにきて大爆発!最高の演技を見せてくれている。

3/8/2003


総評 しかしソフト化、早いですねぇ。
今の時点(2003年3月)で洋画はすべて、邦画は4本を除いて、発売中もしくは待機中ってんだから、いい時代なのかどうなのかって感じですね。
もっと、劇場に足を運んで欲しいのが、本音ですが、DVDのお手軽さと、裏話の充実は見逃せないし。
つーわけで、自分の好きな映画の大失態と、意外な拾い物の連続の2002年でした。

BACK


※こちらのBACKキーは、BESTINTHEPASTに戻ります。
月間ベスト10のコーナーに戻りたい時は、ブラウザーの戻るをクリックしてください。