洋画編 |
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1位 | ジュラシックパーク3 | これぞエンターテインメント。誰もが待っていた恐竜映画である。 「2」の腐敗具合から考えると、次元を超えて新しい主眼と展開で魅了させてくれる。唯一嫌いな所が、相変わらずスピルバーグ印のガキが出演してるところかな。しかし、そんなところも払拭してくれる切れの良い演出は、さすがジョー・ジョンストン。シリーズ最短の上映時間も全く気負いなしって感じです。 1作目を見た時の感動を再び。 是非、是非。 |
2位 | ロック・ユー! | 「Lコン」のブアイアン・ヘルゲラルド監督、ヒース・レジャー主演の一風変わったコスチュームプレイ。 ロックが、中世にぴったり合って、血湧き肉躍る青春サクセスモノに仕上がっている。 お涙頂戴シーンが、少し余分かも知れなけど、全編通して感じるスピリッツは本物と読んだ! |
3位 | トラフィック | 快進撃の続くスティーブン・ソダバーグ監督意欲作。 主演にマイケル・ダグラス、キャサリーン・ジータ・ジョーンズ、ドン・チードル等のオールスターを決め込み、うまく使いこなした末にマルチな展開とマルチな演出で、各映画界を掻き回す結果となった。 とにかく、ハーフトーンな映像美と、めくるめく展開がすばらしい。 |
4位 | チアーズ! | キルスティン・ダンスト主演のゴキゲン青春スポコンモノ。つまりスーパークールバカ映画なのだ! 共演はTLCのマブダチグループ「ブラック・アイヴォリー」や、ジェシー・ブラッドフォード(「シャンヌのパリ、そしてアメリカ」)など。 理屈ぬきで楽しめる、チアリーディングの試合や、ドタバタ恋愛劇など、素で楽しめるはず。ゴキゲンなグルーブと共に、ゴキゲンなチアーズを体験して欲しい。 |
5位 | 13デイズ | s-thingの嫌いな、ケビやん主演の政治モノ。しかし、こういうそれも主役を補佐する主演の正義感満載の男を演じさせると光るんだよなぁ。このおっさん。 スタイルで言うと「ダンス・ウィズ・ウルブス」「JFK」「ロビンフッド」「ウォーターワールド」の主演と同じタイプかな。 とにかく、ソ連との冷戦真っ只中の実戦開始ぎりぎりの状況をケネディ時代のブレインたちがどうにかしようとする映画。(わぁ雑なあらすじ(笑)) 緊迫感は、ケビやんが出ててこそだと思います。(笑) |
6位 | コレリ大尉のマンドリン | ジョン・マッデン監督、ニコラス・ケイジ、ペネロペ・クルス主演の第2次世界大戦下のギリシャの小島の物語。 前半のコレリ大尉が赴任して、島の信頼を得ようとするくだりまでのコメディタッチの演出と、後半のナチが介入してコレリ大尉のイタリア軍と一触即発状態から空爆、虐殺、それに輪をかけるように島を襲う大地震。もう、びっくりです。 これがほぼ実話と言うから、なおさらです。 各国の名優を揃えた今作、さすがというところでしょうか。 |
7位 | ブリジット・ジョーンズの日記 | 2002年(2001年度)アカデミー主演女優にノミニーされた、レニー・ゼルヴィガー主演の女性の永遠のバイブルと言われている同名原作の映画化。 等身大のちょっとおっちょこちょいの女性を元気に演じてるだけで好感持てます。 ほんとにささいなシークエンスの繋がりだけど、それがなんだか嘘っぽくもなく感じたのは、好意的に観てるからかも。 BGM最高!!!! |
8位 | とび☆うぉーず | デンマーク発のフルアニメ。 当然ながらCG使いまくってるけど、嫌味なし。 ストーリーは往年の、ディズニー長編を思い出させて、なおかつ単に子供だけを持ち上げないところに共感します。 上映劇場の少なさが仇となったけど、今度はDVDに期待、と言うことで早く出ないかなぁ。 |
9位 | リトルダンサー | イギリスの典型的な片親貧乏炭鉱夫のお涙爆裂映画。いや違う。ダンスだよ、ダンス。 バレーを習い始め、最終的には創作バレーまでしてしまう主人公のサクセスストーリー。そこに先の片親〜(以下略)が絡んでくると言う訳です。 主人公は、2001年のアカデミー賞にノミネートされてました。それほど、光ってます。まじです。 |
10位 | ホワット・ライズ・ビニーズ | エンターテインメント職人、ロバート・ゼメギスの「キャスト・アウェイ」の時間待ちの間に撮った傑作。 いやぁ、時間をかければいいってもんじゃないっすよ。ね、ゼメギスさん。 |
次点 | 15ミニッツ | ロバート・デ・ニーロがものすごい役で出演している意外な掘り出し物。と思った。 一歩間違えると、支離滅裂になってしまいそうな展開の脚本をよく書けたなぁ、って感じ。 |
スターリングラード | ジュード・ロウ、ジョセフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ主演の、ソビエトと、ドイツのスターリングラードでのスナイパー同士の一進一退の攻防。 「プライベート・ライアン」以来の超リアル路線の一端を担う名作に違いない。 |
邦画編 |
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1位 | ウォーターボーイズ | すばらしい!の一言。 おかしくて、いつか悲しい…ってタイプじゃない。もう全くすべて爆笑、爆笑また爆笑。笑いすぎて感動。みたいな。 いやぁ邦画で、ここまで徹底したエンタテインメントムービーって、最近なかったよなぁ。 必見です。 |
2位 | サトラレ | 本広克行監督作品。 泣かせまくりの超カタルシス映画。 郡上八幡市各所を使ったロケも絶品で、一役買ってる。 現代の邦画を担う、新しいベーシックと言ったところ。 |
3位 | 真夜中まで | 和田誠久々の長編映画。 けど、主演はずっと同じ真田広幸。スタイリッシュで、ジャジーで、サスペンスフル。と言っておきましょう(笑)。 すごい狭い空間でのすごく短い時間の話。すごく面白い。 |
4位 | かぁちゃん | 巨匠市川昆監督作。 こだわりの映像を追求する監督らしい画質の、小ぢんまりした下町時代劇。 s-thing的イメージでは、岸恵子は、おフランスな感じを拭えないと思っていたけど、どっこいちゃきちゃき肝っ玉かぁちゃんも、見事に演じきっている。 愛情あふれる1本。 |
5位 | 千と千尋の神隠し | 現在(2002年3月)も上映中のお化け興行収入映画。 内容も、それに負けず、すばらしい出来だと思う。 日本アカデミー賞で、作品賞を取った。とにかく、権威のない賞に選ばれて、幸せなのか?どうなのか? |
6位 | 吸血鬼ハンターD | ワーナーマイカル限定公開の劇場オリジナル版。 日本製長編セルアニメーションだが、全編英語で字幕スーパー。雰囲気から作るのに大成功してる。 原作の挿絵からずっとコンビの、天野喜孝のキャラクターデザインを余すところなく表現しているのもすばらしい。 |
7位 | みんなのいえ | 三谷幸喜監督2作目。 いわばシチュエーションコメディ。前作同様舞台劇のようなすばらしい出来。 |
8位 | BROTHER | 北野武がはじめて海外でメガホンの取った作品。 今をときめくオマー・エプス主演のヤクザモノ。ま、いつもヤクザちゃぁヤクザだけどね。 破滅的展開が、ジャズ風なBGMも相まって、悲壮感が見事な映画。 |
9位 | 陰陽師 | 去年は何だか「陰陽師」の当たり年だったそうで、そんな一端を担ったのもこの作品。 どこも、これも、夢枕獏の原作が元なんだけどね。ちょっと同性愛チックな描き方が、女性に受けた、のではないかと思う。あとは、妙にえぐい表現とかね。こんなの好きでしょ? 真田広之が、爆裂に良い。特撮も、大健闘。 |
10位 | 連弾 | 竹中直人の監督最新作。 連弾とは、ひとつのピアノを複数で弾く(デュエット)という技法。 壊れた現代家庭のひとつを象徴するかのような、ハーモニーが狂い始めた家族を淡々と描いている。 全編に出てくる「鼻歌」が、キーワード。 |
次点 | GO | なんと権威のない日本アカデミー賞で、総なめしてしまいました。すごいです。 これってどちらかと言うと、インディペンデント系な内容なのに。あ、そうか、東映だからか。そういや、昔「私を抱いて、そしてキスして」って問題作も作ってたなぁ。 ま、とにかく在日韓国人の主人公の青春をリアルに描いてる佳作。別に在日でなくても感銘できる内容はそこここに表現されている。 見て損はないよ。 |
東京マリーゴールド | 市川準監督、田中麗奈主演の恋愛モノ。 と言っても後半ほとんどストーカー状態の麗奈がすごい。 彼女が留学から帰ってくるまでの1年間恋愛関係でいましょうという、一見ドライな恋人関係を作った主人公は、知らず知らずのうちに、どんどん彼にのめりこんで行く。彼は、言わばただの遊び。というか、一方的に決めたような主人公に流されっぱなし。 ままごとの様に、ふたりで部屋を借りて、共同生活(同棲とは言えない)をはじめる。そして、1年の後のその部屋の物悲しさ。 相変わらずの、何も起こらず何も終わらない、そんな空気のような絵を書く監督の、透明感溢れる情念の映画。 |
総評 | : | 今年は、コレだ!これを待ってたんだ!!って作品が、なかったように思います。 その分、ランクに入ってるのが、意外性満載と言ったところ。 洋画なんか1位から4位まで、どれが1位でもおかしくないと思ってます。 |
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