2000年年間ベスト10


洋画部門

1位 グラディエーター 2000年1位になったのは、そこいら中で言われてる「リドリー・スコット復活!!」作。
元々コスチューム・プレイが嫌いではない監督だけに、今までの手腕を注ぎ足したら名作が生まれるのは当たり前。
7月1位
2位 エリン・ブロコビッチ ジュリア・ロバーツ会心の一撃。
実話を元にしているだけあって、突拍子もない話なのに妙に納得出来る。
ジュリアの演技の巾と乳のでかさを再確認出来る。(笑)
5月3位
3位 スリーピー・ホロウ あまり感性が合わないティム・バートン監督作品。けど、今回は最高の出来、だと思った。
絵的な美しさは、アメリカお宅万歳!!って感じ。
2月1位
4位 ヒマラヤ杉に降る雪 工藤夕貴、万歳!!(これ月にも書いたか・・・)
とにかく映像の美しさと、日本人であって良かったと思えるすばらしいクライマックスを堪能して欲しいの心。
4月3位
5位 アメリカン・ヒストリーX 現代のカメレオン俳優、エドワード・ノートンが光ってる問題作。
最近特にフランス人とかのナチに対する感情を聞くにつけ、ネオ・ナチであろうがその悪しき行動を継承する、間違った思想団体は好きになれません。
映画自体は、そういう事をベースに兄弟愛を見事に描いた一品だと思いました。
5月2位
6位 インビジブル はっきり言っても良い、気違い監督と。
その監督、バーホーベンの最新作。主演陣見事に歪んでます。(笑)そこが面白い!!
今までの「スターシップ・トルーパーズ」にしろ、「ロボコップ」にしろ、とにかく暴力的で、インモラル。いやぁ、ここまですればあんたが大将です。
9月2位
7位 ターザン ディズニーのおいしい長編アニメ。
とにかく、CGとセルアニメの融合の見事さに必見。
これが長年培ってきた底力でしょうね。
1999年12月1位
8位 トイストーリー2 PIXR長編アニメ第3弾。だから、さすがの演出力と、表現力。
ともすればしらけがちな続編を、新キャラクターも交えて感動に導くのは、さすがです。
3月2位
9位 M:I-2 我らがトムの独壇場アクション超大作。
確かに、007とは違う、チームプレイとかは、余り感じなかった今作だが、トムの勢いに負けました。あ、そうそうそれには、監督ジョン・ウーの力もあるね。
M:I-3は、誰が監督してくれるんだろう。
6月1位
10位 X-メン 個人的には「スーパーマン」以来のアメコミ実写化成功作品。(「バットマン」はよく出来てるけど、面白いと思った事がないので)
と言っても、予備知識がないと以外と辛いらしいけど。
とにかく、すべてのキャラクターが納得の人選。しっとりぽってりの演出に感動、ってなわけです。9月1位
次点 パトリオット メルがんばる。
これには、監督に力もあるんだろうなぁ、と思える、エメリッヒ。ちょっとだけ見直しました。
けど、あの時代の戦争って陰惨たる現状が目の前に広がっても、逃亡したりする輩の少なかったのが今とは違うソウルなんでしょうか。
9月4位

選外 ゴースト・ドッグ
ファンタジア2000
エニー・ギブン・サンデー
チューブ・テイルズ
チャーリーズ・エンジェル
まぁ、こんなのもありましたってところ。
ちなみに「チャーリーズ・エンジェル」は、現在も2001年になっても続映してました。

邦画部門

1位 藤山寛美がたぶん絶賛したであろうその娘の初主演作。
演出の妙といい、共演者の芸達者さといい、言う事なし。
8月1位
2位 金髪の草原 大島弓子原作のコミックを実写映画化。と言っても、そういうのは余り気にするものでもないとは思うけど。
ま、それほど良い映画だって事で。
池脇のちーちゃんが、今回もやってくれます。観てやってください。
11月1位
3位 どら平太 市川昆も、まだまだ現役なんだと思わせる、良い映画。
往年の活劇時代劇(?)って感じがべりべりGOOD。
5月1位
4位 スペース・トラベラーズ ジョビジョバの舞台を映画化。
それでも本広克行監督の色濃い作品に仕上がっている。
映画のあとも楽しめるなんだかアーモンドグリコのような食べ応えのある作品。
4月1位
5位 ボクのおじさん ハーレーとおじさんの映画。と言い切ってもいい。
とにかく、爽やかな邦画らしい邦画。
「仮面ライダークウガ」の椿さんがちょい役で出演している。(から5位というわけでは決してない)6月2位
6位 ざわざわ下北沢 下北沢発信の地域密着映画。
京都とか、尾道とか、北海道、沖縄なんてのは良くあるけど、東京の一地域ってのは珍しいのでは?
けど、下北沢は学生の街であり、アーティストの街でもある。また、質の良い下町でもあり、東京らしい情報量の多い街でもある。そんなイメージがちゃんと具現化されてるような気がした。
暖かいカメオ出演者達も見所のひとつ。
9月1位
7位 BULLET BALLET 塚本晋也の一人5役(いや7役?)。相変わらず器用貧乏ってか・・・。
真野きりな(可愛いフリして〜♪のCMとかで最近人気上昇中)が強烈にいい女やってる。
彼の作品は、ほとんど全てDVD化しているので、いつでも高画質で、インタビューなどの特典映像付きで観る事が出来ます。良い時代です。
3月1位
8位 はつ恋 なっちゃんこと田中麗奈主演の青春佳作。
田中麗奈が良いと言うわけではなく、映画そのものの製作姿勢に好感度大。
4月2位
9位 雨、あがる 黒澤監督は、エンディングに際して「爽やかな終焉」とか何とか書き記していたらしい。
その演出は、まるで黒澤明生き写し。
1月1位。
10位 EKIDEN これも田中麗奈主演作ですね。
チュウヤンの伊藤高史と、ミニストップの中村俊介の友情スポコンもの。
これも、言わばありきたりな演出なんだけど、それが幸せを感じる時ってあるでしょ?ない?
12月1位
次点 ホワイト・アウト
新・仁義なき戦い。
がんばった2本。
椎間板ヘルニアでもがんばる織田裕二。
続編のプレッシャーもものともせず演出しきった坂本順治。
という感じ。

総評 今年は、それぞれの月ベスト10に出た時の順位も載せて見ました。それでどうなる、訳ではないのですが。
邦画を見た本数は30本余り。洋画はそれの三倍近く見てるのに毎月のベスト1に半分以上を1位に選びました。日本人である、自分の邦画に対する思いだけではなく、本当に良いと思ったからです。
洋画には、ハリウッド的大作が、邦画はインディペンデント系作品が、多く入ってるのも、それぞれの求める方向の違いかもしれません。
映画は、まだまだ手段として色々模索できるジャンルだと思います。より一層の名作を期待したいところです。

5/6/2001

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