1992年年間ベスト10
1位 | 微笑みがえし | ドナルド・ペトリー監督、主演は「ウェインズ・ワールド」で大ブレイクしたダナ・カーヴィ。 1990年代に流行ったハートウォームなコメディ。 |
2位 | ウルガ | ニキータ・ミハルコフ監督のモンゴル映画。 モンゴルの大自然の中、情感豊かな登場人物のドラマ。 |
3位 | 透明人間 | ジョン・カーペンター監督、チェヴィー・チェイス主演の古典SFのリメイク。 当時の最高峰の特撮技術で違和感のない透明人間を生み出し、主演のコメディアンのおかげで作品に厚みも出たカーペンター作品でも名作の域。 |
4位 | フィッシャー・キング | テリー・ギリアム監督作品。 ロビン・ウィリアムズ、ジェフ・ブリッジス主演の浮浪者と大学教授の話。 ニューヨークの夏の公園シーンが感動的。 |
5位 | ハート・オブ・ダークネス | 「地獄の黙示録」のメイキング(ドキュメンタリー)映画。 コッポラの妻エレノアが撮影現場や撮影時期に撮った80時間を、ファックス・バーとジョージ・ヒッケンルーパーが、編集追加した作品。 ある意味、本編の「地獄の黙示録」よりセンセーショナルな内容で、見ていて一切飽きない。 |
6位 | アトランティス | リュック・ベッソン監督作品。 海好きの監督が水生生物をドラマチックに描いた感情豊かなドキュメンタリー。 |
7位 | ビアンカの冒険 ゴールデン・イーグルを救え |
ディズニー長編アニメの暗黒時代の名作。 今までのミュージカル仕立てを廃したリアルな演出作品。 ジブリの「風の谷のナウシカ」のナウシカがメーヴェで飛翔するシーンをパクったと言われた。パクるのではなくイメージのベースにはなっていて、ディズニーらしく作り直しているとは思う。さすがの壮大さ。 登場キャラクターも魅力的でいい。 |
8位 | ホーム・アローン2 | クリス・コロンバス監督作品。 前年の1作目からそのまま続編として製作された子供を使ったコメディ。主演に、マコーレー・カルキン。 子役でブレイクした俳優は大成しないというセオリー通り、彼も落ちぶれまくり今は悲しい末路。残念です。 今作の舞台はニューヨーク。名所を巡ってドタバタ喜劇が楽しい。 |
9位 | カーリー・スー | ジョン・ヒューズの製作脚本監督作品。 「ホーム・アローン」の女の子版という感じ。それもそのはず、脚本が同じだしw かわいい主演のアリソン・ポーターもいいけど、当時勢いのあったジェームス・ベルーシとケリー・リンチもすごくいい。 |
10位 | 愛人 ラ・マン | フランスイギリス合作、ジャン・ジャック・アノー監督作品。 ヴェトナムを舞台に、中国人青年(レオン・カーウェイ)とフランス人少女(ジェーン・マーチ)の官能的な恋愛を描いた作品。 とりあえずレーティングが掛かって、エロ映画のように肝心な部分に調度品が重なったりするのが萎え萎えw けど、色のきれいな作品です。 |
次点 | ゆりかごを揺らす手 | カーティス・ハンソン監督作品。 主演にアナベラ・シオラとレベッカ・デモーネ。レベッカはこれでサイコパス的な役を得た。 ホラーサスペンスの基準を作ったともいえる作品。 |
プリティ・リーグ | ペニー・マーシャル監督作品。 主演に、トム・ハンクス、ジーナ・デイビス。共演にマドンナ、ロリー・ペティ、リージー・オドネル他。 女性だけの野球リーグの顛末を描く。 トム・ハンクス扮するアル中監督の映画史上最長のションベンシーンが話題にw |
1位 | あふれる熱い涙 | 田代廣孝監督作品。 ルビー・モレノ主演のアイデンティティを探す映画。フィリピンと日本の混血、田舎の町という閉鎖的な世界で生きていく人々のくらし。 重圧な作品。 |
2位 | 青春デンデケデケデケ | 大林宣彦監督作品。 香川県は観音寺を舞台にロックに目覚めた男の子が送る青春時代。 主演に大林作品の常連、林泰文、大森嘉之、今をときめく浅野忠信ほか。 大林らしい暖かい青春映画。 |
3位 | 私を抱いてそしてキスして | AIDSに取り組んだ意欲作。 佐藤純彌監督、南野陽子、赤井秀和主演。 東映らしい濃い色の作品で、正直ダサいけどメッセージ色が強く、観る価値あり。 |
4位 | シコふんじゃった | 周防正行監督作品。 本木雅弘と「ファンシーダンス」に続きタッグを組んだ、良質なコメディ。 |
5位 | 未来の想い出 Last Christmas |
藤子・F・不二雄原作のコミックを実写映画化。 森田芳光監督、工藤静香、清水美砂主演のファンタジー。 |
6位 | 紅の豚 | ジブリの宮崎駿監督のアニメ作品。 宮崎作品の中でも男の子に人気の作品。 |
7位 | 死んでもいい | 石井隆監督のいつもの底辺の人間を湿り気満載に描いた作品。 主演に大竹しのぶに、永瀬正敏。 官能的な女と、おっさんと青年の三角関係は、定番。 |
8位 | 王手 | 阪本順治監督作品。 「どついたるねん」に続き、赤井秀和主演の通天閣の下の真剣師の話。 阪本順治の勢いがいい。 |
9位 | 走れメロス | 最近めずらしい東映のオリジナル長編2Dアニメ。 タイトル通り、太宰治原作の有名な文学を、すごく質のいいアニメで表現。 |
9位 | ミンボーの女 | 伊丹十三監督作品。 ミンボーとは民事介入暴力の略で、それ専門の女性弁護士を主人公に描いた伊丹十三お得意のメイキング映画。 |
次点 | 継承盃 | 大森一樹監督作品。 東映らしいヤクザ映画だけど、監督が監督だけに、ヤクザ映画と一括りで語れない作品。 |
総評 | : | 洋画は、ジョン・カーペンター、リュック・ベッソン、ジョン・ヒューズ、ジャン・ジャック・アノー、邦画は、大林宣彦、大森一樹、森田芳光、阪本順治、周防正行と好きな監督が意欲的に作品を出していた時代ですね。今はプロデュースしかしてなかったり、自分とはズレた(面白いと思えない)作品を作ってたりしてますね。 「あふれる熱い涙」はもう一回観たいなぁ。 |
4/29/2008