【平成22年の漢字は変】
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の世相を一文字で表現する漢字」に「暑」が選ばれました。
「暑」が最高票の理由は記録的な猛暑と、それに伴う野菜の価格高騰などが理由。
今回初めての企画で大学生の選んだ今年の漢字に「迷」が選ばれました。
選んだ理由では「就職で迷ってる」「将来の事で考えて迷っている」「世界が迷走している」等の声が多かった。
迷いとは、ものごとの真実が分からずに誤った考えに執着すること。
心が迷い動揺しているために,自分の望んでいることとは別の考えや言動をしている状態を云う。
無明こそ迷いの根本とする。
仏様のように、心に輝くばかりの明かりを灯して、明るく澄みきった日々の暮らしが出来る年を迎えたいものです。
『南無遍照金剛』
【平成21年の漢字は新】
「今年の世相を一文字で表現する漢字」に「新」が選ばれました。
「新」が最高票の理由は、日本の政治の新政権への交代、新人議員の多数の当選。
それに新型インフルエンザの流行などが理由。
新とは、新しい事、今までなかった、または今までと異なった状態をいう。行き詰まった世界経済。
行き場を失った政策から一新したいと云う思いが反映されたのでしょう。
新たな決意を持つことを仏教では「発心」と言う、これは発菩提心といい、菩提心つまり、
仏の心を持とうと新たに決意する事。発心・修行・菩薩・涅槃と仏に至る過程が解かれてます。
此の四つの過程を御大師様が修行なさった道程をたどる旅が四国遍路です。
南無大師遍照金剛
【平成20年の漢字は変】
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の世相を一文字で表現する漢字」に「変」が選ばれました。
京都の清水寺で、森清範貫主が等身大の和紙に揮毫した。
「変」が最高票の理由は、首相の交代、米大統領選や金融危機、気候異変など良くも悪くも変化の多かった
一年を象徴した世相の変化が理由。
変とは、変わること変えることの意、または通常では無いことの意。仏教用語では変化=(へんげ)と言う
語が有ります。仏や菩薩が衆生教化救済の為に姿形を変えて現れるとされています。ちなみに観音様は
三十三の姿に変えられることから、西国三十三カ所観音霊場巡りが今でも熱心に信仰されてます。
政治、経済、社会を是非とも良い方向に変えてほしいという思いは皆同じなはず。
合 掌
【平成19年の漢字は偽】
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の世相を一文字で表現する漢字」に「偽」が選ばれました。
京都の清水寺で、森清範貫主が等身大の和紙に揮毫した。
「偽」が最高票の理由は、ひき肉、白い恋人、赤福、船場吉兆の高級食材……。身近な食への信頼を揺る
がせる「偽装」が相次いで発覚し、年金記録や政治資金をめぐっても庶民が「偽り」に振り回された一年を
反映した。
二位以下も「食」「嘘」「疑」など、不信が渦巻いた世相を示す言葉が目立った。
私達仏教徒が毎日お唱えする勤行御経の一つ『十善戒』に「不妄語」「不綺語」「不両舌」がある、「偽装」と
云う行為は、たった十個しかない仏教の戒めの内、なんと三つに背いている事になる、に嘆かわしいことである。
企業経営者を始め国民皆が仏教の基本にかえって偽りのない清浄な世にしたいものである。
三 礼
【平成18年の漢字は命】
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の世相を一文字で表現する漢字」に「命」が選ばれました。
京都の清水寺で、森清範貫主が等身大の和紙に揮毫した。
「命」が最高票の理由は、悠仁親王のご誕生に祝福、一方いじめによる子供の自殺、虐待、飲酒運転事故
など、痛ましい事件が多発。そんな中、北朝鮮で核実験、国内では医療問題が続出して・・など「一つ
しかない命の重みを痛感した年。」以外と思われますが、仏教用語には命という文字は見あたらない。
『四苦八苦』と云う語句の四苦に生老病死が有る。これは命有る者は須く避けて通れない苦の意。
仏陀の教えは,人びとを生死の泥土から救うことに有る。そこで生死輪廻からの離脱を説く。
悟りの境地から見れば「迷える衆生の生死を離れて絶対永遠の安らぎはなく,絶対永遠の安らぎを離れた
生死もない」と。「命」を生と死と云う立場から説いている。
命有る者を死に追いやる、あらゆる行為を否定していることは云うまでもない。
【平成17年の漢字は「愛」】
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の世相を一文字で表現する漢字」に「愛」が選ばれました。
京都の清水寺で、森清範貫主が等身大の和紙に揮毫した。
「愛」が最高票の理由は、紀宮様のご結婚や、各界の「アイちゃん」達が活躍したこと、「愛・地球博」の成功、
そして世界各地で続発した自然災害の被災者救済支援などの地球規模の「愛」など。
『四苦八苦』と云う語句の八苦の一つに「愛別離苦」(あいべつりく)がある。
これは愛する者と離れ別れる
苦しみの意、
同時に「怨憎会苦」(おんぞうえく)憎い者と会う苦、があるのも人間ならではの苦しみなのだ。
又「愛敬」という文字がある、これを(あいけい)と読むと父母や君主など目上の人に対して持つ心情を表す。
これを(あいぎょう)と読めば仏教用語で、仏菩薩のあの優しく温和な相貌を表す。
私達一人一人が日々愛敬に満ちた笑顔で過ごせる年で有りますように。
【平成16年の漢字は「災」】
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の世相を一文字で表現する漢字」が「災」に決まりました。
京都の清水寺で、森清範貫主が等身大の和紙に揮毫した。
「災」が最高票の理由は、新潟県中越地震・台風二十三号の風水害などの記録的な天災をはじめ子供の殺害、
イラクでの人質殺害などが相次いだ為。
ちなみに二位以下は、テレビドラマがきっかけとなった韓国ブームにちなんだ「韓」、以下「震・金・新」などがならんだ。
「転禍為福」災いを転じて福と為す。今年こそ「福」をとの皆の願いが込められているのでしょう。
災害に対しても皆が力を合わせ、平和な安らぎのある世の中でありますように。 合 掌
【平成15年の漢字は「虎」】
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の世相を一文字で表現する漢字」が「虎」に決まりました、
京都の清水寺で、森清範貫主が等身大の和紙に揮毫した。
「虎」が最高票の理由は阪神タイガースの優勝で経済回復の起爆剤になればとの期待があるのかも!
「虎の子渡し」と云う説話があります。
虎が三匹の子を産むと一子は彪で他の子を食うので、川を渡る時まず彪を渡し、次に別の子を渡して、
その手でまた彪を渡し戻し、さらに残りの一子を渡し、最後に再び彪を渡したという。低迷の日本経済、
このような虎の智恵が必要な時かも。
また「虎の子」というように虎は子を大切にします。子供への虐待問題そして又イラクでは多くの子供達が
犠牲になっている今、私達も慈悲の精神を心に刻みこみ、平和な世界を築かなければ。 合 掌
【平成14年の漢字は「帰」】
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の世相を一文字で表現する漢字」が「帰」に決まりました、
京都の清水寺で、森清範貫主が等身大の和紙に揮ごうした。
「帰」が最高票で、北朝鮮から帰国した拉致被害者の「永住帰国を願って」が理由として挙がった。
「帰」という文字は音読みで「キ」、訓読みで「かえる」「かえす」。
「帰」を「広辞苑」で引くと何と百四十もの
熟語が存在します。其の意は「@かえること。もとへもどること。Aおもむくこと。おさまること。よりしたがうこと。
B死ぬこと。」とあります。
仏教用語では「帰命」が思い浮かびます、帰命とは礼拝の意で 身命をささげて仏に帰依す事。帰命頂礼と
熟語で用いられます。
又「帰依」とは、仏などすぐれた者に服従し、すがることの意で、帰依三宝は仏法僧の三宝に帰依する事。
当山の勤行次第に出てくる「三帰」文の、帰依仏は仏に帰依する事、帰依法は法すなわち仏の説く教えに
帰依する事、僧団に帰依する事です。帰依三宝の清い心で安らかな良い年をお迎え下さい。 合 掌
【平成13年の漢字は「戦」】
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の世相を一文字で表現する漢字」が「戦」に決まりました、
京都の清水寺で、森清範貫主が等身大の和紙に揮ごうした。
「戦」が最高票で、アメリカ同時多発テロと
それに対するテロ報復戦、サラリーマンのリストラや庶民の狂牛病との戦いなどが理由として挙がった。
ちなみに2位以下に、「狂」「乱」「恐」が続いた。
「戦」という文字は音読みで「セン」、訓読みで「いくさ」「たたかい」「おののく」。「おののく」とは恐怖に
おののく様で、おそれふるえる事です。
「戦」を「広辞苑」という辞書で引くと何と百三十二件もの熟語が存在します。
とりわけ戦中を経験された方々には納得であろうと思います。
なんと人間の愚かなことか、「戦」の付く熟語の多くが過去の語りぐさ死語とならんこと祈るばかりです。
因みに仏教語で「戦」の付く字は見あたりません。 あえて言えば、仏教は「自己の煩悩との戦い」の教えと
云えましょう。
合 掌
【平成12年の漢字は「金」】
世紀末二〇〇〇年は金で飾る!
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の世相を一文字で表現する漢字」が「金」に決まりました、
京都の清水寺で、森清範貫主が等身大の和紙に揮ごうした。
「金」が最高票で、シドニー五輪での金メダルの獲得、金大中と金正日との両首脳の会談実現それに
二十一世紀への希望などが理由として挙がった。ちなみに2位以下に、「乱」「新」「噴」が続いた。
「
金」という文字を「きん」・「かね・かな」と読む場合は、金属とかお金を表す場合が多い、
金子が金欠となり金詰り・金繰りつかず金策に金貸へと走り金利の高さに金切り声。
仏教語としては金色の仏を祀る金堂のように「こん」と読む場合が多い、
金剛とは非常に堅固で壊れない様を表す。新世紀にあたり金輪際金剛智を悟り金剛不壊の金剛身・金剛心を大切に。
【平成11年の漢字は末】
「世も末」?
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の世相漢字」が「末」に決まり、京都の清水寺で、
森清範貫主が等身大の和紙に揮ごうした。
「末」が最高票で、東海村の臨界事故や警察の不祥事など、世も末と感じさせる事件、事故が
続いたことなどが理由として挙がった。
ちなみに2位以下に、「乱」「核」「崩」「癒」が続いた。いずれも暗いイメージの文字である。
末世とは「末の世」(後の世)と云う意味と、世の末(終末)の両義がある。
仏教語としては釈尊(しゃくそん)仏滅(ぶつめつ)後長年を経た教法の衰退期.またはその後の
法滅の意識に伴う混乱した世情を末法濁世(じょくせ)と云う。
我が国では既に奈良時代より末法(まっぽう)意識が始まる。 それを裏づけるように,災害や
戦乱などが続発したため,末法意識が特に強まり,この末法の世を救う教えとして仏教の浄土思想が
その役割を果たすこととなった。
どうか来年からは末広がりの「末」良い年になりますように。 合 掌
【平成10年度の漢字は毒】
本年度を表す漢字は「毒」と決定されたそうです。
これは毎年「日本漢字能力検定協会」が公募した、今年一年を言い表す1文字の漢字の応募得票の
トップが「毒」でありました。
ちなみに二位以下は不・乱・沈・忍の順であったという。
世相を反映するこの漢字「毒」はなるほど、毒物カレー事件、猛毒ダイオキシン、環境ホルモン問題、
おまけに防衛庁・厚生省や金融機関までも毒に侵されてしまったのか、毒まみれの日本列島であった。
「毒」と言えば仏教語では「三毒」と云う言葉がある。
衆生の善心を害する、もっとも根本的な三種の煩悩を毒にたとえたものです。
貪欲=むさぼり・瞋恚=いかり・愚癡=ぐち、仏教の教えを知らないこと無知、の三種をいいます。
略して貪瞋癡(とんじんち)という。 「我れ昔より造る所の諸々の悪業(あくごう)は、皆、無始(むし)の
貧瞋癡(とんじんち)に由(よ)る
身語意(しんごい)従(よ)り生ずる所なり、一切我今ま皆な懺悔(さんげ)したてまつる。 「懺悔文」より
11月に入り立冬も過ぎ、鴨川の流れも日ごとに澄み、流れの水にも冷たさを感じる
季節になりました。
上流の川面には、数十の「ゆりかもめ」が群れをなし、その純白の羽を広げ冬の日差しに
照らされ、白く輝いております。
生きとし生けるもの全てに普く照らす仏の光、「南無遍照金剛」
合 掌 11月13日 記
暦の上では、本年5月5日は立夏(りっか)
これは二十四節気の一つで、「春分と夏至(げし)のちょうど中間。旧暦では夏の始まり。
」
この頃になると日も長くなり、日中の日差しも強く夏の気が立ち始めるので、
こう呼ばれております。
ゴールデンウイークも終わり、金欠ぎみの皆さん(実は私のこと)、一寸汗ばむ休日、
郊外に出かけてみましょうか!「大日遍照」
合 掌 5月5日 記
暦の上では、本年3月5日は啓蟄(けいちつ)
これは二十四節気(せっき)の一つで、「冬ごもりの虫がはい出る意。」
地中にて、寒さにちじこまっていた虫たちが、この頃になって、
陽気が地中に達し、穴から這い出してくる季節。
「桃の花も咲き始め、ヒバリがさえずり始める」陽気な日。
我らが、パソ通、ネットワーカーもデジカメを片手に取材に飛び出よう!
いやそれとも、「ひなたボッコ」で瞑想ならぬ春のうたた寝も捨てがたい!
合 掌 2月4日 記
2月4日は立春、暦の上ではもう春が、訪れてまいりました。
旧暦で云う、旧正月節でございます。
新しい年の始まりでもあります。日に日に太陽の日差しが増してまいります。
「大日さいさいとして、天地を照らし、凡てを慈しむ。
皆これ、如来大悲のみ恵みなり。」
どうぞ、本年も明かるく良い年でありますようにお祈り申し上げております。
合 掌 2月4日 記
いよいよ十二月、「師走」とは師も走るというほど忙しない月になりました。
二十四節季では、小雪、そして大雪という季節。
山里では、降雪のたよりも届く季節ですね。
今、京都では街路樹のイチョウが美しく色づいております。
このさまを、黄葉というそうです。
読み方は紅葉と同じく(こうよう)と呼ぶそうな。
まぎらわしいな! オウヨウと読んだらいけないのかな?
ちなみに広辞苑では黄葉(こうよう)「葉緑素が分解して
黄色を呈した葉。黄色い葉。」とある。
慌ただしい日々でしょうが、本年も後少しです、
どうぞ精進ご自愛いただきまして、無事にお過ごし下さいませ。
合 掌
12月1日 記
11月ともなれば,京都も日中といえども日向が欲しくなる。
もはや,大原,嵯峨野,高雄など郊外は紅葉の季節に入ったという
たよりが届いております。
私どもの寺院は,中京区のビル街に位置しておりますので,季節感があまり感じられません。
でも烏丸通りには街路樹がありますが,排気ガスのせいでしょうか,
美しく紅葉しているの見たことが有りません。
古都!京都 残念なのですが近代化の流れに,飲まれ込まれそうな現状です。
京の町の中から,”いにしえ”を見いだそうと,思っておりますが,
どこまで出来るか,心配です。
観光ガイドに載ってない,京都情報も発信したいと意気込んでいるだけで,なにも出来ない今日この頃です。
したがって,もし同様の趣旨でホームページ掲載されておられる方が
ございましたらリンクさせていただきたく,存じます。
平成8年11月01日 記
ご意見,レポートなどお便りございましたらメールのほどお願いいたします。