|
|
| 漸化式には一般項を求めて利用するものばかりでなく,定積分における次の公式のように,nが小さな整数のときの値を元に,帰納的に積み上げていく利用法もあります.
ここでは,積の法則・和の法則を組み合わせて,帰納的な考え方で,場合の数を計算する方法を考えてみます. |
《解説》
■ 階段の上り方
| 問題:「右図のように4段の階段がある.この階段を1段ずつ登っても,2段ずつ上っても,1段と2段をまぜて登ってもよいとすると,この階段を上る方法は何通りあるか.
また,6段なら何通りあるか.」 <帰納的な考え方>
4段目に行く前には3段目か2段目を必ず踏みます.(一度に1段または2段しか登らないから) 3段目までの登り方の総数が分かれば(a3),3段目を踏んでから4段目を踏む場合の数がわかります.=a3通り 次に,2段目までの登り方の総数が分かれば,2段目を踏んで4段目を踏む場合の数がわかります.この場合,右の×で示した登り方は,a3ですでに数えているので,2段目を踏む方法のうち3段目を踏まない方法を考えると,a2通りです. 以上により,a4=a3+a2 一般に,an=an−1+an−2が成り立ちます. a1=1,a2=2だから順次求めると a3=3,a4=5,a5=8,a6=13・・・(答) いわゆる「フィボナッチ数列」となります.
|
![]() ![]() |
| 《問題1》 |
![]() |
| 「ハノイの塔の問題」とは次のような問題をいいます.(この問題は,他の多くのホームページでも取り扱われていますので,あわせてご覧になるとよいでしょう.中には,実際に動かして,回数を数えられるものもあります.)
問題:「A,B,Cは床に固定された棒で,Aの棒にn枚の円盤が突きさしてある.この円盤を1枚ずつ移動して,他の1つの棒に全部移動するに要する最小の回数を求めよ.ただし,ひとつの棒にささった円盤については,どの時点でも上のものが下のものよりも小さくなければならないものとする.」 |
![]() |
||||||||||||||
| 円盤の枚数がn枚のとき,移動に要する(最小の)回数をanで表すものとします.
<小実験でイメージ作り>
|
![]() |
||||||||||||||
| ■ n=2のとき,
1回目:小さい円盤をAからBに移動 2回目:大きい円盤をAからCに移動 3回目:小さい円盤をBからCに移動 (BとCを全部入れ替えても同じ) ゆえに,a2=3 ・ ・ ・ ・ ・ ・
|
![]() |
||||||||||||||
| <帰納的な考え方>
■ n個のとき 右図のように,一番大きな円盤を動かさずに上のn−1個の円盤をBの棒に移動させる操作はan-1回 次に一番大きな円盤をCの棒に移動させる操作は1回 さらに,Bにあるn−1個の円盤をCの棒に移動させる操作はan-1回 ゆえに,an=2an−1+1 そこで,a1=1,an=2an−1+1を用いて順次anを求めることができます.(一般項anも簡単に求められます.)
|
![]() |
| 《問題2》 |
![]() |
| 例
大小相異なるサイコロを5個ふったとき,目の和が20となる場合は何通りあるか. (第一印象)
はじめに1つずつ配っておいて(x,y,z,u,v≧1のため)残り15を5人に重複を許して配る方法は5H15=19C15通りです.ただし,この答の中には,x=y=z=u=1,v=16のように,どれかが7以上のものも含まれるので,この方法だけでx,y,z,u,v≦6となる条件を生かすのは困難です. ■ サイコロ2個の和は,上の結果により次の表にまとめることができます.
x+y=2 (1通り)、その各々についてz=3(1通り)・・・1×1=1通りzの値は、1通りずつしかないので,3個の和の場合の数は、2個の和の場合の数を縦に加えただけになります. 以上により,サイコロ3個の目の和は,次の表にまとめることができます.
|
| 《問題3》 |
![]() |