◆英語版原文のURL◆ http://www.math.union.edu/~dpvc/jsMath/authors/tex2math-control.html

tex2math処理の制御

ある条件下では,ページの他の部分を処理せずに,ある部分だけをtex2mathで処理したいと思うかもしれません.そのような状況の1つは,掲示板の中でtex2mathを使用するときです・・・そこでは,jsMath呼び出しはシステムによって自動的に行われ,渡されるものを制御することはできません.この場合,tex2mathの有効,無効をHTMLのマークアップ自身を用いてできればよいと考えるかもしれません.これは,tex2mathが処理する特別なクラス名を用いて行うことができます.

もし,ある要素をCLASS="tex2math_ignore"によってマークすると,その内容はtex2mathによって処理されません.これは,通常数式を示す記号をその特別な意味を持たさずに使用できるようにします.例えば,
    <DIV CLASS="tex2math_ignore">
      Normally, you enter mathematics between \( and \) or \[ and \].
    </DIV>
は,2つの and をtex2mathが数式として解釈しようとするのを防ぎます.

ある要素をCLASS="tex2math_process"でマークすることによって,その逆の意味を持たせることもできます:通常は,tex2mathが要素中の数式を探さないようになっているときに,これを探すようにできます.SCRIPT, NOSCRIPT, STYLE, TEXTAREA 及び PRE タグの中に数式を活字組みするのは,通常好ましくないので,tex2mathは通常これらの内容を無視します.もしあなたが,これらの要素のうち1つの中でtex2mathがテキストを処理することを本当に望むなら,これを強行するにはCLASSを使用することができます.例えば,<PRE CLASS="tex2math_process">は,tex2mathがPREタグの内容を数式として処理するようにします.

CLASS="tex2math_process"を伴う要素はCLASS="tex2math_ignore"の中に,または,その逆に入れ子にでき,好きなだけ深い多層の入れ子にできることに注意してください.例えば,数式処理を禁止するために,BODYタグをCLASS="tex2math_ignore"で作成し,CLASS="tex2math_process"を用いてあるタグでこれを明示的に可能にできます.BODYが表示目的のために異なるクラスに設定される必要があれば,同様の効果を得るためにページの内容の周りに,CLASS="tex2math_ignore"を伴ってDIVを置くことができます

最後に,ID="tex2math_off"でマークされた要素を含めることによって,1つのページでtex2mathを全く無効にすることができます.ページのどんな処理もするよりも前に,tex2mathはこのIDを持つ項目を探し,もし存在すれば全く働きません.これは,あなたがページの全部の内容をコントロールできない掲示板システムで使用されることを意図したものです.これは,あなたが単なるテキストを挿入することにより,あるページをjsMathに適さないものとします.例えば,あなたがページ上のどこにでも,
    <SPAN ID="tex2math_off"></SPAN>
を加えるなら,tex2mathは走らなくなります.テキストを入力できる者があなただけではないようなシステム上で,あなたがtex2mathを使っているなら,他の人が,悪意を持って,メッセージ中にそのようなタグを含めることができ,そのページ上の残りの数式も無効にできることに注意してください.これは,tex2mathが読み込まれる前にWebページにおいて
    <SCRIPT> jsMath.text2math = {allowDisableTag: 0} </SCRIPT>
を含めることによって防ぐことができ,また,あなたがeasy/load.jsファイルを使用しているなら,allowDisableタグの値を0にすることによって防ぐことができます.