◆英語版原文のURL◆ http://www.math.union.edu/~dpvc/jsMath/authors/overview.html
jsMathの概観
jsMathは,Webページの中に数式表示を可能にするJavaScriptプログラムのコレクションです.ユーザ側において追加のダウンロードやプラグインを必要とせず,多様なブラウザやハードウェア・プラットホームにまたがって働きます.(ユーザが1組の数式フォントをインストールすれば役立ちますが,それが必要というわけではありません.)数式を表現するのに画像を使用する方法と異なり,jsMathによって生成された方程式は,ユーザによって設定されたフォントサイズに関わりなく周囲のテキストとの関係で正しく生成され,ユーザが忙しくフォントサイズを変えたときは正しくリサイズされます.数式フォントがインストールされれば,方程式はプリンターのフル解像度で印刷することができ,そうでなければ,印刷目的のために高解像度バージョンのページを求めることができます.

ページの著者は標準的なTeXの表記法を用いてHTMLページに数式を入力します.数式はドキュメントの中でCLASS="math"とともにSPANまたはDIVタグで囲んで(行中ならばSPAN,数式行ならばDIV)マークアップされます.jsMathはこれらのタグを探し,これに含まれるTeXコードを活字組みします.

数式が必要なときは,いつでもこれらの周りのタグを入力しなければならないのは,便利ではありません.このため,jsMathは,TeXとLaTeXの数式区切りである$...$, $$...$$, \(...\) and \[...\] をスキャンし,適切なSPAN,DIVタグを自動的に挿入するtex2math プラグインを提供している.実際,あなたが望むどんな方法でも数式をマークアップできるように,自分専用の区切りを定義することができます.これにより,ブログや他のオンライン・教材管理システムにjsMathサポートを簡単に追加することができます.あなたは通常のTeX行の形式で入力でき,jsmathは残りを行います.jsMathのautoload プラグインを利用することによって,ページに必要なときだけjsMathを読み込むことも可能です.

jsMathは高度にカタマイズされており,制御するための多様な拡張とプラグインを有しています.これらは時とともに積み重なったもので,初心者にはjsMathを少し気を重くさせるかもしれません.幸いにも,jsMathの主な詳細を一箇所で制御でき,ほとんどのページの著者に十分なeasy loadという作品があります.単にJavaScriptファイルを読み込めば,残りの組み立てはjsMathによって自動的に行われます.