第二回はこちら

 昔々、京都の西の外れの方に私は生まれました。
私が物心ついた時から我が家には犬がいました。
とは言っても今から30ん年前の事ですから ペットと
してではなく、いわゆる番犬でした。歴代雑種で 夜
になると鎖から放してもらい (これがが唯一の散歩)
一晩製材工場の見張りをして、朝になると御飯(残飯)
をもらいに帰ってきました。狂犬病の予防接種こそして
いましたが、フィラリア予防薬やワクチンなんて全く無縁
でしたし、それが当たり前の頃でした。
 そんな時代(昭和40年頃)に「東京畜犬」と言う会社
がちょっとしたペットブームを巻き起こしました。「血統
書付きの犬」のステイタス憧れた我が家はそのブーム
に乗らないはずがありません。さっそくドッグカタログを
見て選んだ犬は
ワイヤーヘアードフォックステリアという
犬種でしたが、家にきて2日程で何故かすぐ死んでしま
いました。同種類の子犬がいないので、代わりにどうか
ということでやって来たのが 
ラブラトルレトリバー
初代エルマーでした。
初代エルマー 77.1.15永眠
 どうせなら「名犬ロンドン」のシェパードがいいなとも思い
ましたが
 盲導犬にむく犬と聞いたので、まっ賢いのなら
いいかということで飼い始めたわけですが、当時 ラブラ
トルを飼ってる方なんて殆どなく、性格や飼い方なんて情
報が全くなかったので、当然今までの番犬達と同じように
暮らし始めました。雌犬だったのですが持ち前の人なつ
っこさ(というよりも人にべったり)は、今までの番犬にな
い性格でしたので子供の頃の私の格好の遊び友達とな
りました。また今までの犬の水嫌いと違い異様なほどの
水好きには驚きました。お産も2回して元気な子犬を計8
匹この世に送り出しました。
 そんなエルマーも、私が大学進学のために上京してから
元気をなくしてしまいました。
私の成人式の日に両親からもらった祝電でエルマーの
死を知りました。今思うと京都にいてやればエルマーも
もう少し長生きできたのかなと思いました。
涙が止まりませんでした。

 次回は二代目エルマーについてです。