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| 序章 | 今年もいつものように春が過ぎて行きました。 が、私の迎えてきた春にはこれまであまりいい思い出がありません。 入学試験不合格、浪人、学生時代の人との出会いや別れ、 そして人生の墓場?結婚式、みんな春の季節でした。 そしてトドメを刺すように昨年の(98年)3月10日とんでもないことが起こってしまったのです。 |
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| 96年4月11日 コースケ現る |
コースケが我が家にやって来たのは96年の4月11日です。 2代目エルマーの逝ってしまった後、犬のいない生活にも慣れてはきたのですが やはり辛い気持ちには、変わりありません。心の隙間を埋められるのはやっぱり 犬を飼うことしかないと思った私達は可愛い子犬を探しだしました。 |
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| ラブラドールも考えたのですが、やはりもう少し扱いやすい中型の洋犬で ラブぐらい頭が良く、近所にあまり見かけないヤツとなるとかなり絞られてきました。 最終的にはコーギーかボーダーコリーかの選択をしたのですが、気持ち的には コーギーの方に傾いてました。愛知県の某ブリーダーさんに電話で問い合わせた ところ3月の中旬に子犬が生まれるので一度見に来て下さいとのことでした。 はやる気持ちを押さえながらも、時間があると京都のペットショップをうろついてました。 そんなある日、ゲージに入った兄弟のコーギーを見つけてしまったのです。 店の人に抱かせてもらった時には、もう「どっちにしようかな?」などと考えてました。 最初はトライカラーの子がいいかなと思ったのですが、レッドの子の方が骨太で 元気がよかったのでこっちにしました。名前は飼う前から決めてました「コースケ」です。 某ブリーダーさんには、電話にて事情を説明し謝っておきました。 |
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| 最初が肝心だと思い結構厳しくしたのですが、後から思うと私はあまり コースケを誉めることをしませんでした。これが躓きの原因だと思います。 トイレの場所をなかなか覚えなかったり、急に興奮して制止出来なくなったりした時や、 じゃれて遊んでるつもりが結構きつく噛みだしたりした時は必ず私が叱り役でした。 それでも活発なコーギーの子犬ということで、大目に見てやっていたのかもしれません。 これといった病気や怪我もなく、はじめて犬が人間と同じ部屋にいるという生活が始まりました。 |
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| 97年4月13日 コータロー現る |
97年の冬の終わり頃コースケと散歩していると、ご近所コーギーのライチにばったり 出会いました。けどなんかいつもと違うもう一匹がウロウロしてるのです。 よく見るとコーギーの子犬です。「えっ、もう一匹飼わはったんですか?」の問いかけに 「ええ、牡のボンチです。楽しいですよ。」とのお答え。 「へーそうなんですかぁ、、ふ〜ん」 といろいろ話しして別れた後、かーちゃんは私に言いました 「あんた、今、何考えてんの?」 心の中を見透かされてるようで、とても怖い夜でした。 |
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| コースケを買ったペットショップへドッグフード買いに行くたびに、私はいつも子犬の 入ってるゲージを一通り見てから買い物をします。それまではもう一匹飼おうという 気なんてなかったのですが、ライチ&ボンチに逢ってからは明らかに自分でも目つきが 変わってるなと思いました。何頭かのコーギーの子犬を見かけましたが、心を動かす 子犬には暫く出会えませんでした。が、4月12日、私はついにビビビィッときたのです。 ガラス越しに「おいコータロー」などと呼んでいました。早速あくる日に、かーちゃんと 子供達を連れてコータローに会いに行きました。もちろん家族の一員にするためです。 みんなもコータローの可愛さにはニヤリとしてしまってました。 |
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| コータローの2回目のワクチンが済むまでは 二階で隠して育ててました(コースケは気付いてたと思いますけど)。 で、一ヶ月位してからご対面となったのですが、お互いに目を見合わせて 固まった時はどうなるのかなとビビりましたがつぎの瞬間 部屋中走り回って遊び始めました。 それからはずっと 一年くらいまでは仲良かったというよりもコースケの方が 何事にも自分を犠牲にして面倒みてやっていたという感じでした。 |
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| こんな経緯でうちには雄のコーギーが2匹いるわけですが、コースケが2歳、コータロー が1歳になる頃まで、犬好きの平穏な家庭だったのですが、犬の群の縦社会を甘く見ていた 私たちの生活は、98年の春から奈落の道を辿ったのでした。 |
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| 98年1月25日 順位付け |
コースケが最初に威圧的な態度をしたのは、やはりコータローに向けてでした。 コータローが一歳になるちょっと前でした。それまでは仲良くじゃれ合ったりしてたのに 朝ご飯の時に急にコータローに牙を剥いたのです。コータローは唸りながらも 飛び散ったドッグフードを食べてました。 コースケにすればただ群の中での順位付けをしたつもりなのでしょうが その時私たちにはコースケがコータローを襲ってる様にしか見えず、 コースケの行動を制止するしかなかったのです。 その後ご飯の時以外でも闘争がありましたが、 いつもコータローが私の膝元へ逃げて来ては 私がコースケを制止するといったパターンが出来てしまいました。 今思うとコースケが今まで我慢していたものを全部取り払い 上下関係のけじめを付けようとしたのに 私たちがその順位付け行動を制止して、コータローをかばうことにより コースケが私たちへの不信を抱くきっかけになったと思います。 |
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| 98年3月10日 咬傷事件 |
人間に対する最初の問題行動は、やはり云わずと知れた咬傷事件でした。 当時一階の和室にかーちゃんと次男と私との三人で寝ていたのですが 出入り口付近に寝ている次男が台所にいるコースケ達を可愛さあまって 枕元まで入れていました。たまには布団の中まで入れてたみたいです。 私は見かけるたびに「汚いし、甘やかしたらあかん」とリードを引っ張って 部屋から引きずり出していました。コースケの不服そうな目つきは解ってましたが 私は無視してました そして問題の3月10日の夜、いつもより部屋の奥まで入り込みかーちゃんの布団で 丸くなって眠っていたコースケを私が手で出ていくように押したところ 唸ることもなく一瞬にしてガブリと一撃されました。 甘咬みなどではなく牙が皮膚を貫通し、興奮で血がボタボタと落ちました。 私はこればっかりにはビックリして決着を付けようと思いっきり叱ろうとしました。 騒ぎに気づいて二階から家族が駆け下りてきて、臨戦態勢に入った私に 「コースケは寝ぼけていて、襲われたのだと思いこんで噛んだんとちゃう?」と 仲裁に入りました。「イヤそんなことはない、現実にこんなに噛まれてるんや」 と反論しましたが、結局皆に宥められてしまいました かーちゃん、長男、次男に匿われるコースケ。実力行使出来なかった私。 かーちゃんの胸に抱かれたコースケが唸りながらも こっちを見てニタッと笑った様な気がしました。 悪魔が乗り移ってしまったような冷たい感じだったのは忘れられません。 噛まれたショック、疼く傷、眠るに眠れない夜でした。 結果としてこの時、即座に私たちがきちんと叱れなかったのが コースケの連続問題行動を引き起こす原因となったのです。 |
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| 5月2日 いつの間にか、、 |
コースケをきちんと叱れぬままの月日は、 飼い主である人間が噛まれることに怯えて過ぎていった日々でした。 私が散歩に連れ出そうとリードを付け替えようとした私の手に噛みついたり、 いつも散歩などしてくれてた長男がコースケの横を通っただけで噛まれてしまいました。 コースケが寝ぼけていたわけでもなく、長男がコースケの体に触れたたわけでもない。 この頃ようやく私たちは、遅蒔きながらその本気の攻撃性を「権勢症候群」という言葉で コースケがどういう精神状態であるのかが理解できました。 今までテレビなどでそういう事例をみたりしてましたが、 自分には関係ないこと、飼い主が甘やかすからそんな犬になるんやと思ったものでした。 しかしこのままではいけないとなんとか対向しようと思うのですが、 怒って追いつめると、少々の怒り方では逆襲されるばかりでした。 |
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| 7月10日 悩んだあげく |
コースケは外へ(ドラゴンハットのわんわんパーティー、御所オフ会、中部オフ会など) 連れ出すと機嫌がよく、家に帰るとアルファとなりました。 散歩から帰っても足を洗わせない、雨に濡れても体を拭かさせない、 といった毎日の繰り返しでした。 コースケをかまうことが出来ず、コータローだけと遊ぶことも出来ず、 私は犬の問題行動についての著書を読んだり インターネットでいろんな情報を探したりしたのですが、 コースケに合った具体的な対処法が解らぬまま、 犬と暮らして何も楽しくない生活もあるんだと思いました。 そうしてるうちに 私は「噛まれてない者がコースケの世話をすればいい」と思うようになりました。 群の中でリーダーを自負する者に関わらない、事なかれ主義の最悪の発想でした。 コースケが「アルファ」であるという土壌を、飼い主である私が育んでしまったのです。 そんなある日、ついに餌をやってるかーちゃんにも噛みつきました。 雨の日に散歩に行き、帰ってきてお腹を拭こうとした時だったそうです。 私が見たときは、お腹も足も泥だらけのコースケがフロアーの上で堂々と憩ってました。 今までにない目つきでこちらを威嚇し、異様な光景でした。 かーちゃんは 「なんで、ご飯やってる私まで噛まれんとあかんの」と半狂乱になりました。 もう、ここまでくると素人ではコースケを更正できないと思った私は、 下記のようなメールを頂いてはいたのですが 訓練所に預ける方向で訓練所に相談してみることにしました。
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| 7月18日 相談1 |
うちの家族でコースケに噛まれてないのは、次男だけとなりました。 何故なのかよく解らないのですが、コースケは次男に何をされてもジッとしてました。 おそらく次男をリーダーと思い込んでしまっていたみたいです。 コースケが次男にまでも牙を剥く前に何とかしようと思った私たちは、 京都の訓練所にあちこち電話して相談してみました。まず最初にかけたのが 「K訓練所」でした。「コーギーの二歳になる牡ですが、、、」と聞き始めたところで 遮るように「うちでは、子犬から預かりの訓練しかしてないし、コーギーの牡が そうゆう風になるともう手に負えないかもしれませんよ」とのことです。 「あ、そうなんですか」としか受け答えできませんでした。訓練所の冷たい 受け答えにもムッとしたのですが、絶望的な話には目の前真っ暗になりました。 しつけ教室どころではないのかと思うと自分が情けなく どうすればいいのか、途方に暮れました。 |
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| 7月20日 相談2 |
次に電話を掛けたのが「M訓練所」でした。 こちらもしつけ教室というのは、やってないのですがとりあえず一度犬を 連れてきて下さいということなので、コースケを連れて相談に行きました。 訓練士さんがコースケをぱっと見て預かってもいいということでした。が、 「預かるには預かりますが、うちは端から見ていて動物を虐待してると 思うくらいの訓練をします。犬の訓練はそれぐらいを訓練といいます。 預かりは月6万円で6ヶ月間預かるのが基本です。完璧に人間の言うこと を聞くようにはなります。けど、いちど自分たちでしつけをしてみては如何ですか? 多分これからも噛まれ続けられるとは思いますが、噛まれると思うから 腰が引けるのです。噛まれてもいいように革製の手袋をはめ新聞紙丸めたのを 持ってビシバシやってみてはどうですか。」 36万円という金額が痛かったのと、お宅の犬をボコボコにしますよと言う訓練士さん の脅しで躊躇し、とりあえず我が家で言われたとおりにやってみることにしました。 散歩から帰る度に、唸って牙を見せるコースケを皮の分厚い手袋をした私が抱き上げ、 カチカチと牙がかみあうすぐ横でかーちゃんが塗れタオルで足を拭きました。 2日間程はそれなりの成功感がありこの調子で行けばいいなぁなどと 思ってたのですが、その後コースケの態度が散歩から家に帰ってくると唸りだし、 ピリピリしていてよけい酷くなりこんなことしててホントに治るんだろうか?、 こんな事をいつまで続けるんだろう?と思うと涙が出てきました。 |
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| 7月25日 相談3 |
京都市内の訓練所には、ほぼ電話をしました。 そしていい返事を貰えたことはありませんでした。 どうしたものか思案してるとき、仕事で高槻方面への配達の途中で通る丹波街道沿いに 「長岡京長谷川ドッグスクール」の看板があったのを思い出しました。 電話番号を控えて帰り、藁にもすがりたい気持ちでその夕方電話してみました。 コースケのことを話すと、「事情は解りました。犬を見てみたいので 一度連れてきてください。」との返事でした。 頼みの綱の次男の都合のいい日に合わせ、長谷川先生を訪ねました。 問題児コースケと何ら問題のないコータローの2匹とも連れていったのですが、 緊張した雰囲気の中で最初に先生が 「で、問題あるのはどっちの方なんですか?」と聞かれて、場は和みました。 先生の見たところ2匹ともあまりに普通そうなので、聞かれたそうです。 しかし私たちの手にのこるコースケの噛み傷を見た時、先生の表情は変わりました。 「この傷ですか?全部通ってますやん」と言いながら自分の現役の訓練士時代の話や、 以前同じような理由から預かったゴールデンレトリバーの話をして下さいました。 そして最後に言われたことは、 「では一度預かってみて、とりあえず1ヶ月間だけ様子をみてみます。 犬にもいろんなんがおりますわ。たまたま噛んでしまったから 問題犬の烙印を押されるけど、噛まないから性格いいかというとそうでもない。 噛まない犬でも性格的には荒んでるのがいますよ。この程度なら多分治ると思いますよ。 が、もしあかんかったら引き取っていただきますが、それでもいいですか?」 でした。 そして実際に訓練を見て貰う伊藤さんという優しい女の子にお会いして ここならコースケを預けてもいい」という気持ちになりました。 今までにない期待を持てる気持ちでしたが、一方では 1ヶ月経ってここから見放されたらどうなるんだろうと思うと 複雑な心境でした。 |
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| 8月2日 入所 |
入所当日、かーちゃんと子供達がコースケを訓練所に連れていきました。 リードを付けたまま伊藤さんに預けた時、コースケの根性がすわってたのか、 何もわかってないのか、後ずさりすることもなく驚くほど何の抵抗もなく お尻フリフリして宿舎に入っていったそうです。 私は訓練所に行く時間が合わなかったので、 残されたコータローと嵐山方面まで散歩に出かけました。 今までコースケだけ病院へ連れていくことがたまにありましたから コータローもその日は全然平気でした。しかし2,3日経ってから 自分一匹になったのが解り淋しいのか、コースケを呼ぶように 昼間でも遠吠えをするようになりました。 なんとも言えない哀愁が漂ってました。 虐められててもお互い通じ合うものがあったのでしょう。 「訓練所に入れちまいました」ということで送信したメール
飼い主としてみていくことが出来るのか凄く不安だったのです。 檻に入れて餌と水だけやっておけば犬はとりあえず生きてるだろうけど、 それで飼い主の責任果たせてるとは思いません。 しかし最悪の場合、そんな飼い主に自分がなるかもしれないと思うと たまらなくいやでした。 そうなってしまったら多分このHPもたたんでしまってたでしょうし、 多分辛いけれど、ネットともさよならしていたと思います。 「訓練所に入れました」へ頂いたメールT
が、私はそんな飼い主になれるのか自信がありませんでした。 深刻に考えれば考えるほど意識も体は強ばりました。 自然体で力を抜く、これは難しいことです。 「訓練所に入れました」へ頂いたメールU
怖がるだけで済む犬もいれば、ノイローゼになる犬もいる。 年寄りや子供にだけ攻撃を仕掛けて問題犬のレッテルを貼られ、 保健所に放り込まれる犬もいる。 けど、犬の心の病を事前に察知しコントロールしてやることは、 その気になれば対処できるもんだなぁと、今頃になって解りました。 「訓練所に入れました」へいただいたメールV
不謹慎な表現かもしれませんが犬の訓練所は人間社会で言うなら、 塾でもあり、刑務所でもあると思いました。 コースケにとっては少年院だったかもしれません。 犬の歪んだ心は、人間の屈折した心に比べれば力関係だけで ある程度更正できるものだと思いました。 コースケのいない夏休み、 去年と同じように長野県の開田高原へ行きました。 呑気なコータローを見てると、気持ちが和らぎましたが 遊んでいても、蕎麦を食べていても、 一時たりともコースケのことが頭から離れることはありませんでした。 かーちゃんは、言いました。 「コースケがいないと、仮の生活してるみたい、、、、」 |
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| 9月5日 初めての面会 |
訓練所の預けてから1ヶ月の間は面会禁止でした。 9月に入り面会OKということなので、訓練所へ行きました。 電話で元気な様子は聞いていたのですが、実際我々に会ったときに どんな風になるか、とても不安でした。 しかし私たちの不安をよそに、コースケは私たちと目が合ったとき 一瞬 「えっ」 という表情したとたん耳を後ろにたたんで一目散に 駆け寄ってきて、口を舐めてくれ体をすり寄せてきました。 顔つきも優しくなってました。本当に嬉しかったです。 けど、私たちから見捨てられたと思い込んで 神経使って生活してるからか、かなり痩せてたのも事実です。 担当してもらってる、伊藤さんによると、権勢症候群かもしれないし、 怯えや不安から噛む行動をしているかもしれないということです。 が、結局の所私たちが”信用されてない”ということなんです。 この後まだ暫くここで服従訓練をお願いすることにしましたが、正直なところ なんとかめどがついて、ホッとしました。 「人と犬の信頼関係」これは、本当に難しいことなんだなぁと痛感しました。 コータローがコースケにちょっと偉そうな態度をとったのが気になりますが、 コースケが修行に出ている間、コータローの躾を頑張ってやっていこうと思いました。 別れる時は、さすがに辛く、ない後ろ髪を引かれる思いでした。 でも、ここまでガンバレたんやさかい最後まで頑張れるで! |
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「面会してきました」へいただいたメールT
訓練所へいってること全てを話してました。 そして誰もが、「賢くなって帰ってくるといいね」と言って下さいました。 「面会してきました」へいただいたメールU
いろいろ手助けをしてくれたのが嬉しかったです。 考えようによっては、コースケが次男の身代わりになってくれたんかなぁ なんて思ったりもしました。 自営業なもんで 毎日家族と顔あわしていて、 慢性というか 甘えが飽和してるというか 近くに居すぎてみんなの事がよく解らないことが有ります。 人間と犬もまた そうではないかなぁと 思ったりもします。 ”ちょっと不良になってしまったコースケ”と離れてみて コースケのいいところ、自分たちの至らなかったところを 思い出したり、考えたりしています。 コースケも、 私たちのいいところを思い出したり 自分の悪かったところを考えたりしてると信じてました。 |
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| 10月16日 悪徳訓練所 |
インターネットで別の悪徳訓練所が話題になった時、 心配してもらった方からいただいたメール
心配していただいた方へのお返事
お返事へのお返事
この時の、ゴン太くんの話には本当にびっくりしました。 作り話とちゃうの?と思ったくらいでした。 誰でも訓練所に預けるにはそれなりの理由がいろいろあるでしょうが、 実際に現地へ行き訓練士さんとお話ししなくてはいけないと思います。 私は飼い主としてはいい加減な飼い主でしたが、訓練所選びだけは ちゃんと出来てよかったなぁと思いました。 |
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| 10月15日 引継訓練の開始 |
9月になってから、毎週のように面会に行ってたのですが 10月になってはじめて服従訓練をしているコースケを見かけました。 そのキビキビした態度や服従している姿を見ると、驚きましたが 厳しい訓練の毎日だったのやろなぁと思いました。 訓練の引継と言うとどんな風にするのかと思っていたら 早い話が訓練士さんを私たちが「真似る」ということでした。 口調や動作はもちろんのことですが、一番難しいのは 犬に対する接し方というか、態度でした。 表面上だけ真似しても、コースケは私の指示に従ってるようでいて 何処か訓練士さんの視線を気にしながら動作しているようでした。 案の定、訓練士さんがいなくなるととたんに言うことを 聞かなくなることもありました。 そんな時は「チョークをガツンと入れて下さい」と聞いていたのですが、 タイミングも力具合もなかなかうまく出来るようになるには 結構時間がかかりました。 チョークを入れてこちらの指示に従っても、 何となく心の通じ合うものが感じられなかったのも事実でした。 |
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| 11月9日 出所 |
一番多く引継訓練に通ったのはかーちゃんでした。 その努力の結果、かーちゃんの指示には嬉しそうに反応するようになりました。 訓練士さんが女性だったこともあり、コースケも声のトーンに反応しやすいみたいでした。 3ヶ月間の訓練予定でしたし、引継もそこそこうまくいってるようなので そろそろ卒業してもいいとのことでした。が、うれしさはあるのですが、 こちらの受け入れ態勢や気持ちに、まだ何となく戸惑いがありました。 出所当日のCDUの卒業試験を見事合格し、 かーちゃんはコースケを意気揚々と連れて帰ってきました。 私も喜んで出迎えたのですがコースケは 訓練所に面会したときほど嬉しそうではありませんでした。 緊張の連続で疲れてるのかなぁと思いましたが、 何となくぎこちない雰囲気の帰宅であったのは、記憶に残ってました。 |
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| 11月12日 蘇るアルファ |
帰ってきて1〜2日はおとなしくしていたコースケでしたが やはり3日目にして、アルファは蘇りました。 訓練所では人間の方が上だと解っていても 自分の縄張りに帰ったんだから、 ここでは自分が一番だと思い込んでるみたいです。 夜の散歩から帰ってきてさぁ足を洗おうかと後ろにまわったとたん 狂ったように唸って左手をガブリと噛まれました。 今までで一番の牙のくい込みでした。 もうこんなことはないだろうと安心しきってましたので、 初めて噛まれたとき以上にショックでした。 ほとんど左手が使えないくらいの痺れようで、 コースケを怒るに怒れない状況でしたので かーちゃんが皮のリードで唸りつづけるコースケの尻を 鞭のように3発ほど思いっきりしばくと、 コースケはビックリしたみたいにややおとなしくなりました。 今までにないこちらの対応に度肝を抜かれたようでした。 それでも私には唸り続けて、リードがゆるむと襲いかかろうとしました。 ここで怯んではいけないと思い、チェーンカラーでショックをあたえながら 新聞紙を丸めた物で尻や顎をきつく叩きました。 暫くしてコースケは力無くおとなしくなったので 「あとえ!」というとそそくさと私の側に寄りつき座りました。 よしよしと首筋を撫でて誉めてやりたかったのですが、 こちらの方がまだ根性が座ってなくて 「よし」と声をかけてやるのが精一杯でした。 今回は「蘇るアルファ」を力でねじ伏せた形でしたが、 これは私たちの本意ではありません。 逃げ場のないくらい追いつめてはいけないと言いますが ここまで追いつめてしまわないとコースケの性格からしても また3月10日への逆戻りになったと思います。 この一件以降、コースケが私たちに 怯えるようになったのは事実です。 「飴と鞭」の「鞭」しか使わなかったわけですから、 コースケにはとってただ怖さだけが残っただけだと思います。 コースケに対して優位になった私たちが これから如何にしてコースケの気持ちを開かせ 活き活きさせてやることが出来るかが 今後の私たちの宿題となりました。 |
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| 11月16日 関西オフ会の翌日 |
「御所関西オフ会速報版」を見ていただいた方からのメール
当日は幹事として何かと忙しく、噛まれた左手の痺れがあるものの やっと普通のコーギーのいる家庭に戻れたような気がして嬉しかったです。 コースケが他のコーギーに対して友好的になった半面 コータローがガウガウになってしまったのが逆に気がかりでした。 |
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| 12月27日 交通事故 |
コースケとの関係も何となく?落ち着き、服従訓練の復讐を兼ねながら 長谷川ドッグスクールでアジリティーの練習を始めましたが 年末に交通事故に遭ってしまい、一時中断してしまいました。 この事故の興奮で一触即発のようなピリピリした精神状態だった コースケも日に日に落ち着きを取り戻し、足の治療の時も 最初は口輪をして看てもらってましたが、3回目からは何もしなくても 大丈夫になりました。 それ以後、狂犬病の注射やヒィラリヤの薬をもらいに病院に行っても 先生に体中触られても我慢をしてジッとしていました。 今までのコースケを知ってる先生に訓練所に入れた経緯を話すと 「心の優しい、いい訓練士さんに訓練してもらったんやなぁ」と その更正ぶりには驚いておられました。 |
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| 3月22日 訓練競技会 |
足の怪我もどうにか完治し週に1回のペースでアジの練習に通ってたのですが 先生から「そこそこできるし、京都である訓練競技会に出てみたら」との お薦めで初めて競技会に出場することとなりました。 初出場なのに無謀にもCDUに申し込んでしまい、後悔をしてました。 しかも当日練習していても、周りの様子に気が散ってしまい、 「もう逃げて帰ろか?」などと話していたくらいなのです。 ところが本番になると以外と落ち着いて集中出来ました。 昼休み明けで、ギャラリーが少なかったのも幸いしたようです。 なんと96.1点でトレーニングチャンピオンポイントの5Pをゲットしました。 TCHPが何なのか解ってないビギナーズラックとしか言いようがないです。 ポイントを貰おうと思って出場した訳ではないので、これからも今までと同じように コースケと私たちの関係のために、焦らずに競技会に行きたいと思います。 その結果でチャンピオンにでもなれたら 最高だと思います。 |
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| 3月27日 飼い主の責任 |
この一年、犬に関してこれだけいろんな事を考え、悩んだ事はありませんでした。 と、いうよりも本当は今まで私は、犬の気持ちなんて何も考えてなかったのです。 今までの罰が当たったんだと思います。 犬が問題行動を起こす原因は犬にはなく、飼い主の不勉強にあります。 躾や訓練、、これは犬が受けるべきことではなく 犬の性格の理解するのと同時に 飼い主が勉強することです。 今回の事件は自分たちの力だけで この問題を解決できなかったのが一番の不本意です。 しかし、いい訓練所に巡り会うことが出来てそこにお世話になり、 お金も掛かりましたが最高の結果を得ることができたと思います。 今 コースケの寝顔を見ていると 訓練所での3ヶ月間の ひとりぼっちの夜 何を考えて狭いバリケンの中で眠っていたのかなと思うと 飼い主として申し訳なくて仕方ありません。 償いと言っては変かもしれませんが これからもコースケとのコミュニケーションの一環として アジリティーやフリスビーを頑張っていきたいと思います。 |
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| 8月31日 近況 |
幸いにただ今のところ「昔話」は「昔話」のままです。 しかしコースケを信じているのに 未だに自分の中で燻り続ける「不安」があります。 おそらくコースケはこんな夢を見てないと思いますが、 私は今でも時々コースケに襲われ 咬まれる夢を見ることがあります。 こちらの心の後遺症といえばそれまでですが コースケを信じきれていない自分に嫌気がさします。 夢で目が覚めた時 寝ているコースケの処へ行き 「コースケぇー」と呼ぶと 眠たそうなのに ゴソゴソと起き出し 近くに寄って来てくれます。 耳の後ろや頭を撫でてやると、とろーんとなって そのまま寝てしまいます。 寝ているコースケを撫でながら 訓練所にお世話になる前の 自暴自棄な自分を思い出します。 咬まれた夜に二階からトイレに降りてきて まだ唸りつけるコースケに 「お前なんか、、明日こそ保健所に電話してやる」と叫んだ夜や、 咬まれた痛さで深夜まで目が冴えた夜に 「筋弛緩剤」を探し求め一晩中ネットをさまよったこともありました。 しかし、そんなことの出来るはずのない自分と 仮に出来たところで後悔しか残らないことに気付くと キーボードは涙で濡れるだけでした。 |
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| 最後に | 噛まれた時に手からしたたり落ちる血を拭ってくれた子供達、 一番遊んで欲しい時期に我慢してくれたコータロー、 悩んでる時にメールをくださった皆さん、 そして本当にお世話になり、これからもずっとお世話になる、 長岡京ドッグスクールの皆さん、 みんなが おられなかったら コースケも私達もこの世にいられなかったと思います。 THE DARK SIDE OF CORGI コーギー達の内に秘めた限りない力を、 いい方向に向けてあげて下さい。 お願いします。 |
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