
研究班紹介:小児班 

-小児の臨床;膀胱尿管逆流症-
膀胱尿管逆流症:
逆流による腎機能障害を腎瘢痕というが、この腎瘢痕は通常核医学検査により診断を
行う。当科では前述の超音波パワードプラ法を用いて腎瘢痕の有無を低侵襲に予想す
る方法を開発し、診断の補助としている。被爆がなく、外来ですぐに施行できる超音
波パワードプラ法は、特に腎瘢痕を定期的に経過を観察する場合に有用である。
治療としては低侵襲手術として内視鏡的コラーゲン注入療法や腹腔鏡下逆流防止術に
取り組んでいる。内視鏡的コラーゲン注入療法は尿管口にコラーゲンを特殊な針で1
−2ml程度注入する治療法で、小学高学年以上の女児なら外来でも可能な非常に低
侵襲な方法である。当科では特殊な針や注入用の器具を独自に開発し、確実に注入で
きるように工夫している。高年齢の患児で程度の軽い逆流に有用である。腹腔鏡下逆
流防止術はLich-Gregoir法という膀胱外より膀胱筋層を切開し尿管をそこに埋め込む
方法を腹腔鏡で行うものである。侵襲が少ないので入院期間も短くてすみ、傷もほと
んどわからなくなる。中等度以上の逆流が感染を繰り返す症例が適応と考えられる。
(以下の疾患をクリックしてください)
2001.7.13. 文責:河内明宏