
研究班紹介:尿流動態班(ウロダイナミクス) 

-排尿困難・尿失禁-
尿流動態班では主に排尿困難や尿失禁をきたす疾患を取り扱っています。
尿がでにくい、勢いがなく途中でとまる、尿の回数が多い、夜間の尿回数が多い、
残尿感がある、尿が漏れるなどの排尿障害および頻尿/尿失禁の診断では、痛い導尿
を要するような精密検査をできるだけ避けて、非侵襲的な診断に心掛けています。特
に超音波診断技術を駆使した前立腺肥大症、前立腺癌および排尿障害の診断では世界
をリードする科学的論文を数多く発表しており、検査結果についても患者さんにわか
りやすい明解な画像を示して説明を行います。治療においては、外来通院可能な薬物
治療を中心に行います。高度な前立腺肥大症では内視鏡的に前立腺切除術を主に行い
ます。東洋医学的な鍼治療もとりいれており、前立腺の症状の改善や、「まったなし
でトイレにまにあわない」といった高齢者の切迫性尿失禁や、脊髄障害による反射性
尿失禁にも鍼治療は効果があり、その副作用はまずないことが特長です。
一方、せきをしたり飛んだり走ったりしたときに尿がもれるといった腹圧性尿失禁に
悩む中年から高齢の女性には、軽症では外来通院可能な治療を行いますが、その程度
がひどい患者さんでは、局所麻酔で可能な小手術であるTVT法を行います。TVT法の成
績は大変良く、これまで全例で腹圧性尿失禁の改善を認めており、尿失禁に悩む中年
から高齢の女性のQOL(生活の質)の向上が可能となっています。
これまで、機会が有る毎に新聞や市民公開講座でお話しているように、『尿が近いこ
とや尿がもれることを、年のせいだと諦めずに、また、恥ずかしがらずに』受診して
相談に来られることを歓迎します。
キーワードを以下に列挙します
・前立腺肥大症
・前立腺癌
・超音波診断
・経尿道的前立腺切除術
・神経因性膀胱
・尿失禁
・鍼治療
・腹圧性尿失禁
・TVT手術
2001.7.13. 文責:浮村 理