
研究班紹介:エンドウロロジー・結石 

-エンドウロロジー-
エンドウロロジー(Endo-urology)とは、聞きなれない言葉ですが「非観血的方法により泌尿器科疾患を治療する学問」のことです。もとより泌尿器科は、内視鏡などの発達している領域ですが古くからこの技術
を治療に応用されてきました。歴史的にみると膀胱結石を内視鏡で摘出することから始まり、膀
胱腫瘍・前立腺肥大症に対する内視鏡治療・腎尿管結石に対する内視鏡治療(経皮的腎砕石術・
経尿道的尿管砕石術)及び体外衝撃波尿路結石破砕術・前立腺肥大症に対する温熱療法及びレー
ザ治療・腹腔鏡を使った治療などがあります。
京都府立医科大学においても早くからこの分野に取り組んでおり、世界に先駆けて経皮的腎砕
石術における一期的摘出に成功しました。エンドウロロジーを駆使した治療法が発達した背景には、
開腹手術と比較し手術侵襲を小さくすること(minimal invasive surgery)と術後のQOL(生活の質)
を改善させることがあります。現在では、80〜90%の手術はこの方法で治療しています。今後も、
治療できる対象疾患を広げられるよう努力しています。
現在施行している主な手術は、
・経尿道的膀胱内手術 (TUR)
対象疾患:前立腺肥大症、膀胱腫瘍、膀胱結石
・体外衝撃波尿路結石破砕術 (ESWL)
対象疾患:腎結石、尿管結石、膀胱結石
・経皮的腎砕石術 (PNL)
対象疾患:腎結石、尿管結石
・経尿道的尿管砕石術 (TUL)
対象疾患:尿管結石
・腹腔鏡手術 (Laparoscopic surgery)
対象疾患:副腎腫瘍、腎腫瘍、腎盂尿管腫瘍、前立腺腫瘍、停留精巣、
精索静脈瘤、膀胱尿管逆流、先天性水腎症等
特に腹腔鏡手術については、まだまだ発展する可能性があります。アメリカでは、膀胱腫瘍に対し膀胱全摘・回腸導管造設術まで応用されています。今後当科においても、さらなる適
応拡大を検討中です。
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2001.7.13. 文責:藤戸 章