
研究班紹介:腫瘍班 

-腫瘍班;膀胱癌-
膀胱癌:
病理組織学的にはほとんど全て移行上皮癌である。タバコは膀胱癌の原因となるた
め、禁煙は有効な膀胱癌対策のひとつと考えられる。肉眼的血尿が主な症状である
が、進行すると排尿障害や膀胱炎症状を伴ってくる。診断は膀胱鏡によって比較的容
易である。早期癌に対しては内視鏡を用いた経尿道的膀胱腫瘍切除術が行なわれる。
再発率が50%以上と高いため、当科では外来にて術後再発予防を目的としてアドリア
マイシンやBCGの膀胱内注入療法を行なっている。進行癌では根治的膀胱全摘出術を
と尿路変向術を行なう。尿路変向術として従来より回腸導管造設術が行なわれてきた
が、本法ではストマにパウチを装着して採尿しなければならず、術後のQOLも低いた
め、最近は回腸を用いて新膀胱を形成し直接尿道に吻合する方法を行なっている。本
法は通常は手術前とほぼ同じ自然排尿が可能となるため、術後のQOLにすぐれてお
り、患者の満足度も高い手術法である。転移が出現すれば抗癌剤による化学療法が行
なわれるが、予後は不良となる。
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2001.7.13. 文責:中尾昌宏